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名古屋西店
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2018写真分析5 母になる。
投稿日:2018/3/31
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Photo by kaori kobayashi
Model by kaori sasaki
In shinyokohama
写真を撮るためには、知識と技術が必要です。
知識と技術を用いて、写真を撮ろうとしたとき、表現のためのイメージが必要です。
イメージするためには、相手にタイトルをつけるように、イメージを持たなければいけません。
初めて会う相手でも、何度もあっているような人でも、同じ相手はだれ一人いなくて。
だから『今』目の前にいるあなたをどのように撮るかは、『今』の自分が持っている知識と技術と頭の中のイメージで表現する以外に方法は無くて。
それは仲良しの同僚を撮るときだって、いつだって必要だと言えます。
だから『何が残したい』『写したい』がいつだって頭の中に飛び交い、その為の条件を選択し、
技術と結びつけて、はじめて一枚の写真が残せるのです。
彼女の撮影をしたのは二度目です。
以前は同じ店舗で働いていた時に。
『互いを撮りあって発表する』という取り組みをしたことがありました。
正直に言うと、彼女とは2013年から働き始め、名前が同じで誕生日が一日違いという運命を感じながらも、こんなにも自分と真逆の性格をしている子がいるのか、と最初は戸惑った記憶もあります。
オシャレで明るくて、人に対してオープンに入っていける。
良いものは良いと言ってくれるし、違うものは『なんか、違うんだよなあ』とちゃんと突っ込んでくれる。それが当初の私は少し怖かったのですが、今では弱い部分を認め、突っ込んでくれる良き理解者であり、一緒に働いたときも楽しい経験もたくさんして、つらい時期を一緒に乗り越え、大切な人を一緒に見送り、
私にとってはかわいい妹、ではなく、
尊敬している一人の仲間なのです。
そんな彼女が母になると連絡を受けたのは、横浜青葉店のみんなが旅行に行ったあと。
インスタグラムでみんながパラグライダーを飛んでいるのを見て、すごいなあと思っていた矢先。
妊娠の報告。
え、待って、かおちゃん、パラグライダーで、空、飛んでたよね・・・!?
衝撃でした。きっとおなかの赤ちゃんはママの行動にええ?!と思いながら、
まあ仕方ないか、ママだし、と悟っている強い子でしょう(笑)
それから体調が悪いときなど心配された時期もありつつ、どんどん大きくなっていくお腹を見るたびに、
お母さんの顔になっていくかおちゃんを見るたびに、『ああ、お母さんになるんだ』と感じました。
そんな彼女に、写真を撮って欲しい、といわれ、とても嬉しかったです。
とはいえ、敏腕コーディネーターとしていろんなカメラマンのそばで『良い写真』を良く見て、知っているかおちゃんの写真を撮るのはとても緊張しました。
彼女に何を残したいか?
それは、maternityという、おなかの中に生命を宿した神秘的な姿を、母になる彼女の今だけしかない、
母に『なる』姿を、残したいと考えました。
いつも、どんなときでも、『落ち込んでいても仕方がない』と前向きなかおちゃん。
私は何度もその姿勢に励まされ、救われました。
母になっても堂々と。
その表情は少し余裕にも見えるような微笑みを。
目線の先、お腹とは逆の空間に余白を空けることで、これまでの、母になるまでの生きてきた彼女の姿勢や、結婚、妊娠、不安も期待も想像させることが出来ます。
しかしお腹を出して凛と立ち、微笑む彼女は、1人の命を守る立派な母親そのものだと感じます。
上下に白い前ボケを入れ、より、彼女の表情やお腹に目が行くようにすると同時に、写真に深みを与えます。
『写真に深みを与えるためには、平面な写真に層を作ることが必要だ』大内さんに教わりました。
前ボケ、被写体、背景、副主体、平面な写真の空間に奥行きと深みを与えるために、層を作ります。
ただやみくもに前ボケを入れればいいわけでもなく、何を表現したいかがそれを選択させてくれるのです。
私は彼女を尊敬しています。
大切な仲間であり、まだまだ一緒に働きたいと考えています。
その尊敬を表現するために、近くではなく、遠くから、前ボケと飛ばしすぎない程度に背景を写し込み、
水平垂直を保ちながら、前途した写したい箇所に注目が行くように整えていきました。
彼女は表情をつくることも上手だし、ポーズもうまい。
そして、口下手な私のへたくそな指示をああ、なるほど、と汲んでくれます。
私にできることは、それを、自分の技術とイメージで写し残すこと。
それが、新たな彼女の人生を写しだし、応援になる一枚になれば、という思いでした。
きっと、ママにもパパにも似た、目が大きなかわいいBabyちゃんが生まれることでしょう。
母になる事。
それは単純なことではなく、とても大きく、幸運で、これからの人生になります。
大切な時期。お願いだから無理はせず、体を大事に、元気な赤ちゃんを産んでください。
