これは、一番初めにButterflyを書くにあたって、自分が立てたButterflyを書く軸となりました。
はじめましての出会いでも、おひさしぶりの再会でも、この軸は私の中にいつもあります。
何が、どうして、この家族は私を呼んでくれるのか？
何が、どうして、私はこの家族にまた会いたいと思うのか？
 
ここは写真館で、写真館のお客様とスタッフという関係から出会います。
撮影は、シャッターを切ることで写真は残せますが、
その写真を見て思い出すのは、こどもたちの成長、家族の記録、
と、家族共通で思い出す、思い出です。
 
思い出は、写真を見るとよみがえるもので、それは絶対的に楽しい思い出が良いと思うのです。
出会いは当たり前じゃなくて、その家族の大切な時間を一緒に過ごせるのであれば、
それを最大限楽しく、そして、今、このとき、
“自分”の視点で、“あなた”でしか表現できないものを残したいし、
それを生み出す空間を、一緒に作り上げていきたいと思います。

そんな一体感のある思いが繫がったとき、また会いたい、となるのだと私は思っています。
 
その繫がりはいろんなところで生まれます。

カメラマンとコーディネーター、ふたりで撮影に入ります。
個性豊かなスタッフが揃っていますが、
視点や感性、撮るスタイルや話し方など様々な部分は違っていても、
出会いを大切にしたいという思いは、みんな一緒だと思っています。

なので、自分以外の人が大切にしていること、大切にしたい関係、出会い。
その思いをしっかり引き継ぎ、同じように大切にしていけるような自分でありたいと、いつも思っています。
 
これまでButterflyを書く中でも何度か同じようなワードを出しているのですが、
それは周りの仲間たちが見せてくれた、繋いでくれた関係を確かに繋ぎ、
その人たちがその場にいないとしても、同じように家族の思い出を作って、
楽しんで、一緒に振り返ることが出来るように。
 
そしてまた新たにいろんな人にもその素敵なつながりを繋いでいけたらと、
いつも思っています。
 
 
 

《　History　》

 
今回お話しする家族は、以前まではきみどりカフェの篠原さん＆大橋さんのコンビで入っていたお客様です。
前からお話はよく聞いていてとても面白いご家族であることは耳にしていました。
元気でパワフルなそのご家族にしっかりお会いしたのは、青葉の2016年のBBQイベント。



撮影で着たというみんなおそろいの“寿司柄”Tシャツは、
その明るい家族の色味をしっかり出してくれていました。
 
《アイアム、すしファミリー！！！》
 
活発に木登りを始めるHazukiちゃんに、BBQの時はママの胸ですやすやと寝ていたAiriちゃん。
しかし起きてからは姉に負けじと野原を駆け回りその身体能力を発揮しておりました。
その当時まだ1歳半。
転んでも泥んこでも果敢にずんずん。
パパに山に帰れといじられようがお構いなし。
ああ、これは撮影も面白いに違いない。
そのはじめましてで全てを感じ取ることが出来ました（笑）
 

そして、篠原さん＆大橋さんが最後に撮影した日、
私はたまたまか、運命か。ヘルプで青葉から同じ新横浜店にいました。
 
下の部屋で終わるのを待っていると。
 
上の撮影場所からいろんな音が聞こえてきます。
 
ドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・・・・
という走る音と。
 
大人たちが叫んでいる声と。
（主に「あいりーーーーーーー！！！！！」と叫んでいる（笑））

爆笑と。

こどもたちの楽しそうなはしゃいでいる声が聞こえました。
 
後から聞いた話によると、BBQの時よりもさらにパワーアップしたAiriちゃんが縦横無尽に走り回り、
それを何とか止めようとしたみーちゃん＆ママはホリゾントでつるんっと転んだそうです。
そんなハプニングも笑いの種。叫びと笑い声が響き渡る撮影。
そんな全力の撮影が終わった後、
最後という事もありみんなでご飯を食べに行くことになり、私もご一緒させていただきました。
 
