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名古屋西店
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第六投『クローズアップてなーに?』

投稿日:2017/7/27

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クローズアップ。
 
印象的だなと感じる写真にクローズアップの写真があります。
 
画面いっぱいに被写体の顔が1/2以上入り、空間の余白が少ない写真。

アップで他の要素が入らないから印象的なのか?

それも一つありますが、その入れ方によっても印象はずいぶん違います。

ただ寄ってアップで撮影するのであればだれでも撮影できますが。

切りどころ、入れどころ、光の当たり方、角度。
少ない構成要素ひとつひとつの意図が大きく影響してくるのものでもあります。

引き写真は他に入る要素が多くあるからその多くの構成要素一つ一つの整理が必要ですが。
クローズアップは要素が少ない分その少ない要素を使って何を見せたいのかが重要です。
 
要素が少ない分表現できるのはクローズアップしてる顔の表情や部分、そして光の色や強さ、角度。
少ない条件で表現をしなければいけない。
 
クローズアップを撮るうえで最初に教わる基本的な手順は以下の通りになります。
 
  1. アングルは基本、被写体から若干上から撮影する
  2. 四隅を確認し、最大限空間を使う
  3. 頭と体の適切な配分を決定
  4. 被写体の表情以外のイメージを意図的に加える(手や小物、光)
 
しかしこれも「必ず」こうしなければいけないのではありません。

何が一番重要?
それは何を写したいかがちゃんとあるかどうかです。

下から撮ってはいけない理由はないし、アンダー目の光がダメな理由もない。

手が入っていなければいけないわけでもないし、必ずこう、というマニュアルはありません。
 
だけど写したいものがより良く見えるように構成されていなければいけないのも事実。
何がダメ、ではなく、これが良い、を写さなくてはいけないのです。
 
だからこそ、寄っただけではなく、アングルもたくさん探さなくてはいけないし、光も調節する必要があるし、何よりも被写体の何を写したいのかを自分自身が持っていなければ明確に意図をもって寄ることは出来ないでしょう。
迷って、迷って、結局落ち着くアングルに戻って、いつも同じ人物比で終わってしまったり。
 
何を写したいのかを探るためにも被写体の観察は必要です。
観察が終わって表現したいものが決まったら条件を整えます。

適切な配分とアングル、そして相手への声掛けでシャッターを切ります。
 
 
良いとされるクローズアップの条件はあります。
ただ、それに縛られすぎて同じようなクローズアップが並べば撮りたいものが明確だというクローズアップの意図は失われてしまいます。
 
基礎的な条件を覚えたら、沢山の角度から視点を変えてみるのもひとつです。
その為にも何が良いとされる条件なのかを理解しておく必要があります。
 
まだまだ私も1から10のうちすべてを知らないかもしれません。
 
何においても「何が“良い”の原理になるのか」を考えることは必要で。
自分が良いと思うものを発信して伝えていくことも必要だと感じています。
 
女性のクローズアップにおいてアンダー目、そして下からあたるアッパー気味の光は少々抵抗があるでしょう。
肌をきれいに写すには明るめに撮る方がアップの場合は女性は嬉しい・・・・。
しかしなっちゃんの鼻筋や目線、口元、その表情をとらえるのにこの光は最適だと考えます。
彼女の良い部分をクローズアップし、いつも目が行く彼女の笑顔や全体の表情ではなく、特徴を生かすことが出来ている、のではないかなと考えます。

本人がどう思うかはわかりませんが。(笑)

この時間は私もとても楽しかったです。なぜなら決まりきった枠から抜けられなくなっていたからです。
 
なんでもかんでも挑戦が良いことだとは感じません。

しかし、良い物とは何かを探りながらシャッターを切ることは、
いつになってもずっとずっと必要であると考えます。
 
基礎を知り、良いものを知り、定着させ、また探す。

そうして表現の幅が広がっていくことを改めて知りました。
 
伝えるということ、見せていくという事は本当にたやすくありません。

何が良いと思うのか、自分自身が軸を持っていなければ伝わるはずもないし、
納得がいくこともないでしょう。
 
それは自分自身にも同じことが言えて、納得していないのは自分もそうなのです。
だから考えて定義していくことが必要です。
 
もっと多くの写真に触れ、写真を撮り、視点を広げて規定していく。
伝えていく。伝える方法を学んでいく。

自分に必要なことを再確認しながら、
チャレンジしていこうと思います。
 

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