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名古屋西店
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Projector-genic 00 [葛藤]

投稿日:2018/3/20

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Projector-genic 00 [葛藤] 
 
Model:Reiri Kuroki
Model Movie: Thelma and Louise
 
≪prologue≫
 
映画を見ると、その時代背景、流行ったもの、音楽、洋服、生活、社会、、
色々なことを知ることが出来ます。

<女性>が主役のものも多く、その描かれ方はテーマにもよりますが様々です。

この時代だったから、と見ることもできれば、
いまだに男女、貧富などに対する差別や格差はあることを痛感することもあれば、
一貫して人としてのテーマを感じることもあります。

ひとりの人として、強くなりたいと願うのは、
きっと人として持って生まれた本能。

人は、人を愛そうと、自分を愛そうとします。

それは今も昔も、きっと人が誕生した時から変わらない、人らしい感情です。

しかし、自分と向き合い、人と向き合うことは、
認めたくない弱い部分と向き合うことになり、
時には自分を、相手を、憎む気持ちが生まれることもあります。

愛するがゆえに、守るべき自分や人のために、憎しみを力に変えることも。
憎むがゆえに、自分と向き合い、愛することを力に変えなくてはいけないことも。

結局は紙一重で、自分と言うものを奮い立たせる強さは、
弱い心からうまれることも多いのだ、と思います。
 



≪image≫
 
誰しもが、自由にいきたいと願い、だけどあらゆる抑圧の縛りから抜け出せずにいます。
抑圧から解放されるために。自分が自分らしくあるために。
憎しみも愛も、強い糧にできるように。
弱きも強きも自分のものにできるように。
生きている。
生きる中に、強い[葛藤]を感じます。
 
そのイメージにふと重なったのは、
横浜青葉店の黒木玲理さんでした。
 
弱く、強く、頑固で、曲げない。
 
私が彼女のイメージを問われ、最初に出てきた言葉でした。
 
知識も、技術も持っているけれど、満たされず、何かを常に求めています。

[認められたい][自分らしくいたい][見てほしい]

そう願うのは、自分が自分らしくいきるための、
自分を押さえつける抑圧から解放されるための思いなのだ、と思います。
 
彼女と私は、同じ日にライフスタジオという場所を訪れて、働きながら、歩みを進め、
今はこんなにも近くにいます。
 
彼女と私は、似ていないけど、似ているところがあります。

[葛藤]

常に自分と葛藤して悩んでいるのです。

解放されたい、自分らしく生きたい、必要とされる自分でありたい。
私の憶測でしかないけれど、そう強く思っていると感じます。

だけど、私と彼女は、性格が全く違います。

生きてきた道も違えば、表現の仕方も違えば、考え方もちがいます。当たり前です。
根底の点は同じでも、たどる道はそれぞれです。

だから、同じように葛藤し、悩み続けるなかで、選択も違えば表現も違います。

私と彼女は全く違うひとりの女性として、生きています。

ただ、自分を強くするために、何が必要なのかは同じです。
[人と自分を愛すること]
そのための道をたどることで、私たちは自分を強くしていくのです。

愛することを諦めたこともある、かもしれない。
人を憎んだことも、自分を憎んだこともある、かもしれない。

ただ、私たちは同じ日に同じように足を踏み入れたこの場所で、
愛するための方法を、学び、経験し、ここにいて、足を進めています。
 
立ち止まらない。

自分を抑圧するものから自由になるために。
自分を、相手を、愛せるように。
 
 

一つの映画を見ました。
 
“Thelma and Louise
 
主役の女性二人は、互いの生活の中であらゆる葛藤を持ち、
歯がゆい何か悩みをもっています。
女性として、力の弱さ、社会における立場の弱さ、抑圧。

自由になるための気晴らしは、ひょんなことから大きな事件へと発展し、
ふたりの人生が大きく変わっていいきます。
 
大切なものは、何か?

強く、自分らしく、自分のために生きるとは何か?
 
人は思いがけないほどの人生の崖っぷちで、自分の殻が剥がれていいきます。

自分とは?生きるとは?どこへ向かえば?

