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名古屋西店
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2017写真分析12 一枚の世界
投稿日:2017/8/25
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Photo by akane ouchi / Cordi by yuko oikawa
Write by kaori kobayashi
In shinyokohama
視覚効果。
視覚的に
真実を伝えることもできる。
見せたい部分を強調し相手に“みせる”ことも出来る。
想像、連想、イメージさせることも出来る。
受け取り手に“伝える”幅が広い。
それが写真の力だと感じます。
一枚の写真を見るときに、その写真が何を伝えている写真なのかを考えます。
真実?特徴?人?空間?
この写真は紛れもなく≪空間≫を作りこむことで成り立っていると考えます。
では空間を“作りこむ”ことは日常とかけ離れているのでしょうか。
そういった場合もありますが、日常がイメージとなる場合も多いでしょう。
ベッドがあれば朝起きるところとか、ごろごろ本を読んでいるだとか、寝ているだとか。
ただ、私たちが撮影している空間は紛れもなく被写体からしてみればいつも生活をしていない場で、撮影スタジオで、非日常の空間なわけで。
その中で「自然に」撮ることは難しいわけです。
だから、“自然”を“つくりこむ”ために写真の中に一つずつ構成要素を足したり引いたりするわけです。
インテリア工事をする前に、各部屋のコンセプトを決め、いったいどんな写真が生まれるのかを想像して考えていきます。
空間を作りこむのは、すでにそこからはじまっています。
外で撮影をする場合、どこで撮るか、そこからきっとはじまるでしょう。
被写体のイメージが先にあればそれに合わせてロケーションを組むこともあると思いますが、スタジオではそうはいきません。
そこを訪れる人すべてに当てはまる日常も、非日常のおしゃれなイメージも、写真の四角の中に収めることで成り立たせなければいけないからです。
出来上がった空間をどうとらえるのかは撮影者次第。
空間、被写体、ポーズ、小物、光、衣装、色、素材・・・・・・・
構成要素は多くありますが、全てがそこに整う理由は“イメージ”が先行しているからです。
そして非日常な空間であるスタジオを、その子の来ている服、雰囲気、イメージに合わせて空間を現実的な世界に変えていきます。
では、実際撮影するときにどのように組み立てていくのか?
はじまりは、空間に自分でイメージを持つことからはじまります。
Interiorによって空間に意味を持たせる。それがまず第一歩。準備です。
そして毎日かわいい出会いがあります。
その子の雰囲気、印象、撮影のパターンなど、お客様の情報を次にもらいます。
そしてコーディが衣装を選ぶときに、コーディと話し合い、お互いのイメージや情報をすり合わせ、イメージをつくっていき、衣装をきめます。
そして撮影スタート。
Interior+被写体+衣装。
それに合わせて写真を構成する技術的な光なども組んでいきます。
そしてイメージとstoryに合わせて小物を準備。
そしてそれに沿ってこどもたちを誘導していきます。
ポーズをつける、のではなく、動きを誘発させるのです。
靴下をはく、靴を履く、お洋服を着る、脱ぐ、本を読む、あくびをする、伸びをする、しゃがんでみる、ジャンプしてみる・・・
写真は静止画ですが、動きの間を捉えることで実際の静止画に動きをつけることが出来るのです。
自然はつくるもの。
つくる自然は、日常にある動き。世界。生活。遊び。
イメージとは、自分が知っているものしか想像できません。
自然とは、自分のイメージが無ければ何が自然であるかがわかりません。
何か偶発的に発見しようとおもっても準備が足りなければ引き出せないし、捉えることは出来ません。
引き出しても、瞬間的にもしその瞬間が訪れても、視覚的に美しく見える構図や光の原理を知らなければ一枚は成り立ちません。
≪自然で美しい≫とは、写したいものに対して感情やイメージ、技術、知識、全てが一枚の世界の為に“成り立っている状態”だと考えます。
全てがその撮影のために。その子のために。成り立ったものです。
この写真はインテリア、被写体、衣装、小物、光、素材、すべてが整った写真であり。
撮影者とコーディが連携して作りこんだこの子のための世界であることがわかります。
バスルームは日常的な空間で。
裸足で無造作。自然で他者を意識しない空間。
色味も白を基調に、何かが飛びぬけて主張していない、“一枚の世界”が成り立っている写真です。
75カットを撮る中でStoryが必要です。写真撮影のための構成以外に、空間と被写体をなじませ新たな日常と自然をつくりだすstory。
その為には自分の準備と相手の情報と一緒に入るコーディとの連携と。
全てが合わさってはじめて一枚として成り立つのだと改めて考えさせられる一枚であり、原本75カットと思います。
新横浜が新しくなり2か月がもうすぐたちます。早いですね。
今一度空間のイメージを把握、分析し、そのなかでどんな物語を生み出せるのか、考えてみたいと思います。
Write by kaori kobayashi
In shinyokohama
視覚効果。
視覚的に
真実を伝えることもできる。
見せたい部分を強調し相手に“みせる”ことも出来る。
想像、連想、イメージさせることも出来る。
受け取り手に“伝える”幅が広い。
それが写真の力だと感じます。
一枚の写真を見るときに、その写真が何を伝えている写真なのかを考えます。
真実?特徴?人?空間?
