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名古屋西店
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2018写真分析13 考え『続ける』こと。

投稿日:2018/7/30

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Photo by Kaori Kobayashi
Cordi by Misaki Nakagawa
In Yokohama Aoba

 

『自然を作り出す』

 

撮影のひとつシャッターを切るまでに、

どんな風に頭のなかで撮影を組み立てているか?

 

これを、慣れて考えなくなってしまうことが、

自分の撮影を固める『固定概念』となります。

 

ひとつ工夫をするにも、何をどのように工夫をするのがベストか?必要か?

『考える』ことからスタートします。

 

いきなりぽんと浮かんで天才的にシャッターを感覚で切ることができたらいいけれど、

私はそんな天才ではないし、元々センスがあって感覚があるタイプ、

というよりは、自分が手に入れてきた知っているものを、

一つずつ組み立て、適応させてベストを尽くす、

自分で言うのもなんですが、コツコツ地道タイプです。

 

ひとつ、オムツの赤ちゃんの撮影において、

どのように思考が展開されていくのかというと。

 

おむつ姿、解放感、素の姿、ありのまま、、、

 

おうちの中にいる設定が一番合うな、と考えます。

 

おうちっぽくできて、ある程度自由に動ける空間が適しているな。

 

ソファがある場所を部屋に見立てよう。

 

ソファだけだと、素材が革素材でテカりがあるから、ちょっとイメージが合わないな。

 

なので、布団、クッション、布で、お部屋を作り出していきます。

小物の配置により、ソファと赤ちゃんの高低差も減らします。

何もなくソファと下に座る赤ちゃん、よりも、そこに座っている姿が自然である演出をします。

より固くて色味も強い印象のソファを柔らかく見せるために、

被写体と反対側に白いカーテンの前ボケを入れます。

その前ボケにより、柔らかくする効果と、

被写体の反対側にいれることで、画のバランスを保つことができます。

 

動いたり真似っこしたり、自由に動くことで楽しそうな彼女。

でもそんなに移動はしないタイプ。

その場で、手や足、表情の変化に集中して、

コーディが投げ掛けてくれた遊びに反応したその瞬間。

が、シャッターをきる瞬間。

 

手をあげて、一生懸命な姿。

おなかをへこませてぴーんと延びた手と、

必死な、どや顔。

準備ができていたことにより、

瞬間が訪れたそのときに、ちゃんとシャッターを切り、残すことができます。

 

当たり前、や、慣れてきた感覚は必ず必要で、
それがもちろん土台になります。

 

ただ、ひとつずつ確認して、写真が構成される原理を、
技術や概念、そしてそれが組み立てられ実行されるまでがどのようにあって、

一枚が完成するのか、を。

 

ひとつずつ紐解くことで、『当たり前』に確信をもつことも、

疑問を持つこともできて、

また一歩何が必要か?チャレンジのための種になるのです。

 

みること。

考えること。

予想すること。

振り替えること。

 

おわりのないそのループが続くことで。

つぎの一歩が見えたり。

じぶんのシャッターに自信をもって。

目の前の人の笑顔に繋ぐことができるのだと思います。

 

自然な写真を撮るためには、

思考とイメージ。

そして予測と準備が必要です。

 

これからも『考えること』を続け、シャッターのひとつひとつに自信が持てるようにしたいと思います。

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