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名古屋西店
Olympic photo 写真分析1 color×balance
投稿日:2022/7/22
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Olympic photo 写真分析 color×balance
Write by Kaori Kobayashi
今年オープンした名古屋西店は、ライフスタジオにとって新しい挑戦の一歩になる店舗です。
それまでのインテリアの自然でナチュラルなイメージをガラリと変え、
カラフルであり、日常的な場所から非日常的な夢のようなインテリアまで、様々なイメージが生まれました。
そしてここを始まりとして、色んな店舗に彩りと新しいテーマのインテリアが増えて行き、
新しい店舗が続々と増え、ライフスタジオのイメージは大きく変わって来ました。
初めて名古屋西店のインテリアを目にしたとき、私も今までたくさんの新しい店舗のオープンを目の当たりにしてきましたが、
こんなにも新鮮で衝撃が大きかったのは初めてでした。
名古屋西店では様々な店舗のカメラマンがこの新しい挑戦の場所を訪れ、
新しいライフスタジオの写真を生み出すべく、モデル撮影を<写真Olympic>と称して12月〜2月開催しておりました。
新しいインテリアの中で新しい写真のイメージを作り出すべく、
各店舗が準備と計画のもと撮影が行われ、様々なイメージの写真が生まれました。
それはもう本当に、同じ場所で撮影したのかと思うほど、多彩な表現が生まれて行きました。
自分はその撮影には参加していなかったものの、その様子を一部見ることができた為、
撮影者たちの熱量や作り出されて行く過程に大きな刺激をもらいました。
日常は毎日新しいのに、それでもどこか当たり前になっていた固定概念が知らず知らずにあったのは確かで、
その考えは一気に吹き飛びました。
写真を見て少々焦りを感じたのも事実です。
改めて、写真と向き合うきっかけになりました。
そのOlympicの代表的な写真たちはホームページやインスタグラム、様々な媒体において使用されており、
ここで働く私たちにとってそれら全てが店舗の特性を生かした写真の見本となっています。
私たちは、撮影において、撮影の空間、お客様との関係を大事にしています。
ここへ来る誰もが、居心地がよく、自然体でいられるように。
お客様が楽しく、私たちも楽しく、写真をみて振り返る思い出がいつだって楽しくて笑えるように。
また会いましょう、の願いが叶うような場所を目指しています。
人と人の関係を大事にしていることは、ライフスタジオとして、昔も今も変わりません。
しかしながら、楽しい撮影とともに私たちには使命があります。
お客様の大切な記念や思い出を記録に残すと共に、その表現で「想像を超える」こと。
それは新しいインテリアや光に頼るだけではなく、翻弄されることなく、
そのイメージをちゃんと形にする力が求められます。
その家族のための、その子のためのイメージを作り上げるための技術の向上に終わりはありません。
自分自身の固定概念を抜け出し、幅を広げて行くことが大事です。
ただ、インテリアが変わっても、光が変わっても、
良い写真と呼ばれるものの<条件>はシンプルであり、大きくは変わらないと考えます。
光の使い方や捉え方など技術の学びはあれど、です。
そこで、オリンピックで撮影された写真たちと向き合います。
写真の構成要素を整理してみます。
まず、お子様の衣装と小物の色味、インテリアの色味の統一感です。
全体を見ると大きく緑・赤・白・茶色にまとまっています。
衣装のポイントになる緑と赤。
サングラスと窓越しのライトの色味にスツールの色の茶色。
全体の色味を際立たせるベースの白。
窓枠もカラフルですが、お子様の衣装よりも薄いパステルカラー寄りなので強く主張しすぎることなく、
色味が背景にあることで全体の統一感を保ちつつも、お子様を際立たせています。
ガラスも、本来ライトがついていなければ暗く落ちて目を引いてしまうところを、
オレンジのライトをガラス越しに映しこむことでサングラスの色味やスツールの色味に馴染み、統一感がでます。
お子様が持ってる小物にも赤のアクセント。違う色味だったら気になっていたかもしれません。
ちょっとしたポイントで統一感の差が出ます。
ここの場所は何か大きく特徴のあるインテリアではありません。
しかし、撮影者がこの子の衣装やヘアメイクの雰囲気を見て、
彼女を強調した一枚にするべくここを選んだのでは無いかと考えます。
また、彼女の横に主張しすぎない程度に茶と白のスツールをおいたことで余白のバランスをうまくとっているように感じます。
バランスを細かく取っている、シンプルな一枚。
構成要素全てに統一感があるなかで、一番に目に入ってほしいお子様が一番際立つ一枚になっています。
それでも統一感があるから「浮いていない」。
色のバランス。
配置のバランス。
切り取り方のバランス。
写真においてポイントを作ることは大事ですが、この一枚において最大のポイントは<バランス>だと思います。
光も、お子様に当たるメインの光はもちろん美しくあるべきですが、
インテリアの色味として光をどのように利用するかも、全体を構成する上で必要な技術と選択だと思います。
改めて、1枚を収める時に隅々まで見れるかどうかが、大きく写真のイメージを変えるのだと感じます。
新しい環境だからこそ、もう一度見つめ直さなくてはいけない基礎もあります。
基礎があるからこそ、挑戦ができる、質を上げられる。
つい先日、新横浜のりさちゃんからの言葉で、大きくうなづいてしまった言葉です。
楽しい撮影と、そしてここに来てよかったと思えるような、
その子のための表現をこれからもこの場所で追求していけたらと思います。
新しい挑戦をもっともっと、楽しみながら続けていけたらと思います。
改めて、この場所で撮影をした皆々様、素敵な写真をありがとうございます。
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