そのときにお絵かきが出きるおもちゃをもっていたHazukiちゃん。
「こばちゃん絵が上手なんだよ～」と、しのさんたちがふってくれました。
くま～うさぎ～とイラストを描きつつ、描くたびにみんなが上手～！とほめてくれていたのですが。
 
イルカ描いて～とリクエストが来たところで、

私が絵がうまいと言う説に疑問がでたのです。
 
私が描いたイルカです。


どうにもイルカだけ描けない。（笑）

「イルカじゃない～！」と怒られつつ、次回までにうまくなっておくね！と約束。
 

そして、篠原さんたちが卒業し、
私がはじめて撮影を担当させていただく日がやってきました。
 
お久しぶりです～！と入っていくと、Hazukiちゃんからプレゼント。
なんと、手作りのビーズのイルカをくれました＾＾



 
正真正銘のイルカ。
これをプレゼントしようと考えて作ってくれたことにも感激でした。
 

人が違えば、撮影のやり方、空気感、何かが違っていて当たり前です。

私は誰かと同じようには出来ないし、私でしかありません。

勿論どんなときでも指名をいただくことは緊張がとても高まるのですが、
自分で自分の限界や緊張を超えるほかないのだといつも言い聞かせています。
一緒に入ってくれる人にも、私が持っている家族の思い出や今までのことや、
その家族のことを全部話をして、新しい絆をつなげられるように、といつも思っています。
 
そして一緒に入ってくれるスタッフはみんな、それに全力で応えてくれます。
 
Nakanofamilyの撮影は、私が担当するようになり、
これまで、かおちゃん、そして荒さんに一緒に入ってもらいました。

そして必ず撮る集合写真は、ご家族のご希望で、
しのさんやみーちゃんが一緒に入っていた時と同様に、
ライフブックの中の一枚として、入れて制作させていただいています。
 
いつも、どんなときでも、振り返ったら笑ってしまうような。
そんな時間を作りたいし、残したい。
この場所が、
思い出をつくり、成長を残し、共有して、
最高に楽しい家族共通の思い出の場所であってほしいです。
 
それは目の前の家族にとっても、この関係を繋いでくれたしのさんやみーちゃんにとっても、
一緒に入ってくれる他のスタッフにとっても、私にとっても。
 
変わらない、みんな一緒の、ひとつの願いだと思っています。

たとえ担当する人が違っていても。
同じ思いで同じ願いをもって、楽しい空間を、思い出を作っていき、
大切な人の輪が広がることがとてもうれしいし、大事にしたいのです。
 


《　Important thing　》
 

Butterflyのブログを書く理由はひとつ。
自分のためです。
私がこんなにも仕事で、人生で、毎日を笑って過ごせるのは、人との出会いがもたらしてくれているものだと思っています。
 
しかし、「大切だなあ」と思っているだけでは、相手には伝わりません。
伝えるためには考えなければいけません。
考えたことを伝えるために、言葉で伝えなくてはいけません。
それは直接伝えることも大切だし、こうして文章にしてまとめることも自分の中の気持ちの整理になり、明日からの頑張る糧になり、自分のここで働く理由になり、自分がどうなりたいかを考えさせてくれます。
 
そして思うのです。
自分に自信を持とう。持つために行動していこう。その為に、毎日の出会いを大切にしていこう。
 
写真を撮ることも、こうして文章を書くことも、言葉で伝えようとすることも、そういった姿を見てほしいと感じる大事な人たちが増えたからで。
今までの経験や出会いや関係、失敗も成功も全部糧にして、進んでいきたいと強く思います。
 
まずは、拙くとも、伝えることから。
難しくても、考えて、
間違っていても失敗しても、ちゃんと言葉にすることを続けていきたいし、
その大事なことをもっと周りにも伝えていけるようにしたいと思います。
 
【関係の持続に必要な大切な想いを、強く感じさせてくれた家族】
 
8月の再会が待ち遠しいNakanofamily。

終わった後は、いつものきみどりカフェへ行くのかな？

ふたりの七五三。気合い入れて、体力つけてお待ちしています！！！＾＾
 
 
Photo by koba＆ara
In Shinyokohama