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名古屋西店
Projector-genic 03 [信念] PHOTO
投稿日:2018/6/27
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Projector-genic 03 [信念]
Model: masaaki ara
Model Movie: Truman Show
≪ prologue ≫
本や映画、舞台など、物語が様々な人の成り立ちで構成される中で、
必ず一人は目を引くような人物がいます。
端役だとしても、存在感を放ち、そのストーリーが動く中で欠かせない存在。
色んな人がいることで成り立つそのストーリーを、個の魅力や自分の力で引っ張っていける人物は、
どんな場面でもぶれず、周りを巻き込む力を持っています。
それは明るい設定もあれば、狂気的なイメージで人を惹きつけるかもしれません。
キャラクター設定はどうであれ、ひとつ共通点を挙げるならば“自分”というキャラクターが成り立ち、
芯となる部分がある、ストーリーの起承転結、最初から最後まで、自分というキャラクターがぶれない。
そんな人が必ず物語にはひとりいます。
物語の中で、私たちが感情移入するのは、色んな困難を乗り越え、
自分を変化させ成長していくような、わかりやすく変化していく人です。
なぜなら、そういったわかりやすい変化を求めている人が多いからです。
でもその変化には必ず誰か人の支えや、気付きや、姿勢がきっかけになっていたりします。
誰かの言葉や、生き様、信念、教え。
人はそういった“自分”を持っている人に変化の種をもらいます。
そしてそういった人に出会えたことに感謝をします。
どんなストーリーにも、そんな人がいるのです。
ぶれず、自分を持っている人。
その人自身も、過去に何かいろいろな経験をしていて、乗り越えた人が多いですが、
それを負のものとして表に出さずに、糧にして、軸を持ってまっすぐ突き進む姿勢を崩しません。
だから、人に与える影響が強いのです。
誰もが羨むような、きらきらと輝く人には、必ず努力があり、考えがあります。
経験やネガティブなことさえもポジティブに捉え、肥やしにして強くあろうとする。
そういう人は、人を自然と引き付けます。
なぜならその変化と強さを欲している人が多いからです。
きらきらとした進み方は人を引き付け、そして巻きこみます。
ただ、明るく、何も無い人などいません。
いかに自分が信じる道を進み、困難にも向かっているのか。
それがその人が生きる道の根拠になり、自分らしいぶれることのない生き方になるのです。
変化が見えやすい人と見えづらい人がいます。
変化が見えづらい人は影の努力やマイナスな部分、悩みやなにか、
それを表に出さない、強い人なのだと思っています。
何もなくまっすぐ向き合って進める人はいません。
何があっても耐え抜く、次の方法を見出す、やり遂げる。
それは誰しもが憧れ、信頼になり、良い印象を与えます。
うわべだけではなく、芯から生き方が伝わってくるような。
そんな人に、人は憧れるし、それが100パーセントではなくても、
そうやって生きようとしている人は、とても輝いているように見えます。
取り巻く影も光も色も。全部が自分の生き方と信念に巻き込んでいく。
それは周りに対しても、自分に対しても、考えと広い視野が無ければできません。
そして取り込んだものを、見て聞いて考えた中で、
確固たる“自分の答え”をつくっていきます。
彼のことはそんなに深くは知らないけれど、
そんな人だと、思いました。
≪image≫
彼は最初に出会ったときから、まっすぐで明るい人でした。
最初はあまりにも明るく、“模範的なサラリーマン”だった彼に、戸惑いを感じました。
元気で、何でもやりますよ、という感じで、ポジティブで。
最初はその元気で明るい感じが、私はとても心配でした。
がらりと変わった仕事の内容、あれやこれやに追われ、会社と会社の間で悩むことが多くなったとき。
今見ている“理想的な明るい働き方”がぽきっと折れてしまうのではないかと勝手に思っていました。
簡単ではない、今までとは違う、やり方が変われば、同じ歩幅と気持ちで続けることは難しい。
私はそのとき、まだ彼のうわべだけを見ていました。
しかし、心配をよそに、彼はどんどん突き進みます。
もちろん、すべてがうまくいくわけも無く、きっといろんな葛藤があったと思います。
私とも時としてぶつかり、うまく話ができないときもあったし、
きっと私が知らない部分でも何かしらたくさん細かく壁はあったと思うし、不安も無くは無かったと思います。
しかし色んな場面で彼の話を聞いているうちに、ぶれないものを見つけました。
それは当たり前なのだけど、目標や信念、そして成し遂げたい夢でした。
それらは彼にとって“自分が生きる道”として軸になっています。
私たちはそれをいつも話しています。
どんな風に人生を生きていきたいか、どうなりたいのか、目標は・・・?