この写真は紛れもなく≪空間≫を作りこむことで成り立っていると考えます。
では空間を“作りこむ”ことは日常とかけ離れているのでしょうか。
そういった場合もありますが、日常がイメージとなる場合も多いでしょう。
ベッドがあれば朝起きるところとか、ごろごろ本を読んでいるだとか、寝ているだとか。
ただ、私たちが撮影している空間は紛れもなく被写体からしてみればいつも生活をしていない場で、撮影スタジオで、非日常の空間なわけで。
その中で「自然に」撮ることは難しいわけです。
だから、“自然”を“つくりこむ”ために写真の中に一つずつ構成要素を足したり引いたりするわけです。
インテリア工事をする前に、各部屋のコンセプトを決め、いったいどんな写真が生まれるのかを想像して考えていきます。
空間を作りこむのは、すでにそこからはじまっています。
外で撮影をする場合、どこで撮るか、そこからきっとはじまるでしょう。
被写体のイメージが先にあればそれに合わせてロケーションを組むこともあると思いますが、スタジオではそうはいきません。
そこを訪れる人すべてに当てはまる日常も、非日常のおしゃれなイメージも、写真の四角の中に収めることで成り立たせなければいけないからです。
出来上がった空間をどうとらえるのかは撮影者次第。
空間、被写体、ポーズ、小物、光、衣装、色、素材・・・・・・・
構成要素は多くありますが、全てがそこに整う理由は“イメージ”が先行しているからです。
そして非日常な空間であるスタジオを、その子の来ている服、雰囲気、イメージに合わせて空間を現実的な世界に変えていきます。
では、実際撮影するときにどのように組み立てていくのか?
はじまりは、空間に自分でイメージを持つことからはじまります。
Interiorによって空間に意味を持たせる。それがまず第一歩。準備です。
そして毎日かわいい出会いがあります。
その子の雰囲気、印象、撮影のパターンなど、お客様の情報を次にもらいます。
そしてコーディが衣装を選ぶときに、コーディと話し合い、お互いのイメージや情報をすり合わせ、イメージをつくっていき、衣装をきめます。
そして撮影スタート。
Interior+被写体+衣装。
それに合わせて写真を構成する技術的な光なども組んでいきます。
そしてイメージとstoryに合わせて小物を準備。
そしてそれに沿ってこどもたちを誘導していきます。
ポーズをつける、のではなく、動きを誘発させるのです。
靴下をはく、靴を履く、お洋服を着る、脱ぐ、本を読む、あくびをする、伸びをする、しゃがんでみる、ジャンプしてみる・・・
写真は静止画ですが、動きの間を捉えることで実際の静止画に動きをつけることが出来るのです。
自然はつくるもの。
つくる自然は、日常にある動き。世界。生活。遊び。
イメージとは、自分が知っているものしか想像できません。
自然とは、自分のイメージが無ければ何が自然であるかがわかりません。
何か偶発的に発見しようとおもっても準備が足りなければ引き出せないし、捉えることは出来ません。
引き出しても、瞬間的にもしその瞬間が訪れても、視覚的に美しく見える構図や光の原理を知らなければ一枚は成り立ちません。
≪自然で美しい≫とは、写したいものに対して感情やイメージ、技術、知識、全てが一枚の世界の為に“成り立っている状態”だと考えます。
全てがその撮影のために。その子のために。成り立ったものです。
この写真はインテリア、被写体、衣装、小物、光、素材、すべてが整った写真であり。
撮影者とコーディが連携して作りこんだこの子のための世界であることがわかります。
バスルームは日常的な空間で。
裸足で無造作。自然で他者を意識しない空間。
色味も白を基調に、何かが飛びぬけて主張していない、“一枚の世界”が成り立っている写真です。
75カットを撮る中でStoryが必要です。写真撮影のための構成以外に、空間と被写体をなじませ新たな日常と自然をつくりだすstory。
その為には自分の準備と相手の情報と一緒に入るコーディとの連携と。
全てが合わさってはじめて一枚として成り立つのだと改めて考えさせられる一枚であり、原本75カットと思います。
新横浜が新しくなり2か月がもうすぐたちます。早いですね。
今一度空間のイメージを把握、分析し、そのなかでどんな物語を生み出せるのか、考えてみたいと思います。
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