Photogenic
仙台泉店
夏の日の正午12時
投稿日:2019/8/22
2136 0
Instagramとにらめっこをする日々の中で様々な写真がフィーチャーされてその選ばれた写真を見るたびに「こんな表現があるのか」を写真のすごさを改めて感じる日々です。
外の世界はこんなにも広く自由で日常を美しく捉えられているんだ!
いい意味で違和感を感じる時じっとみいってしまう写真がたくさんあって、
どうやって撮るんだろう。。。
レンズなに使ってるんだろう。。。
小さな箱の中でもがいてシャッターをきっている自分を見つめるとなんだか切なくなります。
スタジオで撮影をしていると同じ条件でなんども自身の撮影を修正して少しずつ少しずつ精度を上げていい写真を残そういい写真を残そうと自分で作った悪魔に取り憑かれます。
まあ神とか悪魔とかいるわけもないのですが、、そう思い込む自分がいるのは確かです。
◇違和感と神秘的の違い
違和感とは心理的にしっくりこないという意味で日常生活の中で引っかかりを感じた時にそう思うものです。
私は眼で見た世界と違うと違和感を感じながらも綺麗と思う写真に惹かれる傾向がある様です。それはピンタレストというアプリで集めた写真たちを客観的に見るとそうでした。それはカメラでしか見ることのない世界を中心に新鮮な気持ちにしてくれる憧れを自分もいつか撮ってみたいという好奇心の部分も作用しているのかなと思います。勝手な思い込みですが写真を撮っている人であればそう思う人も少なくはないと思うのです。
神秘的だ!と感想をもつ時もつまりはそういう認識になるのかなと私は思います。違和感という言葉はどちらかといえばネガティブな言葉に位置しています。
しかし惹かれた写真に違和感があるからこそ憧れ自分も撮ってみたいと神秘さを感じるのです。神秘的に感じるということは知らないという事も意味しています。知恵の中で認識や理論を越えた時神秘的と感じるのだとすれば初めて打ち上げ花火を見た人は神秘的と思うでしょう。逆に花火職人からしたら打ち上げ花火は商品だと思う様に。でも神秘的と言ったからにはポジティブに聞こえます。
私がピンタレストというアプリで綺麗だと思った写真たちは逆光のものが多かった。
例えばこんな写真
この写真向こう側は湖で自然光が羽織っているレースに入り込み活き活きとしている。。。
◇好きな写真に近づきたくて
今回は天候が晴れ予報だったので白いメッシュの布を用意しました。
逆光がその布に光を留めて輝かしさを作ってくれるのではないかと想定し、自然の中でその布をひらひらと持ってもらう様にしました。
衣装も白のワンピースにして留めた光を纏わせて神秘さが出てくれたらいいなと思い彼女に来てもらいました。
しかしながら撮影に時刻は12時。
太陽の位置はほぼ真上という状況。
普段野外で撮影しない点とイメージが逆光である点が自分の中で結びつかないのが難点でした。
その部分をストロボをたいて逆光を作るのか、頭上から降り注ぐ太陽の光で神秘さを私は感じるのか。結局撮影当日に調整しようという事にしました。
◇天気のいい日に
当日はこれでもかというくらいの晴れ
まずはじめに結果を言うとストロボなんて違和感でした。今回のケースは頭上からの自然光のみで十分に撮影ができ彼女には予定通り布をひらひらとしてもらいました。
肉眼で見た景色とファインダー越しで見た四角い景色は異なり神秘さに少し近づいたのではないだろうか。
ストロボにもっと効果的な活用方法があったかもしれないが彼女を纏う自然の光の綺麗さに勝らなかった。
もっとも必要に応じて光は調整し時には作り、時には塞ぎということで
そして何よりレースを活かす場所の決定も当日決定しました。
原っぱの上でひらひろしてもらうのもよかったのですが
硬さを感じる岩の上に登ってもらい無機質な手前の橋を転がる石ころのも硬さを感じます。
原っぱよりもレースが如何にふわっと柔らかく視覚的に感じるか表現できたかなと私は思います。
Photo : CHIBA
撮影場所:Branch仙台
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索
- トップ
- 店舗紹介
- 仙台泉店
- Photogenic
- 夏の日の正午12時