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名古屋西店
ライフスタジオの写真 2019分析 無我夢中で、きってみる。
投稿日:2019/2/26
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Photo by Kaori Kobayashi
Cordi by Natsuko Takagawa
In YokohamaAoba
「考えすぎずに、無我夢中でシャッターを切るのも、時に必要。」
彼女はとても賢い2歳さんでした。
言葉はまだ単語で、でもはっきりと伝えてくれます。
たどたどしくとも、こちらの話を聞いてしっかり返してくれたり。
意思を伝えてくれたり。
お願いしたことはやってくれて、嫌なものは嫌だと伝えてくれて。
最後まで頑張ってくれた、2歳の彼女。
その一挙一動に私となっちゃんは可愛い~!を連発。
メロメロでした。
私たちは、頭の中にたくさんのイメージを持って現場に向かいます。
年齢や撮影したい内容などをお電話で伺って事前に知っているので、
いろいろ頭の中でこんな風に撮影してみようかな?今日は天気が良いからあの場所で撮影しようかな?
と想像を巡らせています。
実際に、前もって知っている情報だけをもってイメージを膨らませて、
いざ、こんにちは!と入ると、
彼女の印象や特徴、個性、いろんな情報が合わさり、
イメージは私だけのものではなく、彼女のためのイメージに切り替わっていきます。
もちろん、こうやって撮ろう!とイメージしていても、
100パーセントその通りにいかないのが、人を撮るうえでの撮影の醍醐味なわけで。
その人のための撮影をするので、
どんどん切り替わる状況や情報に合わせて、瞬時に撮影の方法やイメージを切り替えていきます。
彼女の撮影はというと。
くるくる変わる表情と、こちらの投げかけに素直に反応してくれる一つ一つが可愛くて、面白くて。
お気に入りの遊びはシャボン玉。
最初はなっちゃんが吹いてくれるのを見て楽しんでいたのですが、
自分でもやりたい気持ちがどんどん強くなって行き、一生懸命私がやりたいの!と伝えてくれる彼女に根負けして、
よし、やろうか!ということで、新しいシャボン玉を持って来て、彼女に吹いてもらいました。
ちょんまげ姿、オーバーオールというスタイルがなんともまあ可愛くて。
そして得意げにシャボン玉を吹いてくれるのです。
そして、遊びながらも私たちの話を聞いてくれるスーパーな彼女は、
こっちに向かってふいてー!とお願いすると、絶妙な角度で私のカメラに向かって吹いてくれました。
広角にして、ぐんと彼女に近寄って、空間を広く捉えます。
シャボン玉がふわっと横に流れた瞬間、私はシャッターをたくさん切ります。
ひとつシャッターを切るのに、とても慎重になる場合もあります。
イメージ、技術、チャレンジ、観察・・・それらの過程を踏み、
目の前の相手のためのイメージを組み、撮影を進めます。
何事もすべて一から組み立てられたのなら良いのですが、そうならないのも『人』の撮影。
何が起こるかわかりませんし、必ずこう、というものは存在しません。
思い通りにいかない、だから面白い。
だから、頭の中のイメージをたくさん持って、技術を持って、学んで、
手順通りではなくなっても、すぐに切り替えてシャッターを押せる様に、と思うのです。
時には、ワンシャッターに慎重になる前に、
一瞬を絶対捉えるんだ!という熱意で、無我夢中でシャッターを切ることも必要です。
撮影者のイメージだけでは、写真は生まれません。
相手にすべてを委ねても、良い写真は撮れません。
人と人があらゆる情報を投げ合って、受け取って。
それを瞬時に行動に移していく。
それが、あなたのための写真になっていくのだと考えます。
思い通りにいかないから、楽しいし。
思い通りにいかないから、まだまだ学ばなくてはいけない。
私が撮りたい写真は、相手のための写真であること。
喜んでもらえたり、いつかの記憶のかけらになる宝物になったら良いなと思います。
だからこそ、楽しみながら、学びながら。
日々自分も、更新していかなくてはいけないなと強く思います。
彼女が次はもっとたくさん喋りしている姿を想像すると、今からわくわくします。
また会いたいと思います。
そして、その時の彼女を、また 一つ一つ 丁寧に捉えていける様に。
これからもひとつひとつ、丁寧に。
頑張ろうと思います。
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