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仙台泉店
写真分析 シルエットを意識して。【ライフスタジオ仙台の写真】
投稿日:2019/8/16
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SENDAI
photo:gomei
まず初めに、普段の撮影では使用しないストロボを使いました。
この写真は正直、子供らしさとは無縁かもしれません。
なぜなら自由に遊んだり難なりと、その類の“自由”はないからです。
では何で遊んだかな~と思うと、彼女はまるでモデル撮影のような撮影が大好きで、私もそう撮影した。
一緒にこうなるああなるとディスプレイで見ながら、ある種これも遊びなのかもしれません。
O(みる)
客観的な情報を集めてみます。
1.肩に届かないくらいのショートカット
2.ヘアスタイリングにより、髪に光沢が出ている
3.目が大きく印象的
4.黒いシンプルな服装
5. カメラを向けるときりっとした目つきになりやすい
これらは外見の情報です。
O(わかる/分析)
次は見える情報や、経験などなどから分析をしてみます。
- カメラを向けるときりっとした目つきになりやすいのはなぜかよくよく見てみると、彼女の演出ということがよくわかりました。
合間の雑談では、クシャっとした笑顔が印象的でしたが、カメラを向けるとキリリ。
どうやらクールな印象が好きなようだ。
2.シンプルな衣装とヘアスタイルの為、写真の技術的に印象をつけることができる、良い条件だ。
3.仙台店の奥の部屋はほぼ暗闇にできること、そして月間の取り組みをシルエットとしているため、逆行での撮影を行うことが適切だ。
D(きめる)
パパパッと簡単に条件を見回して、意思決定することはとても需要です。
撮影中に悩みぬく時間はないからです。
まず最初に、逆光の撮影をすることを決めました。
まず念頭に“シルエット”を大切に撮影を心掛けたからです。
では逆光といいましても、設定の仕方で印象は全く変わります。
光に包まれているようなやわらかい逆光での写真もあれば、シルエット写真の明確な陰影写真もあります。
意思決定にイメージは不可欠です。
前途した内容は、あくまで客観的情報と簡単な分析にすぎません。時間にしたら数分です。
では、漠然とどのような印象を作ってみたいのか考えます。
いつでもなんでも私は“ポジティブを撮りたい”と思っています。
本当に見ている人が笑ってしまうような写真にはポジティブがありますし、暗い中にもポジティブがあると信じています。
実体験で考えてみても、どんなに落ち込んでいても、何かしら、はたまた気が付かないだけでポジティブの要素はあふれています。無ければ人生そのものが地獄だと思うのです。
ポジティブを撮りたい。
どんな状況で…今回はジュニアといわれる年齢層、世間一般的には第一次反抗期を迎える年齢です。
そんな感じで撮れないだろうかと漠然に。
頑なだけど、成長過程にあって、それが当たり前で、みたいな。
そう決めたら、あとは条件設定です。
A(うごく)
冒頭に書いたようにストロボを使用しています。
被写体の輪郭を這うように光を出したかったので、被写体の真後ろにストロボをっ設定します。
普段使用しているソフトボックスを外し、ライトむき出しの固い光を直接当てます。
高さは被写体のうなじと耳の間に光の芯が来るようにし、輪郭全体が出るように狙いました。
が、
むむむ、顔の方はうまく輪郭が出ていいが、背中にかけて暗すぎて、印象が暗い印象に…
なんとなく、根暗な印象になってしまったので、希望を感じない。
どうすれば…
不安や悩んでいる際に、いつも人が欲するものは何だろう。
救い。
救いって具体的に何?
きっと後押しじゃない?そんな一手が救いの時もあるし、ポジティブになれるときもあるのではないか。
そんな気持ちを込めて、背後からもう一灯、ささやかな気持ちと共に、設置しました。
T(つごうよく)
被写体は自由に動けないし、物利的な面を見ると不自由かも知れませんが、私と被写体の彼女はディスプレイを見ながら、簡単な会議をしながら、高揚感に包まれていました。
彼女はいつもと違うように映る自分を見て、自分で角度を決めてみたり。
私はいつもと違う条件で撮影をして、撮影の選択肢を増やしてみたり。
それはいつもの撮影よりも“自由”な発想をもって臨めていた結果なのかもしれません。
そしてガラッといつもと変えてみたストロボ撮影も悪くないなと感じました。
なぜなら私たちは人を撮っていて、光はそれに対しての演出要素になのだから。
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