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名古屋西店
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写真分析4
投稿日:2015/1/21
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AOBA写真分析 4 photo by Ryo
(F値/1.8 シャッタースピード/ 1/100 iso/250 焦点距離/50mm)
背後のライト、向かって左側の壁のライトをつけて、逆光とサイドの光を両方ともメインの光として、全体的に明るいイメージにしている。時間帯は冬の16:00以降で、自然光は全くなく、通常向かって右側の大きな窓から入る自然光で撮影されることの多いこの場所は自然光が入らない場合はライトをつけて部屋中に光を回して、ライト位置よりも大きな被写体であっても全体的に明るくなるように撮ることがベストである。衣装が白でより光を明るく見せている。
50mm単焦点の開放値1.8で撮ることでより光をたくさん取り込み被写体だけでなく全体的にも明るく見せることが出来ている。
前ボケ効果/
単焦点レンズに白い紙コップをつけてぼかしている。紙コップをつけて撮れば、ビネット加工のような前ボケを入れることはできるが、さらに緑の植物の前ボケを重ねて、白と緑で周りを幻想的に彩り、被写体のしぐさと表情に集中できるような一枚となっている。
グラデーションのような加工はただ単純に撮った後の加工で重ねるビネット加工を取り入れるよりもはるかにきれいにはいっているように感じる。
開放値で撮影していること、前ボケにもライトで必ず光を入れていることで、この淡い色味が完成されている。かすかに緑の形が残っていることでよりデザインのような効果も。
右側の暗い窓を隠すこともできて、この写真にはこの効果が絶対的に必要だったと言える。
フレーミング/
被写体のしぐさの重心の傾きに合わせて右側に少し傾いている。前ボケがない場合この傾きに違和感を感じるが、前ボケの効果により背後に見えるラインがぼけて違和感を緩和させて、バランスがとれているように見える。
ポージング/
被写体の存在感を、被写体への誘導とそのポーズをより効果的に見せる他の効果(前ボケ効果)により主張している。
ポーズは至ってシンプルではあるが、無理のないポーズであり、被写体の力もぬけているような印象があるため、しっかり固定したポーズではなく、手と目線の位置を軽く「誘導」しながら力が抜けた瞬間を狙っているのではないかと感じる。
距離がある状態でその誘導を自然と行えるようにするためにも、撮影者の声がしっかり彼女に届いていないといけない。少し微笑んだその表情も、何か声掛けがあって力のゆるみとともに、自然と照れた表情を出すことに成功しているのではないか。常に声掛け、撮影者の存在を意識してもらいながらも、被写体の「自然体」を自分の存在感を出しすぎずに映し出す。
身を任せることが『自然』ではなく、がちがちに決めきってしまうことが『自然』でもなく、自然を引き出す効果的な一つのきっかけを常に与えていくことが、大きなこの撮影において撮影者に必ずいる力なのではないかと感じる。
その後同じレンズのまま彼女に近寄った一枚。
目線で引き付けるその「力」も、遠くから投げかけ続ける過程があってこそ、その目線を力あるものとすることが出来る。
人の表情は素直で、一つのレンズに向けられる目線が、
「カメラ」のみに向けられているのか、「撮影者」の投げかけに応じて向けられているのか。
その少しの差で表情のちょっとした変化がみられる。
年齢によって相手に対する考えも変わってくる。ある程度つくったり、ふざけたり、隠したりする方法を身に着けている大きな子の表情の変化をとらえるには、ポージングや光、効果的な背景の捉え方・・・
すべての技術とともに、相手に対するアプローチ方法を変えていかなくてはいけない。
「終点」を決めることでどこからどのように動かし、自分はどこから相手をとらえるのか。
その道筋を考え誘導するアプローチ力が必要だ。
(F値/1.8 シャッタースピード/ 1/100 iso/250 焦点距離/50mm)
構成要素
光/背後のライト、向かって左側の壁のライトをつけて、逆光とサイドの光を両方ともメインの光として、全体的に明るいイメージにしている。時間帯は冬の16:00以降で、自然光は全くなく、通常向かって右側の大きな窓から入る自然光で撮影されることの多いこの場所は自然光が入らない場合はライトをつけて部屋中に光を回して、ライト位置よりも大きな被写体であっても全体的に明るくなるように撮ることがベストである。衣装が白でより光を明るく見せている。
50mm単焦点の開放値1.8で撮ることでより光をたくさん取り込み被写体だけでなく全体的にも明るく見せることが出来ている。
前ボケ効果/
単焦点レンズに白い紙コップをつけてぼかしている。紙コップをつけて撮れば、ビネット加工のような前ボケを入れることはできるが、さらに緑の植物の前ボケを重ねて、白と緑で周りを幻想的に彩り、被写体のしぐさと表情に集中できるような一枚となっている。
グラデーションのような加工はただ単純に撮った後の加工で重ねるビネット加工を取り入れるよりもはるかにきれいにはいっているように感じる。
開放値で撮影していること、前ボケにもライトで必ず光を入れていることで、この淡い色味が完成されている。かすかに緑の形が残っていることでよりデザインのような効果も。
右側の暗い窓を隠すこともできて、この写真にはこの効果が絶対的に必要だったと言える。
フレーミング/
被写体のしぐさの重心の傾きに合わせて右側に少し傾いている。前ボケがない場合この傾きに違和感を感じるが、前ボケの効果により背後に見えるラインがぼけて違和感を緩和させて、バランスがとれているように見える。
ポージング/
被写体の存在感を、被写体への誘導とそのポーズをより効果的に見せる他の効果(前ボケ効果)により主張している。
ポーズは至ってシンプルではあるが、無理のないポーズであり、被写体の力もぬけているような印象があるため、しっかり固定したポーズではなく、手と目線の位置を軽く「誘導」しながら力が抜けた瞬間を狙っているのではないかと感じる。
距離がある状態でその誘導を自然と行えるようにするためにも、撮影者の声がしっかり彼女に届いていないといけない。少し微笑んだその表情も、何か声掛けがあって力のゆるみとともに、自然と照れた表情を出すことに成功しているのではないか。常に声掛け、撮影者の存在を意識してもらいながらも、被写体の「自然体」を自分の存在感を出しすぎずに映し出す。
身を任せることが『自然』ではなく、がちがちに決めきってしまうことが『自然』でもなく、自然を引き出す効果的な一つのきっかけを常に与えていくことが、大きなこの撮影において撮影者に必ずいる力なのではないかと感じる。
その後同じレンズのまま彼女に近寄った一枚。
目線で引き付けるその「力」も、遠くから投げかけ続ける過程があってこそ、その目線を力あるものとすることが出来る。
人の表情は素直で、一つのレンズに向けられる目線が、
「カメラ」のみに向けられているのか、「撮影者」の投げかけに応じて向けられているのか。
その少しの差で表情のちょっとした変化がみられる。
年齢によって相手に対する考えも変わってくる。ある程度つくったり、ふざけたり、隠したりする方法を身に着けている大きな子の表情の変化をとらえるには、ポージングや光、効果的な背景の捉え方・・・
すべての技術とともに、相手に対するアプローチ方法を変えていかなくてはいけない。
「終点」を決めることでどこからどのように動かし、自分はどこから相手をとらえるのか。
その道筋を考え誘導するアプローチ力が必要だ。
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