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名古屋西店
Projector-genic 07 [絆]
投稿日:2018/10/26
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Projector-genic 07 [絆]
Model: akane ouchi & yuko oikawa
Model Movie: 最強の二人
私のprojectは、
≪テーマを規定して、そのテーマに沿った条件で写真を表現する≫です。
今回は、第八弾。
越谷店の大内あかねさんと、千葉フォレスト店の及川郁子さんをモデルに大抜擢しました。
「共に、受け入れあう。」
ただ、互いを理解し合う、だけではなくて、
お互い反発することも受け入れられないことも勿論あって、
それでもそばにいて、受け止めあえるまで、ぶつかって、支えあって、、
どうあったとしても、互いが互いの『味方』である。
ふたりは、そんなイメージがあります。
それが本当に『絆』の強さだ、と私は思いました。
それはただ楽しいを共有して笑い合うだけの関係ではなく、
時に背を向け合っても、離れていても、
いつもそばに居るような、背中で受け止めあっているような、
ふと考え事をしていて頭に浮かぶような、そんな「当たり前」のようでいて、
「自然と自分の近くにいる人」という、関係。
それを、今回は二枚の写真で表現してみようと思いました。
笑い合い、互いを見つめ向き合う明るい写真と、
違いや反発もあるなかで、それでも傍で受け入れあう関係を表現する、
背中合わせで違う方向を見ている写真。
その二枚で、二人の関係を表現できると思いました。
そして二人への質問は、たったひとつです。
「互いを一言で規定するとしたら?」
お互いがお互いに思う「その人」。
私から見ている二人の関係と、その人が思う関係は何かが違うのかもしれない。
改めて真相に近づきたい気持ちもあり、ストレートに、それをぶつけて見ることにしました。
あかねさん→おいちゃん
あかねさんは、おいちゃんを「いつ電話をしてしても良い人」と規定しました。
新横浜で一緒に働いているときは、おいちゃんとの関係を特別意識して感じることはなく、
全体の中の一つの関係であったため、
私が二人を見る視点がとても新鮮だったと話してくださいました。
二人の出会いは越谷店。
越谷店であかねさんがおいちゃんの面接をして、2時間以上に及ぶ白熱した面接をする中で、
「あ、この人とはずっと一緒に働くんだろうな」という感覚があったそうです。
そのときは勿論出会ったばかりなので確証が何かあったわけではありません。
越谷でその後共に働き、その後離れて別の店舗で働いた時に、
おいちゃんから「大内さんの存在を、離れてみて大きく感じた」と言ってもらえた時、
おいちゃんの中にも自分の存在がいることを、強く感じたと言います。
そしてまた草加店で一緒に働くことになり、
へヨンさんの元、色々な共通認識を持つようになり、互いの存在がより強くなったそうです。
そしてそこで得た共通の考えを持って、互いがまた新しい場所に向かい、
それぞれの道を歩みながらも、常に連絡を取り合っていたそうです。
そして昨年の新横浜の異動は二人にとって大きな、そして複雑なスタートだったそうです。
しかしこのメンバーならば、と、
経験を共にすることを選び、
そしてそれがあってこその今の関係であると言える、とのことでした。
草加で働いていた時と大きく違うのは、へヨンさんという軸となるリーダーがいないこと。
自分たちがどれだけ軸となって全体をみて動き、結果を出していけるか?成長していけるか?
