Staff Blog
名古屋西店
写真分析 考え続ける
投稿日:2021/3/17     更新日:2021/3/18
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Photo by Kaori Kobayashi
Cordi by Nana Tokumasu
in YokohamaAoba
マスクが手放せない世の中になり、あっという間に約1年が過ぎました。
当たり前だった日常はガラリと変わり、それもまた日常となってきた、今。
まだまだ心配なことは多くて、それでも時間は過ぎていきます。
そんな中で時間をどのように過ごしていくのかは、とても重要です。
仕事も、学校も、家族での過ごし方も。
出来ない事も多くあるけど、
今この瞬間を大切にしていくために様々な工夫や選択がされています。
スタジオで撮影しているとたくさんのご家族が訪れてくれます。
もちろん感染症対策を徹底している、とはいえ。
不安もたくさんある中で、それでもスタジオでの撮影を選択したご家族の、
「残したいもの」は何か。
その想いや気持ちに、寄り添っていきたいと、常に思っています。
赤ちゃんの撮影から、お誕生日、入園、入学の記念、家族の記念に。
様々なご家族がスタジオを訪れてくれています。
横浜青葉店はスタジオ衣装のジュニアサイズを取り入れたのが少し早かったこともあり、
大きい子のご来店が比較的多くある店舗でした。
もちろん今でも大きい年齢の子も訪れてくれていますが、
小さな赤ちゃんの撮影は、ここ一年で前年度より多くなっていると感じています。
コロナ渦で不安が多い中、大切な命がお腹に宿り、生まれた赤ちゃんたち。
パパさんママさんに話を聞けば、
なかなか外出はできなかったり、おじいちゃんおばあちゃんに会えなかったり、
身内だけではなく人と触れ合う機会がなかったり。
いろんな事情があります。
それでも、生まれてからの一年はあっという間で。
今、この瞬間の成長記録を残したい、会えないご家族に写真で見せてあげたい、
そんな思いで来てくださるご家族は多くいらっしゃいます。
思いに応えられるよう、今しかない、今だからこその瞬間や仕草、表情を残したい。
それはもちろん今までと何かが変わるわけではないけれど、
より一層強く、今しかないこの瞬間を残すことへの使命感を感じるようになりました。
写真の赤ちゃんは、6ヶ月のベビーちゃん。
今回が写真スタジオデビューでした。
お父さんの遺伝だというクリクリの天然パーマに、
まん丸の瞳、目尻がキュッと切れ長、
フニフニほっぺに、フニフニベビーフォルムの美人ちゃん。
も〜可愛くて可愛くて、終始テンションハイな私とななちゃん。
パパさん、ママさんもとっても明るくて、たくさんご協力いただきました。
寝転んだり、ついおとといできるようになったというゴロンして足をつかんで遊ぶポーズだったり、
くまに寄りかかってみたり、うつぶせしてみたり、、、彼女は一生懸命頑張ってくれました。
今回、ご家族写真は無しのご希望でしたが、
抱っこされている時の安心しているその表情やぎゅーっとパパママの服を掴むその手が可愛くて可愛くて。
何度か、パパママの背中、肩越し、お膝の上で撮影をさせてもらいました。
写真は、撮影の中盤、パパに抱っこしてもらっている瞬間。
揺れてくれるパパ、そして視線の先にママを見つけて笑ったり、嬉しそう。
そして、可愛い〜〜!!!と私が叫ぶと、このじっと見。笑
そのまっすぐにジーーーっと見つめるキラキラした瞳と、
パパの服をぎゅっと掴むその手がなんとも可愛くて。
離さないんだからね!なんて言っているようにも見えて。
そのまっすぐ訴えるような瞳と、手を中心にぎゅっと寄って、
一枚撮影をさせてもらいました。
逆光の光に包まれて、暖かく。
絶対安心なその場所を、
離すまい、離れまい、としっかりつかんでいる彼女を。
家族写真を残さなくとも、
パパママと触れ合っている時の彼女を残したくて。
何枚か撮らせてもらい、その中でもこの1枚は私のお気に入りです。
半年後、1歳になったら。
抱っこされたサイズ感も大きくなっていると思います。
ひょっこり肩越しに顔を出す感じも変化があると思います。
もしかしたらもっと身を乗り出しているかもしれないし、
手やほっぺももっとスッキりしているかもしれない。
パパママの胸にすっぽり収まり、
体重をしっかり預けて抱っこされている今だからこその一枚。
パパママにとっても大切な思い出で、記録で。
そしてきっと覚えていないであろう彼女が大きくなった時に、
見て嬉しくなるようなそんな写真を残したい思いも含めて、撮影をしていきました。
とにかく、とにかく!
可愛かったです、、、。
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ライフスタジオは写真館の定義を、
美しい表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間
と、しています。
美しさとは?思い出とは?楽しい空間とは?
そんな話を、店舗のメンバーと、そして今月は他店のメンバーも、
オンライン上ではありますが顔を見合わせながら意見を交わす機会がありました。
各々の見解から言葉にされていく定義。
それは何が正解かを答え合わせするのではなく、
自分の中で大切にしていくべきことを自分の言葉で定義し、互いの考えを共有しながら、
また自分の考えを深めていく、そんな時間だったと私は考えています。
そして、個々に出した結論は全員が同じではなくてもいいと考えます。
考えること。考えを共有し、深めていくこと。それを実行していくこと。
それはずっとずっと続いていくことで、繰り返し、繰り返し。
答えを見つけて、言葉にして、また進んでいくのです。
私はライフスタジオに入って<考える>ことの重要性を知りました。
私は昔から引っ込み思案で、自分が表立って何かを発することを極端に苦手としていました。
答えは何か?自分は間違っていないか?そればかりが先行し、
自分で結論を出すことに抵抗もありそれに対して自信を持つこともできなかったのですが。
様々な経験を通し、出会いを通し、様々な人の考えに触れながら、
自分自身の考えを出していくこと、相手の考えを受け止め、また考えて、より一層自分の考えを深め、
自分なりの最善の答えを出すことの大切さを知りました。
それが大切にできないと、ライフスタジオで写真を撮れないと思っています。
何故なら最初に書いたライフスタジオ の写真館の定義は、
自分で考え判断することができなければ何も実現出来ないからです。
理想に追いつくことは難しい。
でも、今の自分の考えをしっかり持って向き合い、
それに対していつだって100パーセントの力を出し切る気持ちで挑んで向き合いたいと思っています。
人と向き合い、寄り添い、その人のための空間や時間を作り、
そしてそれを丸ごと、写真として残したい。
いろんな人と意見を交わしているときに、
その思いは自分のエゴであるという認識も必要だ、という意見がありました。
自分が思っていること、考えていること、実行したものが、
100パーセント相手の認識や価値観と合うことはない。
それでも、それを念頭に置きながら、
自分が思う最大限の美しさ、思い出、空間というものを出し切りながら、思いを伝えていくことも大事だと。
相手と向き合い、少ない時間や情報のなかで、何を、どんな風に残していくのか。
それは撮影者の視点や考え、思いとして、説明がいつだって出来ることが、ライフスタジオの撮影者にとって必要です。
関係も、空間も思い出も、結果物の写真も、自分の視点や考えが全て繋がっています。
毎日の出会いに感謝しながら、毎日の出会いの分だけ思いを伝えていけるように。
そしてそれが、責任でもあり、
何よりもこの仕事の楽しさであり、喜びであり、やりがいだと、私は思います。
時間は有限です。
日々を大切に、出会いを大切に、過ごしていきたいと思います。
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