それを探しながら、迷いながら、それでもそれを求めて進んでいく。
それがあることで、様々な選択をよりよい形で選択していけるようになります。
学びも、失敗も、これから何をするべきなのかも。彼の中には一貫したものがありました。
だから何があってもポジティブに変換して外に出すことができるのです。
人ですから、もちろん負の感情が無い人はいないと私は思っています。
だけどそうして自分の中で必要なものだと捉えて変換し、ポジティブに変えていくその出し方が、
“模範的だな”と感じる要素でもあり、それがうわべだけではなく、
ちゃんと自分の中で必要な出し方をしている人だと感じます。
一緒に働きだしてまだ一年もたっていませんが、私の中で面白いほどに自分とは真逆である彼を、
ただ違うというだけではなく、すごい人だな、と見ています。
まだまだ知らないことも多いですが、彼の周りの人から聞く彼も、私が思うような、そのままで。
そうやって生きてきたことによって、突き進む姿勢を見せてきたことで、周りの人の信頼も、気持ちも、
ぐるぐると巻き込み、自分をつくってきたのだろうとおもいます。
“信念”を持ち、ぶれずにつきすすむ。
それがあるからこそ、人を巻き込んで進むこともできるのだと思います。
最初はただただ明るくて盛り上げ上手な人なんだなあ、世渡り上手そうだなと思っていました。
だけど、これまでの輝かしい経歴の中にも、彼が勝ち取ってきたぶれない信念で、努力で、培ってきたものがあると見えたとき。
こうやってきらきらと明るい風で人を巻き込むような人は周りにはあまりいなかったなと思うのです。
それはそうやって生きてきた中で、信頼する、仲間や家族が、彼を支えてくれているからこそ、
自分を突き進めることができるのではないかと思います。
それをつくったのも自分自身で。そんな彼に周りは手を差し伸べたり、
一緒に何かを成し遂げたいと思うようになるのではないでしょうか。
ぶれず、そのまま、笑顔のまま。
自分という人生を突き進むことができる人。しようとしている人。
【影も光も色もすべて、自分に巻き込み引き込み、力に変えられる人】
そんな風に、私は彼のことを規定しました。
ひとつの映画を見ました。
『トゥルーマンショー』
保険外交員のトゥルーマン・バーバンクはシーヘブンという島に暮らしていました。
しかしある時、その島は大きなスタジオに作られた架空の場所であり、トゥルーマンの人生は24時間、TV番組『トゥルーマン・ショー』として世界中に放送されていたことに彼は気づきます。
いたるところに隠しカメラが設置され、周りのすべての人間が演技をしているつくられた世界。自分をありふれた日常を生きる平凡な男だと思っていたトゥルーマンは、この事実を知ってどのような行動に出るのか…。
はじめて見たこの映画。孤児である彼を作られた世界の中で全国民が見守る、エンターテイメント。
望まれない子供だったトゥルーマンを引き取り、TV番組を製作するために虚構の世界に一人の人間を30年もの間閉じ込めていたメディアの恐ろしさを感じる本作、他方で、孤児だったトゥルーマンは外の世界から隔離されたシェルターに守られていたとも捉えられます。
見方を変えると様々な見方ができる。それが映画を見る面白さでもあります。
虚構の世界でつくり守られてきたものから抜け出し、外の世界へ飛び出す。
その一歩を踏み出すときの、最後の笑顔と挨拶のシーン。
自分の生き方を、自分で進むことを決意し、進む。
それが、安定した世界、守られた幸せな世界ではなく、困難に立ち向かい、前へ進み、自分で生きていくことが『自分の人生を生きる』ということなんだと、メッセージにもなっている、と感じました。
周囲を巻き込み、惹きつけ、そして最後の決断を、自分の人生の最初の一歩を、しっかりと笑顔で締めたトゥルーマン。
その姿に、明るく元気でまっすぐな彼のキャラクターと、そのまっすぐに突き進む姿に重なって見えたのは、荒さんでした。
実はこの映画、社長にヒントを頂いて、観てみたものなのですが、
なぜこの映画と荒さんが結び付けられるのかが観てみてよくわかりました。
