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名古屋西店
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2018写真分析11 私の視点をプラスする

投稿日:2018/6/30

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Photo by Kaori Kobayashi
Cordi by Misaki Nakagawa
In Yokohama Aoba

 

『魅力あるあなたの一瞬を』

 

それが私がもっとも撮りたいものなんだ、と確信したのは、

ほんの最近でした。

 

まず、ライフスタジオに入社したとき、

私は『写真』というものに、ものすごく興味があったわけでもなく、

ただただ『人と向き合う』仕事がしたくて足を踏み入れました。

 

カメラは触ったこともありませんでした。

 

入社して自分と向き合い、人と向き合いながら、

『何か』を求めるようになりました。

 

自分が誰かのために、何か、できるようになりたい。

 

毎日人と触れ合い、自分と向き合えば向き合うほど、

自分がここにいる意味を探すようになりました。

確かな意味なんて正解は無くても、

その意味を自分で持てるようになりたいと思いました。

 

最初の一年はただただがむしゃらだったかもしれません。

少しずつ出来ることが増えていき、

お客さまや仲間の笑顔や言葉に励まされ、

なんだか、

『もらうこと』が増えたように感じていました。

 

私ができることは何だろう?何ができるだろう?

 

もらったものを、確かな形で残せる、

返せるようになりたいと思いました。

 

そのために、自分と向き合い続け、周りと向き合い続け、

そしてカメラ、写真という『方法』を手に入れました。

 

技術を習得し、シャッターをきれば、写真は残ります。

 

私が手にした『方法』はとても広い世界のもので。

表現は様々、それをどう受け取るのかも様々、

終わりは無く、その世界は広がっていて。

 

何も知らずにこの場所に来て、早7年。

何を写したくて、それをどうやって表現したくて、そのためにどんな技術が必要で・・・

と。

くるくるとサイクルをまわしながら

『私の写真は、どんな写真なのか』を探していました。

 

 

『そのひとのために表現された写真であること』

 

写真の話をしていて、さきちゃんがふとこんな言葉を出してくれました。

当たり前のようで、その意味を考えることはとても重要だと思いました。

 

表現が自分のためにあるのではなく、

あなたのための表現をした写真を撮ること、残すこと。

 

概念を可視化する、という言葉が話しで出てきました。

 

難しい言葉ですが、

『これを表現したかったから、この瞬間、この形なのだ』

という意図と写真がつながったもの、それを私たちは常に目指し、それを望んでいます。

だから人を見ることができていないと、

ただ自分の世界観だけの写真になってしまいます。

 

最初に書いたとおり『シャッターを切れば』残るのが写真です。

ある程度形を決めて、技術と知識を使って目の前のその人を撮れば、形は残ります。

それをみて、家族はそのときのことを思い出したりするでしょう。

写真とは記録物であり、得てしてそういうものです。

 

ただ目の前の光景をありのままを残すのではなく、

私が見た視点で目の前のあなたを表現することが、

『私が出会ったあなた』を残すことになります。

 

それは写真の記録するという意味にプラスして、

私の視点や考えがプラスされることにより、

私たちから見た、あなたの表現になります。

 

形だけではなく、その写しだしたい何かによって、

声をかけることひとつ、

場所を選ぶのもひとつ、

光を設定するもひとつ、

衣装を選ぶもひとつ、

すべてが変わっていきます。

 

それが『あなたのための』写真の準備であり。

その一瞬を捉えることが、私が撮りたい写真なのです。

 

私は、完全にその自分なりの方法を持っているわけではありません。

しかし、それを頭において、今の自分の課題、

何が必要かを少しずつプラスしていくことで、

シャッターを押す瞬間が変わっていきます。

 

写真は広くて終わりが無いけれど。

 

家族でも、きょうだいでも、夫婦でも、ソロでも。

こどもでも、大人でも。

 

ただ残すのではなく、

『私が見た』視点を表現としてプラスできるように。

最初に入社した頃と変わらず、

人と向き合い、自分と向き合うことは続いていくのだと感じます。

 

 

 

 

写真の彼女はとても美しく、とても明るくて、魅力あふれる女の子でした。

 

彼女には妹がいて、ふたりとも天真爛漫明るいのですが、妹の無邪気さに比べて、

すこしだけ彼女に余裕のようなものを感じました。

かわいい、ということばよりも、

美しい、そのしぐさや表情に少しだけ、余裕を感じます。

 

10歳。

少しずつ自分の世界も広がり、

少しずつ、自分の考えや悩みや、視点が広がる時期で、

少しずつその我慢の方法や出し方を知っていきます。

 

笑い方も話し方も、彼女の出し方がありました。

 

その壁を壊す、というよりは、動かしながらその変化の瞬間を探します。

 

大きな瞳はとても魅力的でした。

笑顔も最上級にかわいくて、同じ異性でもどきどきしてしまうほどに。

 

ただ瞬間的に、最初に書いたとおり無邪気なこどもの感覚から、

少しずつ自分の考えや世界ができ始めている、

その変化と、彼女の余裕を探しました。

 

少しだけ口元を隠し、彼女の表情を隠します。

目線の先と、光で縁取る輪郭、真っ暗の中での逆光を光源に、

ふんわりとした女性的な雰囲気の中に彼女の影を作ります。

 

明るく元気な彼女の内に秘めた静かな変化。

 

出会い、話した時間は短い時間でも、私の視点で彼女の今を表現できる。

そんな風になりたいという気持ちは、

この先もずっと私の軸なのだろうと感じました。

 

家族でも、きょうだいでも、夫婦でも、友達でも。

ひとりで、子供でも、大人でも。

 

それが、ここで私が撮りたい写真で、

そのためにもまだまだ『人を見ること、向き合うこと』

続けていかなくてはと、強く思います。

 

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