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写真分析 私も父になるわけですが。【ライフスタジオ仙台の写真】
投稿日:2019/8/15
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Lifestudio SENDAI
photo:gomei
codi:Chiba
私は秋に、父になる予定です。
出産日が近づいていくことに比例をして、だんだんと父になることの実感がわいてくるものだなと、最近よく思うのです。
例えば、おなかのエコー写真を見てみても、最初のエコー写真では正直“よくわからない”という感想しか持てませんでしたが、今では体の形もよくわかり、おなかに“人”がいることをやっと認識したように感じます。
それからでしょうか、無意識に街で子供を見て素直に“可愛い”と感じること。
妻とああでもない、こうでもないといいながら、毎日出生後の想像を話していること。
父親になる日が近づくと比例して、二人だけの終わりも近づいていきます。
以前よりも写真を撮るようにはなりましたが、何となくもっと撮っておけばよかったなと、少しばかりの反省をします。
そういえば、あの時撮っておけばなんて、きっかけ探しを記憶の中で行うことも、今までは考えられません。
なんだか自分が可笑しいとさえ思います。
大人になると写真に写ることは恥ずかしくなりますが、きっかけは数多くありません。
これからはそんな際は、積極的に撮影しよう。
今では素直に思えますね。
“友と家族は財産”
ではないでしょうか?
お金のように大切ですが、なかなかお金のように大切に扱えない時もありますね。
人には口がありますら、トラブルもしばしば。
何となく共感してくれる方も多いとは思いますが、友情や愛情など無形のものを振り返る際に何を思い出しますか?
きっと、これまでのエピソードを思い出したり、もらったプレゼントの話を思い出したりと色々すると思います。
そして最後は皆さん、写真で振り返るのではないでしょうか。
一枚の写真に詰まった当時の記録と、思い返される記憶が懐かしさを与えてくれます。
回想と共に、新鮮な気持ちも湧いてきます。
今私がまさに父になろうとしている瞬間で、幼い子供と一緒に写っている自分の両親を見ると、この時はどんな気持ちだったのだろうかなど、親目線の感覚が初めて自分の中を駆け巡ります。
初めての気づきかもしれません。
写真は、記憶と記録をするが、それを見るとき新たな風が吹きます。
“家族写真は映画のように”
映画は多くの部署がかかわって製作されます。
演出部、照明部、音声部、制作部、撮影部、俳優部など。
現場でこれだけですから、撮影現場以外も入れると、それはすごい人数の人がかかわっています。
それほどまでに多くの方がかかわっているのですが、目立つのは俳優部、主演助演の方々です。
語り継がれるのは、“名演技”、私もそう思います。名演あってこその人気作だ。みたいな感じです。
何か月も何年も準備をしていて、目立たないのもかわいそうだな~と思いますが、特に家族写真では、変わりはないのかなと思ったりします。
演出部がシナリオを作り、撮影部が画角を決め、照明部が照明をいれ、音声部が声をひろう。
そして撮影の条件が整った状態で、演者たちが最後のアクセントとなる演技を行う。
きっと予想外のことが繰り広げられながら、いいものが作られていくのだと思います。
映画を見ていても、演出部の頭の中だけで見せられる映画は、よくわからなくて退屈だし、目立ちたい演出のオンパレードは、目をそむけたくなるほどげっそりしてしまいます。
さて、三兄弟。
上二人の男の子たちはママ曰く超元気で、夏休みが早く終わってほしいと思うほど。
妹ちゃんは、人見知りでなるべく抱っこされていたい。
この前の写真は、いわゆる“ちゃんとした”写真を撮ります。
みんながこっちを向いていて、写っている。
スタジオカメラマンの悲しいところだが、そういった写真は撮らなくてはならない写真で、映画の例に充てると、制作人の頭の中だけな感じです。
この撮影に幾度となく、兄二人の怪獣のような声と笑顔で暴れ注意を受けている姿を見ていましたので、きっと面白く感じていないだろうな、最後にやるから待っていて~と心の中でつぶやきます。
そして、“今っぽい”写真になるだろうなと。
あくまで演者はご家族です。私はあくまで普通の設定で、うつすこと。
それが一番今回は適切だろうと考えました。
「じゃあ、最後に自分が一番格好いいと思うポーズをとってごらん!」
こう呼びかけると、兄はすぐに父の背中に足をかけます。
2人が特殊なポーズを。
そしてパパさんは怒ることなく、当たり前のように自分の顔の前に伸びてきた手を握る、覗くように。
ああ、日常茶飯事の光景なのだろう。
作りこまれた記録より、日常茶飯事が写っている記録の方が、うんと写りては素敵だし、私も子供が生まれたらこんな写真がいいと思いました。
色んな見解があると思いますが、私は気取っていない、そのままを写すことが大切だと考えます。
父になることを感じ、“今残すべき写真は何か”よく考えます。
今私には、とてもシンプルな答えが見つかったような気がしました。
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