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名古屋西店
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写真分析 好きな写真

投稿日:2021/4/15

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Photo by Kaori Kobayashi
Cordi by Miki Nishimura

in YokohamaAoba

 

自分の好きな写真はどんな写真か?
つい先日店舗の会議で、このテーマで話をしました。

私はこう聞かれると「感情が見える写真」という風に答えています。

家族写真でも、きょうだい写真でも、一人の写真でも。
それが楽しいとか嬉しいとか喜びの感情でなくても、
泣いていたり、あくびをしたり、すねてしまったり、喧嘩したり。

今にも、写真から声が聞こえてきそうなそんな写真が好きです。

躍動感のある写真、動きのある写真はもちろん。
それでなくとも、静かにうつむく写真、じっと見据える視線、
なにか気持ちを訴えかけるような表現も惹かれます。

感情が見える、というとどうしても相手に任せてしまうような気がしてしまいますが、
撮影者が、相手の感情をどのように表現するのか?が重要です。

写真の作品撮り、広告の写真などであれば、
テーマに沿ったイメージでモデルさんをお願いして、イメージを伝えて、表現の条件を揃えていきます。
髪型、衣装、ポーズ、表情、それをイメージ通り撮影するための場所の設定、ライティング、構図、角度、、、
それらがパズルのようにはまって一枚の『テーマ』が如実に表現された一枚が生まれます。

しかし、私たちは『人』の写真を撮影しています。
私たちが用意したテーマが先ではなく、訪れたその人との出会いが先行します。
そして、その写真は私のためではなく、相手のための写真になっていることが条件です。

はじめまして、を交わし、話をしながら、相手のイメージを探り考えていきます。

家族で元気な感じで撮ろう、とか。
きょうだいで成長がみえるように撮ろう、とか。
家族、きょうだいの元気な感じとは裏腹に、
その子自身のイメージはどんなか、何が好きで、何が嫌いで、
今日はどんな気持ちで、家族に対しては、家族から見たらどんな子なのか、、。

短時間でのコミュニケーションから、観察、そして、イメージを探って撮影を進めていきます。

もちろん撮影者の頭のなかに表現できるだけのイメージの幅と、表現力、
それに伴う知識や技術は必ずなければいけないのですが、
自分の表現の幅には、これまで培ってきた経験や、見てきたもの、学んできたもの、感覚を刺激するもの、、
すべてが反映されていて、その中からイメージに伴った一番最適な表現を選んで適した条件を揃えて撮影します。

それを決定するのは撮影者であり、
結局はイメージを決定する順序は違えど、その役割は代わりなく。
ただ、私たちの『表現』は、目の前のひとのために考えてうみ出されていかなくてはいけないと思います。
そうして生まれる写真は、その人を知らなくても声が聞こえてくるような、
なにか気持ちを訴えかけられているような、その人自身が伝わるような、そんな写真であるようにしたいと考えます。

感情が見える写真は、撮影者がしっかりと相手と向き合っていてこそ生まれるもので、
わたし自身が撮影者として、好きで、憧れて、惹かれる、目指したい写真はそういうものです。 

 

 

写真の彼はとても真面目な子でした。

お姉ちゃんの撮影からスタートしたのですが、その様子をニコニコと見守ってくれて、
私たちがお姉ちゃんの表情を引き出すために彼に無茶ぶりしても、嫌な顔ひとつせずにこにこ照れているような男の子。
お姉ちゃんとも仲良しで、何かするたび、話しかけるたびに、照れるそぶりを見せても、お願いしたことはきちっとこなしてくれて。
かわいいきょうだい二人に一瞬でわたしとみきちゃんは虜になりました。

ひとりでの撮影も、お願いしたポーズや、◯◯ってカメラに向かって言って~などの要望にも笑顔で答えてくれました。
そして、受け答えしてくれるときのまっっすぐな瞳に、彼の魅力を感じました。
照れていてもしっかり目を見て話してくれる。
そのすこし茶色いくりっとした、まっすぐな目が彼の魅力のひとつだなぁ、、と思い、
終盤で目を強調した写真を撮ろう、と思っていました。

ちょうど、西日が窓から差してきて、それにたいして逆光になるように撮影を進めつつ、
あ、このオレンジの強い光と彼の目はとても相性がいいのでは、、と考えました。

その西日に対して順光になるように、西日が延びている床に座ってもらいました。
最終的にその床にうつ伏せになってもらい、目にしっかり光が入り込むような形で、一枚撮らせてもらいました。 

絶対眩しかったと思うのですが、それに対しても嫌な顔せず頑張ってくれて。
私たちはというと、イメージを伝え進めるごとに、
そこにぴたりと予想以上にかっこよくきめてくれる彼に心を奪われまくっておりました。

相当騒いでたので彼を驚かせたことでしょう。
ごめんね。笑

この一枚が感情が見える一枚になっているかはわかりませんが、
私としてはなにがあってもぶれずにまっすぐ見据えてくれる彼の真面目さと魅力を伝える一枚になっていると考えています。
お気に入りの一枚です。 

 

いつか、どこかで見た、自分が好きな写真のイメージとリンクしている部分もあります。
それは私の経験や見て刺激された記憶や好きだなぁと思った写真のイメージが強く残っていたことで、
彼の何を残したいかと、そのための表現の方法をリンクさせることができたのだと思います。


私は写真を撮りはじめて何年か経ちました。
このライフスタジオでしか撮影をしたことはありません。
まだまだ広い世界のなかにはたくさんの表現と、学ぶべき知識と技術があります。

甘んじることなく、日々目の前の人に100パーセントの力を発揮できる自分でありたい、と改めて思います。 

 

そのためには、いまはもう一度インプットすることが必要に感じます。
たくさんの人と話して、たくさんの表現に触れて、『学ぶ』姿勢をもう一度。
そして、じぶんが持っているものも発信していきながら、自分の考えや持っているものの幅を広げて深めていきたいと思います。


楽しみながら。
それが本当に大事。
楽しむ条件を自分でどんどん作っていきたいと思います。
そしてそれが、出会う人の大切な記録、思い出になり、
喜んでもらえるのであればこの上なく幸せです。

出会いに感謝。また会えますように。

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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