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名古屋西店
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2017写真分析16 良いと思うのは『何』か。
投稿日:2017/10/31
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Photo by Akane Ouchi
Coordi by Masaaki Ara
In shinyokohama
良い写真を生むために必要な構成要素はいくつもあります。
その中で、撮影者もコーディネーターも同じ目線で、そしてお互いに共有しあって作り出される構成要素があります。
それは衣装と空間です。
それが合わさり、はじめて一枚の写真に統一感が生まれます。
衣装をきめるのはコーディネーターの仕事ですが、衣装だけが可愛くても良い写真は生まれません。
被写体がいて、スタジオのインテリアがあります。
その要素を組み合わせて、一つ一つをつなげていく作業が必要になります。
撮影者がどのようにこの空間で彼女を撮りたいと感じるのか。
コーディネーターが彼女に何を着せてどのように撮影者に撮って欲しいと思いこの洋服を着せるのか。
それが互いにつながって、共有されて、初めて統一された空間と写真ができあがります。
一つの写真にいくつもの細かい要素が含まれています。
それが一つ一つが単独で成り立つものではなく。
撮影者のイメージがこうだから、この衣装で、この場所で、空間はこのくらい切り取って、レンズはこれで、構図はこのくらいで、前ボケは何色で・・・・・と出来上がります。
もしくは、被写体のイメージにあわせたコーディネート、その衣装からインスピレーションをもらい、場所や光、構図、被写体の誘導、シャッターのタイミングが決まるときもあります。
何が言いたいかというと、ひとつの統一された世界観が成り立つ過程には、様々な要素が組み合わさって出来上がっているということ。
裏を返せば、そのつながりが絶たれてしまった場合、統一された世界観は生み出されないでしょう。
最近、新横浜で衣装についての話をしました。
アイテムがどれだけ可愛くても、それを適切に使えなければ、組み合わせることができなければ、空間に適合させることができなければ、折角のアイテム、そして被写体の魅力が半減してしまいます。
コーディだけ完璧でも、それをどの空間で撮影するかでクオリティも変化します。
もちろん、1人で全部を見ることは出来ないし、作ることはできないでしょう。
だからこそ二人で撮影に入るのです。
ふたりの視点がつながったとき、ありとあらゆる構成要素がひとつにつながったときに、
良い写真は生まれます。
ではこの写真について分析して見ます。
色味は、白、グレー、ブラウンの3色で作られています。
一見シンプルに見えますが、構成はとても細かい一枚です。
背景の格子の窓、被写体のポージング、持っているもの、顔の向きで重心が右側に傾きます。
その反対側にブラウンのイスを入れることでバランスを保ちます。
奥の窓、被写体、イス、その手前に少し同じブラウンの色みの前ボケを足すことで、
強く印象が残りそうなイスの印象をやわらかくし、色見少なくシンプルに構成されている写真に、奥行きと立体感がプラスされます。
もし、背景が真っ白だったら?手前の前ボケが無かったら?イスがなかったら?
被写体の顔の向きやポーズが逆向きの重心だったら?手に何も持っていなかったら?棒立ちだったら?色味が他の色が入っていたら?
そう考えると、どの要素もこの写真を成り立たせるために必要な構成要素である事がわかります。
全てはバランスで、その一枚のために、要素がうまくつながり成り立つことができているかを考えることが常に必要だと考えさせられます。
日々勉強です。
写真にも、コーディにも、空間を作り出すことも、すべてに終わりはありませんし、
絶対的な正解もありません。
だからこそ、『良い』と自分が感じた感覚が、
いったい何であるのか、具体的に考え分析することが、日々、常に、必要だと感じています。
Coordi by Masaaki Ara
In shinyokohama
良い写真を生むために必要な構成要素はいくつもあります。
その中で、撮影者もコーディネーターも同じ目線で、そしてお互いに共有しあって作り出される構成要素があります。
それは衣装と空間です。
それが合わさり、はじめて一枚の写真に統一感が生まれます。
衣装をきめるのはコーディネーターの仕事ですが、衣装だけが可愛くても良い写真は生まれません。
被写体がいて、スタジオのインテリアがあります。
その要素を組み合わせて、一つ一つをつなげていく作業が必要になります。
撮影者がどのようにこの空間で彼女を撮りたいと感じるのか。
コーディネーターが彼女に何を着せてどのように撮影者に撮って欲しいと思いこの洋服を着せるのか。
それが互いにつながって、共有されて、初めて統一された空間と写真ができあがります。
一つの写真にいくつもの細かい要素が含まれています。
それが一つ一つが単独で成り立つものではなく。
撮影者のイメージがこうだから、この衣装で、この場所で、空間はこのくらい切り取って、レンズはこれで、構図はこのくらいで、前ボケは何色で・・・・・と出来上がります。
もしくは、被写体のイメージにあわせたコーディネート、その衣装からインスピレーションをもらい、場所や光、構図、被写体の誘導、シャッターのタイミングが決まるときもあります。
何が言いたいかというと、ひとつの統一された世界観が成り立つ過程には、様々な要素が組み合わさって出来上がっているということ。
裏を返せば、そのつながりが絶たれてしまった場合、統一された世界観は生み出されないでしょう。
最近、新横浜で衣装についての話をしました。
アイテムがどれだけ可愛くても、それを適切に使えなければ、組み合わせることができなければ、空間に適合させることができなければ、折角のアイテム、そして被写体の魅力が半減してしまいます。
コーディだけ完璧でも、それをどの空間で撮影するかでクオリティも変化します。
もちろん、1人で全部を見ることは出来ないし、作ることはできないでしょう。
だからこそ二人で撮影に入るのです。
ふたりの視点がつながったとき、ありとあらゆる構成要素がひとつにつながったときに、
良い写真は生まれます。
ではこの写真について分析して見ます。
色味は、白、グレー、ブラウンの3色で作られています。
一見シンプルに見えますが、構成はとても細かい一枚です。
背景の格子の窓、被写体のポージング、持っているもの、顔の向きで重心が右側に傾きます。
その反対側にブラウンのイスを入れることでバランスを保ちます。
奥の窓、被写体、イス、その手前に少し同じブラウンの色みの前ボケを足すことで、
強く印象が残りそうなイスの印象をやわらかくし、色見少なくシンプルに構成されている写真に、奥行きと立体感がプラスされます。
もし、背景が真っ白だったら?手前の前ボケが無かったら?イスがなかったら?
被写体の顔の向きやポーズが逆向きの重心だったら?手に何も持っていなかったら?棒立ちだったら?色味が他の色が入っていたら?
そう考えると、どの要素もこの写真を成り立たせるために必要な構成要素である事がわかります。
全てはバランスで、その一枚のために、要素がうまくつながり成り立つことができているかを考えることが常に必要だと考えさせられます。
日々勉強です。
写真にも、コーディにも、空間を作り出すことも、すべてに終わりはありませんし、
絶対的な正解もありません。
だからこそ、『良い』と自分が感じた感覚が、
いったい何であるのか、具体的に考え分析することが、日々、常に、必要だと感じています。
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