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2018写真分析4 横写真の定義とは?
投稿日:2018/2/21
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Cordi by yuko oikawa
Write by koba
In shinyokohama
「良い横写真の定義とは?」
今月初めに、写真について話をしたときにでた主題です。
教育の中で、基礎基本を主軸に、写真の向上を目指しています。
どんな基礎にも理由があります。
何故水平垂直が良いとされるのか?
何故露出比がある方が良い光なのか?・・・・
勿論、写真というものにおいて絶対的な正解はありません。
だけど、実際に自分の中に落とし込んでいくためには、具体的にする必要があります。
では、写真を撮る中で、縦で撮る写真と、横で撮る写真があります。
比べると、横で撮る写真の方が難しいと捉えられています。
では、良い横写真の定義とは何であるか?具体的に、言葉にしてみました。
『主体と空間(副主体)が同じ世界観で調和されている、
または主体が強調されるように空間が構成されている』
上記を、良い横写真の定義とします。
そのための条件とは・・
○主体(人)のトリミングが適切である
○構図の交点または線上に被写体が配置されている
(主に三分割、二分割)
○構図の交点または線上にポイントが配置されている(目、手、など)
○主体と対角に副主体が入っているが、
主体よりも強調されないものである
(色味、素材、写り方など)
または調和している(世界観の統一)
○横にして写し出された空間に、被写体との統一性があること、余分なものが写っていないこと
○横である意味を持っていること
(余白の意味など)
あくまで基礎基本にそって定義しています。
100%の正解ではありません。
ただ、限りなく、この基礎基本に忠実な形が、良い形を生むために必要だと感じます。
この基礎がないのに、突然独自の正解を生むことは出来ません。
私は新横浜で教育を通し、言葉で規定する意味とその必要性を深く感じています。
経験や感覚は各個人の中に委ねられます。
しかし、共通で同じように知ってもらうために、共通の言語で具体的に確認し、落とし込むことで、
納得し、その表現を適用させていくことが出来ます。
分からないものは、不安なまま宙に浮いてしまいます。
何が良いかわからなければ、自信を持って出すことは出来ません。
大切なのは何が良いのかを、自分でちゃんと持って、実践できるかです。
先日、湘南店の諸星さん一家が新横浜に撮影に来てくださいました。
あまりの娘さんのかわいさに、撮影に入っていない私もハートを射抜かれ撮影が終わった後しばし
抱っこさせてもらったりして癒しをもらいました。。。ああ、もう本当に。。。
・・・という私の感情はいったんおいておくとして・・・(笑)
新横浜のインテリアに合わせて色味を統一した衣裳。
一番リラックスしている(ように見える)姿勢に誘導、
だけど配置は画面全体のバランスを保つように、三角形が作られています。
その配置を三分割構図の交点にあてはめ、空間の余白で家族だけの空間を演出します。
広く撮る分、余分な構成要素が入らないように、望遠でぎりぎりまで引いて整理を行います。
手前のカーテンがこの部屋の空間の奥行きをだし、
余分なドレッサーの端っこを隠して空間を整理しています。
インテリアと被写体の調和が必要とされる、横の引き写真。
細かい部分まで整理と調節が必要ですが、
構成要素の一つ一つがつながり、ピースが揃ってはまった瞬間、
その人たちのために最大限空間を演出した、
ライフスタジオらしい一枚になるのではないでしょうか。
当たり前のようなものでも、
ひとつずつ答えをちゃんと自分で持っていること。
技術も、知識も、概念的なものでさえも。
何故?にちゃんと胸を張って答えられるようになりたい、
そしてそれを持って意図した最高の写真が撮れる
photographerになりたい、と私も思います。
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