人は困難や不安、悩みや葛藤、疑惑や不満、、、負の感情にぶちあたるときがきます。
しかしかれは最後まで向き合い、自分の足で踏み出し、笑顔で自分らしさを見失わずに進み続けます。
自分で生きること。何もわからなくとも、自分で作っていくこと。
それが人生なのだということを、その姿勢で、行動で、笑顔で、見せてくれる人は。
誰しもがあこがれるような人なのではないかと、思います。
性格が、性質が、自分とは正反対だからこそ。
彼を規定し、表現してみたいと感じました。
≪Photo image≫
私が規定をした後、彼に三つほど、
質問をしてみました。
その回答が、こちらです。
質問
●自分の生き方に一番必要なものは何だと思いますか?
夢や目標を立てること!
軸や目指すことがなければ自己成長できない。
なぜ自己成長したいかというと一度しかない人生なのでやりたいことをやりたいようにするためには自分自身を高めないといけないと思っています。
夢や目標は小学校の頃から持っていました。
もちろん当時の夢や目標は現在と違いますが、当時から将来の夢やそのために今は何をやるべきかというPDCAが今思うと自然と身についていました。
また、それなりに成功することが多かった人生だったかもしれませんがそのためにやるべきことはやっていたのかなと思います。
【中学時代】
・学年で1位の成績をとって進学校にいきたい
└1位になって推薦で高校へ
【小中校】
・野球でエースピッチャーになりたい
└小中校でエース
【高校】
・甲子園に行きたい
└行けるわけがなかった。笑
・大学に行きたい 写真の勉強がしたい
└成績もぎりぎり良かったので指定校推薦で立命館の映像学部へ
※自分の人生で受験勉強していません。
・写真業界かテレビ業界に就職したい
└就職氷河期の時代だったが10社しか受けなかったがフォトクリエイトに倍率200倍で内定
社会人になる前はこんな人生でした。もちろん高校時代の野球部での辛い日々もありますし就活が中々決まらない悩みなどもありましたが多くの仲間や先輩、後輩に相談に乗ってもらったりいろんな方と交流しながら成長してきたかな、と思います。
●予測ができない事態(トラブル、危機的状況)が発生した場合、あなたは何を優先させますか?
まずは原因の把握と全体を見ます。トラブルで起こりうる影響範囲を確認し改善点の優先順位を立てます。そこで何を優先させるかは基本的には相手に迷惑がかかりそうなものを優先的にします。
※相手というのは仕事だと、顧客、仲間、関係者など 自分は最後です。
●人生において今までの一番のターニングポイントはいつ、どんなときですか?
間違いなく社会人二年目2012年の夏〜2013年の夏の1年間です。
当時私は社会人二年目で仕事も営業でスポーツ大会の撮影の権利を獲得する営業をしていました。ガンガン新規の電話、アポイントなどを行い結果も出てきたが仕事量が増えすぎて
日々残業の毎日でした。会社に最後まで毎日いるような生活が続き精神面も「なぜ自分だけがこんな目に、、、」「他のみんなは楽でいいな」とネガティブな思考ばかり持ちながら仕事をするようになっていました。写真を通じて感動を届ける仕事なのに、自分がやりたいことだと思っていたのに、量をこなしてもこなしても帰れない毎日。そんな時に私はすべて人のせいにする癖がついていました。その時に救っていただいたのがフォトクリエイトの3人の先輩方です。3人共タイプは違いますが熱い体育会系の先輩たちです。
一人は森田さん 当時はずっと厳しく私に指導していただき今思うと心を鬼にして指導していただいたと思っています。もう1人は私のOJTである加藤さん。社会人として、人として思いやりを持つようにと業務以外の面で一番学ばせていただいた先輩です。最後の1人は上田さんという方です。当時上田さんは大型のイベントの営業担当で交渉がとてつもなく上手い先輩でした。入社の時から仲良くしていただきその先輩に当時言われたのが
「お前は自分にベクトルが向いてねぇ」「全部自分ごとだと思え!」と言われたことが大きなきっかけでした。
なぜ仕事がこんなに遅くなってしまうのか?