そしてまた写真を撮らせてください。
そしていつものように、良いものは良い、ちがうものは『なんか違うんだよなあ』と教えてください。
撮らせてくれて、ありがとう。
Model by kaori sasaki
In shinyokohama
写真を撮るためには、知識と技術が必要です。
知識と技術を用いて、写真を撮ろうとしたとき、表現のためのイメージが必要です。
イメージするためには、相手にタイトルをつけるように、イメージを持たなければいけません。
初めて会う相手でも、何度もあっているような人でも、同じ相手はだれ一人いなくて。
だから『今』目の前にいるあなたをどのように撮るかは、『今』の自分が持っている知識と技術と頭の中のイメージで表現する以外に方法は無くて。
それは仲良しの同僚を撮るときだって、いつだって必要だと言えます。
だから『何が残したい』『写したい』がいつだって頭の中に飛び交い、その為の条件を選択し、
技術と結びつけて、はじめて一枚の写真が残せるのです。
彼女の撮影をしたのは二度目です。
以前は同じ店舗で働いていた時に。
『互いを撮りあって発表する』という取り組みをしたことがありました。
正直に言うと、彼女とは2013年から働き始め、名前が同じで誕生日が一日違いという運命を感じながらも、こんなにも自分と真逆の性格をしている子がいるのか、と最初は戸惑った記憶もあります。
オシャレで明るくて、人に対してオープンに入っていける。
良いものは良いと言ってくれるし、違うものは『なんか、違うんだよなあ』とちゃんと突っ込んでくれる。それが当初の私は少し怖かったのですが、今では弱い部分を認め、突っ込んでくれる良き理解者であり、一緒に働いたときも楽しい経験もたくさんして、つらい時期を一緒に乗り越え、大切な人を一緒に見送り、
私にとってはかわいい妹、ではなく、
尊敬している一人の仲間なのです。
そんな彼女が母になると連絡を受けたのは、横浜青葉店のみんなが旅行に行ったあと。
インスタグラムでみんながパラグライダーを飛んでいるのを見て、すごいなあと思っていた矢先。
妊娠の報告。
え、待って、かおちゃん、パラグライダーで、空、飛んでたよね・・・!?
衝撃でした。きっとおなかの赤ちゃんはママの行動にええ?!と思いながら、
まあ仕方ないか、ママだし、と悟っている強い子でしょう(笑)
それから体調が悪いときなど心配された時期もありつつ、どんどん大きくなっていくお腹を見るたびに、
お母さんの顔になっていくかおちゃんを見るたびに、『ああ、お母さんになるんだ』と感じました。
そんな彼女に、写真を撮って欲しい、といわれ、とても嬉しかったです。
とはいえ、敏腕コーディネーターとしていろんなカメラマンのそばで『良い写真』を良く見て、知っているかおちゃんの写真を撮るのはとても緊張しました。
彼女に何を残したいか?
それは、maternityという、おなかの中に生命を宿した神秘的な姿を、母になる彼女の今だけしかない、
母に『なる』姿を、残したいと考えました。
いつも、どんなときでも、『落ち込んでいても仕方がない』と前向きなかおちゃん。
私は何度もその姿勢に励まされ、救われました。
母になっても堂々と。
その表情は少し余裕にも見えるような微笑みを。
目線の先、お腹とは逆の空間に余白を空けることで、これまでの、母になるまでの生きてきた彼女の姿勢や、結婚、妊娠、不安も期待も想像させることが出来ます。
しかしお腹を出して凛と立ち、微笑む彼女は、1人の命を守る立派な母親そのものだと感じます。
上下に白い前ボケを入れ、より、彼女の表情やお腹に目が行くようにすると同時に、写真に深みを与えます。
『写真に深みを与えるためには、平面な写真に層を作ることが必要だ』大内さんに教わりました。
前ボケ、被写体、背景、副主体、平面な写真の空間に奥行きと深みを与えるために、層を作ります。
ただやみくもに前ボケを入れればいいわけでもなく、何を表現したいかがそれを選択させてくれるのです。
私は彼女を尊敬しています。
大切な仲間であり、まだまだ一緒に働きたいと考えています。
その尊敬を表現するために、近くではなく、遠くから、前ボケと飛ばしすぎない程度に背景を写し込み、
水平垂直を保ちながら、前途した写したい箇所に注目が行くように整えていきました。
彼女は表情をつくることも上手だし、ポーズもうまい。
そして、口下手な私のへたくそな指示をああ、なるほど、と汲んでくれます。
私にできることは、それを、自分の技術とイメージで写し残すこと。
それが、新たな彼女の人生を写しだし、応援になる一枚になれば、という思いでした。
きっと、ママにもパパにも似た、目が大きなかわいいBabyちゃんが生まれることでしょう。
母になる事。
それは単純なことではなく、とても大きく、幸運で、これからの人生になります。
大切な時期。お願いだから無理はせず、体を大事に、元気な赤ちゃんを産んでください。
そしてまた写真を撮らせてください。
そしていつものように、良いものは良い、ちがうものは『なんか違うんだよなあ』と教えてください。
撮らせてくれて、ありがとう。
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