弱い目をして、どうしたらいいのかわからないと震えていた女性も、
最終的には生きるために自らの殻を破り、強い眼差しで、壁を越えていく。
自分のために、友人のために、生きるために。
選択をして、自らの手で、足で、道を進むのです。
 
最初から、軸がある人はいません。
 
あらゆる葛藤から、選択を強いられ、足を踏み入れながら自分を探して確立していく。
人らしく。自分らしく。
悩みもがき、それでも自分は自分でいたい。
 
葛藤の渦の中でも曲げない姿、それがわたしの中の彼女のイメージ。

そして、曲げない、という確固たる強い姿勢が、似ていると言った中で、私と違う部分で。

映画のイメージと、リンクした部分でした。
 
 
≪Photo image≫
 
黒くて大きな瞳は、強い意志を感じます。
だけどその大きな瞳は、いつも悩み揺らぎ、自分の場所を求めています。

彼女はごまかすように、天を仰ぎ、上を見つめながら、口を尖らせる。

自分らしくいたい、そして自分らしい自分を、認めたい。認めてほしい。
知識も豊富で頭の回転も速く、実行力も高い彼女。
それらは全て自分で見出した生きる力と方法で、
彼女の中身を表しながらも、本質を隠してしまっているときもあると、私は感じています。
弱い。弱いけれど、強く見せようと取り繕う。
たまに出る弱い言葉は、自分を守るために。人を守るために。
だけどそんな自分に歯がゆさを感じているのは一番本人です。
瞳と強い意志、そして私を見てほしい、という強い存在感。
それが葛藤の中から生まれた彼女の本質であり、美しさだと感じています。
何にもとらわれない、捕らわれたくない、強い存在感と、影と意思の強さを、表したい。
 
------
 
イメージ条件
『リアリティ+美しさの表現のための条件』
 
・彼女は葛藤しているとき、常にパソコンに向かい整理することで、
自分を保っている
・人がいない場所、家で葛藤しているのではないか?
・それとも気が引き締まる店舗の事務所で?
・すっぴん&メガネ(素の状態)
・暗い部屋、影
・無機質な部屋
・無機質な空間にいる存在感の演出
(空間+人物/人物が際立つための条件はよりシンプルで無機質な空間)
・影と光で立体感を出す
・服は緩いシャツ、Tシャツ
・髪の毛は降ろしている
・表情を出すために質問を投げかける
『今現在のれいりさんの葛藤の根元は何か』仕事の話をする
・モノクロ
 
------
 
私たちのように葛藤を抱えている人はたくさんいます。

しかしその葛藤をどのように抱え、出しているのかは人それぞれ。
時に面倒くさく、時に重く、自分でも自分がわからなくなる時もあるでしょう。
人を通し、環境を通し、学びを通し、経験を通して。
同じ場所で、私たちは自分を探している。
それは、まだ途中なのかもしれないけれど。
面倒くさくて、重たくて、だけど、誰よりも人情深く、愛情深く、人を思いやれる。
だから憎めないし、愛おしい。
年上で、お姉さんで、頼りになるけれど、たまに子供のように怒るし、無邪気に笑う。
そのどれもが彼女の中身で、彼女を作り出しているものなのだ、と思います。
 
生きるとは何か?自分とは何か?それを考え求めながら歩んでいく。
だけどその瞳の奥に揺らぐものも、意志の強さも、影も、光も、全てが今までとこれからを繋いでくれるのです。
 
その“瞳”と“表情”の中にある全てを。

彼女の生きてきたもの、彼女を存在させるすべての意志として、表現したい。
表情は言葉で語るよりも、これまでと、今と、これからを見せてくれるだろう。
愛も喜びも感動も憎しみも悲しみも、すべてを自分の中に受け止め、今もなお葛藤の渦の中にいて、尚且つまっすぐ進もうとしている彼女の芯の美しさを、
写真を通して表現したい。
 
------



文章作成後、写真を撮影しています。

 
こうして、規定したイメージをもとに、イメージと人を“写真”で表していきます。


れいりさん、ありがとうございました。


次は、誰でしょう?
 
 
Write&Photo by Kaori Kobayashi






 

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