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名古屋西店
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2018写真分析7 残したいものを残す一工夫。

投稿日:2018/4/22

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Photo by kaori kobayashi
Cordi by kazuma gomei
in YokohamaAoba
 
毎日出会う家族や子どもたちは、当たり前ですが1人として“同じ”はありません。
年齢や性別である程度、出来ること、反応、特徴はありますが、
何に反応して、どんなしぐさをして、どんな表情を見せるのか。
それはその子それぞれで、個性があります。
 
1人として同じ人がいないから面白くて、
1人として同じ人がいないから、同じ写真は存在しなくて、
 
色んなカメラマンが、相手のために、試行錯誤の表現をする事が出来るのです。
 
それがライフスタジオの撮影の醍醐味であると考えます。
被写体の可愛さ、今だけのこの姿、しぐさ、全てを受け止め、
最大限楽しくその瞬間がよみがえるような、
記憶の記録。
 
カメラのシャッターを切れば、写真は撮れます。
こどもたちは笑っていても、
無反応でも、集中していても、泣いていても、怒っていても、すねていても、、、
どんな瞬間もかわいいですし、カメラを使って、シャッターを切れば、
見た光景そのものをそのまま残す事は出来ます。

でも、私達は“ただ残す”ためにシャッターを切る事が、私たちの撮影では無いと思っています。
受け取ったもの、残したいものを、目で見た光景以上に、技術と表現力を使って、
それをご家族の思い出、その子の記録として、残す事が撮影だと思っています。
 
同じ人がひとりもいないから、同じ撮影も同じ写真も存在しない。
その子のしぐさ、性格、状況、コーディネート、、、全てを受けて、
何を写したいのかを頭で考え、一番最適な条件を選び、1枚に残します。
 
お写真は1歳のにこにこBabyちゃん。人懐っこくて何にでも興味津々。
シャボン玉が大すきで、常に手を叩いて笑っている癒し系。
だけどかたくなに帽子だけは被ってくれなくて、ニコニコ笑顔はそのままに、
慣れた手つきで帽子をはずします。
もうそのまま、その笑顔としぐさだけでかわいくて。
そのまま撮ればそれは写真として残す事が出来るのですが、
そのしぐさと表情を“際立たせる”方法を考えます。

背景は線が多いインテリア。水平垂直を保ちつつ、
彼のしぐさや表情の邪魔にならず、インテリアに馴染みつつも主役を際立ててくれる副主体を選びます。
インテリアの色み、はだかんぼのイメージに合わせた明るい露出、
それに合わせて、白い小さなイスを前ボケに持ってきて配置。
背もたれの格子とインテリアが重なるように配置+前ボケの間から彼の表情と仕草が見える様に配置して
撮ります。
最大限構成要素をシンプルにして、彼の存在を強調します。
副主体として前ボケがあることで、主役の強調と、平面的な光と空間に奥行きを出す事が出来ます。
 
そのまま撮ってももちろんかわいい写真です。どんな彼もかわいいです。
ですが、一つの工夫があるだけで、この一枚に写る彼を、より魅力的に、強調した表現をする事が出来ます。

表現方法は、相手の魅力を最大限写し出すための技術です。
相手の情報を受け取り、
それをそのまま撮るのではなく、最大限頭の中にある引き出しから条件を揃えていき、
1枚に残す事が、私達の撮影であり、写真なのだと思います。

いっぱい知識や技術があれば良いわけではなく。
自分が残したいと思うもののために、相手のために、
適した技術を使って表現する事が大事です。

見たもの、感じたもの、残したいものを、表現する為の一工夫。
それはアプローチからはじまり、コミュニケーションになり、それらを受け取り、表現に変換させること。

それを“自分から”“積極的に”行うこと。

忘れてはいけないと、感じました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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