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名古屋西店
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ライフスタジオの写真 2019分析 今のあなたを探す2

投稿日:2019/1/22

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Photo by Kaori Kobayashi
Cordi by Sonoko Sakai
In YokohamaAoba

 

この仕事をするようになって8年目。

写真館という場所に行った事もなく、
写真について特別知識を持っているわけでもなく、
写真が趣味なわけでもなく。

ただただ、人と接する仕事がしてみたいという気持ちで、
このライフスタジオに飛び込みました。

毎日シャッターを切りながら、
目の前の貴方のために、私ができることがある喜びと、
人と接する楽しさと、大切な「今」を写真で残す使命感と責任と、
たくさんの気持ちを日々感じながら、
毎日の出会いを大切にできるようにして行きたいと強く思っています。

 

シャッターを切れば写真を残すことができます。

でもどのように表現し、どの瞬間を切り取って残していくのかはカメラマン次第です。
 

観察が大事、

表現力が大事、

技術が大事、

イメージ力が大事、

ストーリーが大事、

準備が大事、

人と向き合う力が必要・・・

自分の中身を全て投げ出して、初めて相手に伝わって、
その場にある条件が全て合わさって、写真がつくられていく・・・

たくさん写真を分析して、
自分が書いて来た言葉のひとつひとつは自分のいまに繋がって自分の写真になっています。

そのおかげで今もシャッターを切りながら、
たくさんの人の記録を残すお手伝いができています。

 


結局、全部大事なんだけど。

結局、相手に何を残してあげたいか、

が一番なのだと感じます。

 

 

その思いがなければ、
最初にあげたものの中に重要なものはないことになります。
自分だけがとりたいものや表現したいものだけで成り立つのであれば、
この場所で撮影している意味は特にありません。


私は、
相手がいる、人のいまを残すこの仕事が好きで、
この場所にいるのです。

 

追い求めることに終わりはなくて。
もっともっと写真が上手くなりたいとか。
喜んで欲しいとか。

いま自分の中にうずまく感情は、
写真という方法で人と繋がることができるからこその、
私の中の人間らしい感情の一部なのです。

 

 

彼女に何を残してあげたいか。

彼女の家族に、どのように感じて欲しいか。

シンプルだし、当たり前の様にも思えるのですが、

それが私の原動力となる感情なのです。

 

写真の彼女は、とてもしっかりとした女の子でした。

耳には可愛いイヤリングが光っていて、
おしゃれが好きなの?という問いかけに、少し照れながら頷いてくれました。

妹とじゃれているときは元気で無邪気なのですが、
途端に大人と話すときは背筋に力がすっと入り、
ちゃんと答えなければ、という気持ちが伝わる様な。

撮影が進むに連れて無邪気さが自然と私たちの前でも出る様になり、
このまま撮影が進めば、元気で無邪気な彼女の姿は自然と写すことができると思いました。

でも最初の彼女に出会った時のちゃんと挨拶をしなきゃ、とすっと背筋が伸びた彼女の姿に、
今の彼女の成長が隠れている様に思いました。

 

ソロのカットはドレス、と決まっていたので、
衣装の雰囲気だけでいくとふんわりと可愛らしい印象になるなと思い、
一緒に撮影に入ってくれたのこちゃんに
「露出を落として少し、かっこいい、大人っぽい印象から始めたいな」と相談し、
上に何か羽織ってもらおうという話に。

お気に入りのイヤリングと近い色味の淡いブルーのジャケットは、
とても彼女に似合っていました。
 

ソロの撮影が始まると、また最初に出会った時の様に彼女の背筋がピッと伸びます。

スタジオ内の明かりも最小限にして、
背筋が伸びた状態の彼女を写しながら、一つずつシャッターを切っていきます。

どんどん力が抜けていく様にポーズを崩して行き、
最後は写真の様に地べたに座ってもらいます。

彼女の右側奥から当てていた光を消し、完全一灯で彼女のラインと表情が見える様に当てます。
かっこつけているところから少しずつ素の彼女を出して行きます。
絶対何があっても、ここ見ててね。
なんて言ったそばからコーディののこちゃんが彼女をつついてくれたり、こしょこしょしたり。

背筋をピンと伸ばして、がんばってポージングをしてくれている彼女の頬が緩み、
ピンと張りつめた固い表情が柔らかくなります。

この写真のなかには、
一つの光+ジャケット+ポーズ=かっこよさ、ちょっと背伸びした大人っぽさ
と、
ドレスのレース感+耳につけたお気に入りのイヤリング+緩んだ無邪気な笑顔=まだまだ幼い彼女の可愛らしさ、
の二つの表現が混ざっています。

チグハグですが、他の要素(インテリアや他の小物)を入れないことにより、
その二つの要素が上手く交わり、
今の彼女を表現した一枚になっていると私は思います。

10歳。

背伸びをして、大人に気を使うことも覚え、いろんな表情も出来る。
だけど、まだまだそれでも、無邪気で可愛い小学生なのです。

 

その後明るい光の中でたくさん笑顔も撮らせてもらいましたが、

今日撮った一枚一枚が“今”の彼女で、
きっと明日はまた違う彼女の成長があるから。

いまあるものをできる限り全て詰め込んで残したいと思うのです。

 

いつかもっともっと大人に成長した時。
彼女が、彼女のパパママが、
少し背伸びをした今の彼女の写真を見て、
今日この日のことを思い出し、笑って欲しいなと思います。

あなたのための、一枚を。

明日からもまた思いを込めてシャッターを切っていきたいと思います。

 

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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