以前は私だけこんなに頑張っているのにという考え方から
どうやったら早く終わるのか、どうやったら業務効率が上がるのか
そこから勉強をし始めました。
仕事はもちろん終電コースをいきなり変えることができなかったですが通勤などで
今まで読みたくもなかった本が、自分から読む必要があると思い読み始め少しずつ考え方も自分毎になってきました。
その同時期にプロポーズ、翌年に結婚とパートナーができたのも大きなきっかけです。
自分一人だけじゃないがんばらなければという思いと支えてくれる人ができたことが私の中で大きな転機となりました。このとき量から質へ転換した成功体験を得たことで会社での営業賞、お客様からの嬉しいご意見、取引先との関係性など自分の人生と仕事が一致していく体験ができてきました。そして2016年に会社MVP(当時はラボネットワークとの業務提携スタート時)、2018年の二度目の会社MVP(ライフスタジオプロジェクト業務提携スタート時)へと繋がりました。
当時の業務量と支えてくれた先輩たちのおかげで今の自分がいます。
今でも毎月顔を合わせて飲みに行ってくれる先輩です。
※森田さんはまた今の上司になりましたが!笑
これが私のターニングポイントです!
さて.....
質問の回答をもらって、一つ言えること。
イメージと彼に差が無いこと。
予想していた内容が返ってきました。(笑)
彼が一緒に働いたことのある方にも何人か、彼のイメージを聞いたことがあったのですが、
特段意外性がなく、彼は彼のままでした。
規定した彼ともそんなに差はなく、あまり条件は変えずに撮影を行いました。
ただ、ひとつ言えることは、何もなくポジティブでまっすぐな生き方をしている人などいないという事。
私がこの規定文を書き、撮影をさせてもらったとき。
“こばさん、ぼく、そんなポジティブでもないっすよ”と言われました。
私はただの明るいポジティブな人、とは彼を規定していません。
シンプルに言えば、周りにそのポジティブではない姿や言葉や気持ちを、
必要でない限りは絶対に出さない人なのだということ。
影を出さない強さのある人。
それには、奥さんや、彼の悩みを聞く信頼する先輩や同僚が傍にいることも確かで。
だけど、その繫がりをつくってきたのも、彼自身のその信念が作り出したものなのだと思います。
影も光も色も。
すべてを取り込んで、巻き込んで、自分として生き抜くこと。
それは誰しもがあこがれる、生き方なのだと思います。
影が無い人もいないし、光が無い人もいない。
たくさん色んな経験をして、人に出会う中でたくさんの色を受けても。
取り込んで、巻き込んで、自分の色にしていく。
そんなイメージで撮影しました。
《撮影においての条件》
●真ん中よりの配置<中心にいる、軸がある、イメージ>
●笑顔<嘘が無い感じにしたかったのでしゃべりながら一番自然に見える瞬間を探しました>
●手前にビニール傘をおいてフィルター効果で柔らかく、明るさと影が混在していて尚且つ全体のイメージは明るく表現できるように、前ボケと光(オレンジを入れる)、色味の調節を行いました。
フィルター効果を使ったのは、あくまで客観的に彼を見た、今の私の視点であることを表現できればと思いました。
あくまで、私がみた、表現です。
だけど、きっと、表現方法が変わっても。
数年たっても彼の印象は大きくは変わらないでしょう。
それほどに、今までもこれからもまっすぐに生きていく人なのだと思いました。
Write&Photo by Kaori Kobayashi
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