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名古屋西店
Olympic photo 写真分析2 クローズアップ
投稿日:2022/9/12     更新日:2022/9/12
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Olympic photo 写真分析 クローズアップ
Photo by Akane Ouchi (sapporo-shiroishi)
Write by Kaori Kobayashi
名古屋西店では毎月写真のテーマ、主題を決めて撮影を行っています。
私たちは「人」を撮影します。
その相手を表現する撮影において、その人の特徴、魅力を捉える観察力は第一に必要で、そしてそれをどのように表現するか、写しだすかはカメラマンの技術に加えてイメージ力が問われます。
イメージの引き出しがあればあるほど、一人一人の雰囲気や特徴をより魅力的に美しく写しだす表現の幅が広がります。
そしてイメージを表現するためには、技術ももちろん必要です。
写真はシャッターを切れば撮ることが出来ますが、どのように写しだすのかはカメラマン次第です。
私たちは日々出会いを繰り返しています。
ひとりひとりに個性があり、特徴があり、魅力があり、美しさがあります。
大切な記念撮影、ここを訪れた人には「楽しかった」と言ってほしいし、そして写真を見て喜んでほしい、とスタッフ全員が思っています。
写真を見返すたびに笑顔になれるような撮影や写真を目指すためにも、際限なく写真の技術や表現、写真というものはどういうものなのか、追及していかなくてはいけません。
それに明確な答えやゴールが無いのも、写真の面白いところです。
私たちは日々の出会いと関係と、その追及を楽しみながら日々過ごしています。
今月の写真主題はクローズアップです。
クローズアップとは、目の前のあなたの魅力を抽出して表現する写真です。
ただ大きく写すのではなく、「何を撮りたかったのか」が明確に表れる写真であり、物理的にも、目の前のその人自身の心にも近づいている写真になります。
目線をぐっと引き付けてクローズアップで撮影した場合、相手の等身大のありのままの魅力が最大限表現できると私は思います。
対して節目や横顔、こちらを意識していないクローズアップには、本人も知らなかった「発見」があると考えます。
ふと力が抜けた、表情、仕草、何かを意識していない自然な瞬間。
それを客観的な視点からとらえた写真は「自分が知らない自分」の要素がたくさん詰まっていて、そういった写真はご本人も、ご本人をよく知るご家族も、はっとさせられたり、発見があったりします。
こんな表情するんだ、と。成長を感じることもあると思います。
こちらの写真は、札幌白石店の大内さんが撮影した名古屋西オリンピックモデル撮影にて撮影された1枚です。
彼女のまつ毛の長さや、静かな表情、イメージに合わせた特徴のあるアイメイクが際立つ一枚になっており、頭の上のレースと薄く白い前ボケがそれらを囲むように入っており、よりその表情、まつ毛やメイクのポイントに目がいく一枚になっていると思います。
少し上から撮影して、横に広がるレースや肩、手のしぐさで横のバランスをとっています。
細かいそのバランスの組み合わせにより、表情にしっかりと目がいく一枚になっています。
輪郭や、瞳の大きさ、瞳の色、まつ毛の長さ、ほっぺの丸み、、、
たくさんあるその子らしい魅力に最大限迫ったクローズアップ。
85カットの写真の中で様々なイメージを捉えていく中で、クローズアップはプロだからこそ撮れる、写真の表現であると考えます。
強調するための配置バランス、画角、光の当て方、露出、構成要素が少ないからこその何をどこまで入れるのかの整理、すべてがばちっとはまると、その人だけの魅力が表現された、その人だけの一枚になるのです。
ここにせっかく訪れてくれたなら。
楽しい思い出も、今らしさも、新たな発見も、たくさんたくさん残したいと思います。
表現を追求することに終わりはなく、こんなにも楽しいことはありません。
毎日が新鮮で挑戦の日々。スタッフはみんな毎日全力で挑み、毎日を楽しみ、笑っています。
ライフスタジオに来てよかった、そう言ってもらえるよう、これからもみんなで名古屋西店の写真をより良くしていけるよう頑張ります。
頑張りましょう。
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