が、新横浜店では重要でした。
草加店で共に働いたときの共通の認識は持っていても、1年半離れていた時の経験や成長が、
互いの働き方や大事にしているもの、優先順位、ものの進めかた、、いろんな差異を生み出します。
そして、改めて一緒に同じ方向を目指そうとした時にその互いの違いに葛藤が生まれ、反発も生まれ、、
全てが順風満帆には行きません。
人を見る事が多くなり、日々求められるものも多くなり、
日々決断や選択が多い中で時にすり合わせる際に違いが起きて反発が生まれることもしばしばありましたが、
結局は人を見る視点が同じだということもあり、違う考えで衝突が起こったとしても、
どの部分で違いが起こっているのか、個人目線、組織目線ですり合わせることで、
より理解を深めていく事ができたそうです。
どんな事があっても、必ず黙って受け止めようと、支えようとしてくれる相手がいることは、大きなことです。
仕事を超えて、人生についても、広い範囲でたくさん話ができる人。
そんな風に、あかねさんの中においちゃんはいるのだ、と話してくれました。
おいちゃん→あかねさん
おいちゃんも同じように話してくれました。
出会ってからここまで、きっといろんな経験を共にしながら、喧嘩もしながらも、
それでも大内さんと一緒なら、不安がなくなると話してくれました。
楽しくなる、良い話ができる、良いお店ができる、、、
互いに大内さんとなら、、、おいちゃんとなら、、、と思えたそうです。
一言で規定するなら
「共に」
一緒に何かを作っていける人、離れていても別のものをやっていても、
共に良いものを求め、追求して、進んでいける人である、と規定しました。
信頼関係というものはとても難しい、一人では成り立たないし、
そこを突破することで組織としても良い結果が見える、が、
やはり人と人、現実難しいなと常々感じるそうです。
だけど、相手を見て、自分も一緒に光を作れるようになりたいと感じられた、
出会いが、大内さんという存在が、自分を強くしてくれた、と言います。
何かを始めようとする時、一緒にやるならこの人!と頭に浮かぶ人なのだと話してくれました。
仕事の話もする、それ以外の話もする、仕事をしていない時間でも仕事の話をする、、、
ひっくるめて人生の話ができる人であり、
同じように自分たちの人生の中に「ライフスタジオ」があり、
同じ方向を見て話ができる人であり、そのため好きなように話をすることができる存在。
ライフスタジオが縁でつながった関係であり、
そのものが互いの人生の中に大きく色濃く入っているため、
ラフにいつでも話ができるのです。
どんな時でも、不甲斐ない感情が生まれたとしても、喧嘩や反発、
何か摩擦が起こったとしても、いろいろあったとしても、
いつでも味方でいてくれる人。
そんな風に思っているそうです。
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人と人の関係がつながるきっかけは様々です。
共通の趣味、生きてきた境遇が似ている、共通の条件が何かある。
だからと言って、必ずそれが人と人が確かにつながる確証にはなりません。
二人はライフスタジオを一つのきっかけに、
互いを互いの中で強い存在として受け入れています。
それが、そうしなければいけないからではなく、
自然にふと頭によぎるように、ごくごく自然なものなのでしょう。
映画の二人を見ていても、別にいつも互いを思いやっているわけではないし、
自己中心的になってしまうときもあるし、
自分の勝手を押し付けてしまうときもあります。
それでも互いの存在が大きく残る関係というものは、
何にも変えられない一つの出会いと関係であると言えます。
最初に規定した文章の方へ、へヨンさんからコメントをもらいました。
誰かの名前を思い出したとき、その人と似あう相手の名前をすぐ思い出せるということは、
お互いにとって幸せなことだと思います。
お互い違って、喧嘩したり、いじけたりするのはただの現像であり、
一番大切なのは「人がいる」という本質だと思います。
「自分のそばには誰がいるんだろう」
「あなたのそば には誰がいますか」と聞かれた時一番思い出す人が、
自分の味方なんでしょう。
自分ですら考えられなかったことを、
そばに居た誰かの小林が彼女たちに教えてあげた気がします。
現象ではなく互いの中に互いの存在がいることという本質を、
気付けるかどうかでも大きく人生は変わり、人との関係も変わります。
私は二人を見ながら、そのかけがえのないものを感じることができて、
こうして書き記しながらその本質に触れることができて、とても嬉しく思います。
人が人の存在を強くする、ということは、
こういうことなのだろうなあと、思いました。
実際の撮影は、越谷店のたかちゃんも見学に来てくれて、
みんなで話しながら穏やかに時間が過ぎていきました。
あれやこれやと私が試行錯誤しているときも、
信頼して任せてくれる二人に感謝しかありませんでした。
そして、二人にも私の撮影をしてもらったのですが、
それはまた次回のブログで公開させていただきます。
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ここまでプロジェクトを継続して進めて、
計画通りに9人のスタッフの撮影を終えることができました。
その過程で非常に重要であったと感じることは、
目的を見失わないように自分の中でルールを決めることでした。
独りよがりにならないように、客観を必ずもらうこと。
楽しむこと。
疑問を常に持ち、小さくてもいいから毎回変化を加えること。
それは自分がたてた計画をちゃんと達成するために必要なことでした。
人を見つめ、ファインダーを通して、イメージを表現すること。
それはひとつの私の関係の表現であり、関係を繋ぐ確かな方法であったことを感じさせてくれました。
勿論まだまだ100%ではありません。
表現には終わりはないし、人と人の関係にも正解なんてありません。
こうでありたい、とか、こうしよう、という自分の理想は理想にしか過ぎないのかもしれない。
だけど、前よりもただ前を向いて、
歩んでいける今の自分をしっかり「認めて」次のステップを踏んでいきたいと、強く思います。
モデルをしてくれた、
れいりさん、じょんじょんさん、工藤さん、荒さん、
なすちゃん、りさちゃん、ボルボさん、大内さん、及川さん。
本当にありがとうございました!
Write&Photo by Kaori Kobayashi
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