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名古屋西店
写真分析 ぴーちゃんのマタニティ
投稿日:2021/9/27
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Photo & Write by Kaori Kobayashi
in YokohamaAoba
写真を撮ることは、いつまでも緊張するものです。
はじめてカメラを手にして学び始めたばかりの頃は、
『早く慣れて、余裕のあるカメラマンになりたい、楽しめるようになりたい』とずっと思っていました。
教わっていたときに、
『緊張しなくなったら、少しも成長できなくなるよ』と先輩に言われて。
そのときは『そっかぁ』と思いつつも、どんな意味がそこに込められているのかは、よくわかっていない自分がいました。
いま、カメラを持ちはじめて9年が過ぎましたが、私は今も、いつでも、カメラをもつことに緊張感があります。
でも、その緊張感があるからこそ、
目の前の人に、自分に、真剣に向き合い続けられるのだと感じています。
緊張感を持ったまま、楽しむこと。
楽しむ条件は自分がつくりだすこと。
楽しむために挑戦し続ける事。
いまはそれを後輩に伝える側の立場ですが、教える側にたった今も、その言葉は跳ね返り自分に常に突き刺さっています。
緊張感。
その先に、相手の喜ぶ姿があることを何度も経験してきたからこそ、まだまだ進まなくては、成長しなくてはと気が引き締まるのです。
今回は、“私の事”をよく知る人であり、“写真”や“撮影”をよく知る人物の撮影でした。
彼女は昔、ライフスタジオの新横浜店で一緒に働いていたぴーちゃん。
結婚をして、新しい命を授かり、その大切なマタニティの時期の撮影をすることになりました。
久し振りに会う彼女は何も変わっていなくて。
ぴーちゃんだわ~と懐かしくなりました。
彼女はライフスタジオを卒業した後も、別の場所でカメラを持って撮影をしています。
いわば今でも同じようにカメラを持つ撮影者なのです。
そんな彼女の撮影。わくわくもあり、とても緊張していました。
おしゃれで可愛いぴーちゃんご夫婦。
緊張しつつも、ほんわかなぴーちゃん夫婦に癒される時間となりました。
そんな中、頭の中にある“マタニティ”のイメージと、“ぴーちゃん”のイメージ。
これらをどのように掛け合わせて撮影していくかぐるぐるひたすら考えまくります。
デニムと白はシンプルに二人の雰囲気を可愛らしく表現。
パパママになる前の2人だけの空気感。
可愛らしいワンピースはマタニティ、というよりはぴーちゃんの可愛らしさの表現を際立たせるものとなり、ホワイトバランスを変えて少し黄味のあるあたたかい色味にして撮影。
そして、黒のお洋服は一番お腹のラインが目立つ服。
頭の中に、ぴーちゃんと撮影前に共有したモノクロでラインが際立つシルエットのような写真が一枚思い出されます。
Maternityの美しさを強調する表現は、ここだ。
光の当て方を工夫しながら、大きなまんまるのお腹の大きさを、形を残していきます。
また、女性ならではの鎖骨のラインや横顔のラインがぴーちゃんは非常に美しく、その美しさを表現するためにあれやこれやと試行錯誤。
そして最後にモノクロを撮影しました。
逆光で、光と影のコントラストを強く、シルエットを。
美しい横顔、あごのライン、お腹の丸み、透け感のある衣装の質感もモノクロで際立たせることによって、より女性らしさを強調出来ます。
これは、絶対に撮影しようと決めていた一枚。
これからママになる、ぴーちゃんだけの美しさを。
緊張と、頼まれたからには!!!の使命感。
自分が残した一枚が誰かの大切な歴史になる、思い出になる。
それはどんな時でもカメラマンとして持っていなければいけない使命感。
だからこそ、緊張感はずっとずっと持ち続け、挑戦し続けなければいけないと思うのです。
撮影が終わった後の心地よい緊張からの解放感。そして写真を見ながら嬉しくなりました。
彼女のマタニティ撮影を自分が担当させてもらえるなんて、一緒に働いていた頃は思いもしなかったけれど。
卒業して離れてもこうして繋がっている繋がりに喜びを感じます。
ありがとう。おめでとう。
体を大切に。
元気なベビーに会える日をまた楽しみにしています!!!
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