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☆写真館で働くとは-ライフスタジオのユニークなとりくみ5-①☆
投稿日:2019/7/30
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ライフスタジオでは、学習するということが重きに置かれています。その理由は、人間は何らかの形であれ常に、変化しているからです。物理的にもそう。精神的にもそう。
だから、常に、自分自身を成長させるために、「学習する」。ということをしてきました。
その中で、今まで「読み・書き・討論」する!という方法を選択し、たくさんの本を読み、書いて、討論をする。そのような取り組みが行われてきました。
そのため、自己の学習資料や、文章、討論内容、等。内部で保管されているものは、数ある写真館の中で群を抜いて多いと思っています。(ちゃんと保管されていないものもあるため、もったいない。。。)
ライフスタジオは何を目指しているのか?何故、自己の成長、学習、労働等。口をすっぱくして言ってきたのか。最近は、過去の資料や、整理した内容を見返したり、その内容を見ながら新しく解釈をしなおしたりと、振り返りながら進んでいく。というように動く事があります。
良いものは残し、直すものは改善し。過去にとらわれず、新たに進んでいくこと。
最近、簡単な哲学に関連した本を読み返しながら、考える、思惟、人についてもう一度考えるようになりました。今回は、以前、「哲学サークル」で行われた、主題、内容についてまとめたものを残したく数回に分けてのせようと思います。
私のために。私がどのように認識しているのか。
教材は「哲学入門」。
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「哲学入門」第1章~2章
- 出発点
哲学とは何なのかについて見てみる。
本文のなかで、哲学について書かれている部分を抜粋した。
哲学は、現実の中から生まれる。哲学は、現実に就いて考えるのではなく、現実の中から考えるのである。
私たちも現実の中の一つの現実である。哲学の出発点は現実である。
ひとつの現実として現実の中にある人間が現実の中から現実を徹底的に自覚してゆく過程が現実である。哲学は、現実から出立してどこかほかの処へ行くのでなく、つねに現実へ返ってくる。
哲学は、無知と全知との中間であり、無知から知への運動である。
哲学エッセイの第1章にも哲学とは何か?というところで、哲学についての話がでてくる。
哲学は、何かを学ぶというような学問ではなく、私達の日常生活、つまり、今私達が存在しているこの現実の中で起きる様々な出来ごとや事物について、正しい判断をしていくために、考え、行動していくことである。
主題1、 必然性は可能性の否定的媒介を通じて、真の現実性に到達し、
哲学的に自覚された現実性は必然性と可能性が一つに統一されたものである。
必然性…自分達が信じている事
可能性…必然性を実現する。そうなるだろうということ。
現実性…そこに存在しているそのもの
この主題の文を私にあてはめてみた。
高校生の時に韓国の大学にいこう、行きたいという思いは、韓国の大学に行けるということといけないかもしれないという二つの対立物の闘争により、その結果、真の私に近づき、考え悩み、行動することで得た。自分の存在している場所、位置は、必然性と可能性が同じ所に一つとしてあることである。
例えがうまく出来なかったが、説明すると。
私は大学を韓国の大学へ通った。どこの大学に行くかと考えた時に、真っ先に韓国の大学に行きたいという思いがあった。韓国の国籍で日本で育ち、名前も韓国の名前なのに、言葉も話せず、韓国についても分からないことが嫌だった。だから、いつか行きたいという思いがずっとあったのだ。高校入学の時に韓国の高校に行こうとしていた。しかし、その時は、様々な理由により行くことができず、大学受験まで伸びた。
実際に、韓国の大学を受験するとなった時、私の中で準備することはたくさんあった。
まずは、言葉が挨拶程度しか話せない。文字も読み書きができない。英語を勉強するように、1からハングルの勉強。そして、受かったとしても、ちゃんと通って行けるかという不安。私の中で韓国に行くという気持と、行ける可能性、その可能性をだいなしにしようとする私がいた。結果、合格し無事韓国の大学に入学。新しい生活の始まりだった。
始めて、1人で行く韓国。言葉のわからない中、学校の寮での生活が始まり、授業がスタート。韓国の学歴重視社会は有名だが、本当にそうなのだと、身にしみて感じた。遊ぶ子も勿論いるが、勉強に対する執着と、上にあがっていこうとする貪欲さが目に見える。女子大だったため、本当に女の醜い闘争も多々起きる。その中で、生き残ることを考えると、辞めたくなる気持も大きく生まれるようになった。入学し、頑張って努力し、人生でこんなに勉強したのは始めてだという勢いで勉強した。しかし、ついていくことが精一杯の自分を見るたびに、辞めようかと考える。最終的には無事卒業できたが、私にとっての大学生活は、常に、自分の中で戦い、考え、挫折し、小さな克服をしていく過程だったと思っている。
ここでいう、必然性は、韓国の大学に行きたい。可能性は、韓国に行けるかもしれない、否定的媒体は、韓国へ行けないかもしれないという思いから反対の行動をとること。この二つが常にあり、対立しながら、可能性が勝ち、大学に受かったことにより、韓国へと行った。
しかし、実際に行ってみると、また、その現実の中で、努力する自分と、逃げ出そうとする自分が同時に存在する。常に、自分が置かれている現実に対して、こうでありたいという思いと、そうしない自分の思いがある。
日本で高校生だった自分の現実。韓国で大学生になった自分。現実は常に変わっていく。置かれている現実は違うけれど、その現実を作り上げているのは、その現実の中に存在している私。そして、その私の中にも、常に必然性と可能性があることにより、結果は良くも悪くも、止まることなく、考え、動き進んでいく。
2.人間と環境
主題2、 [形成的、主観と客観、主体に対して、自身の言語でそれぞれ1分以内と規定]
・形成的
人間は社会から作られ逆に社会を作るのである。
人間は環境を形成することによって自己を形成してゆく、―これが我々の生活の根本的な形式である。
―李社長の案内文には
人間と環境は相互に関連を結びながら、人間は環境に影響を与えて環境も人間に影響を与えながら何か作られているという話ですよね。何かが作られるということは、何かが変化しているという話です。この変化は、巨大な発展の流れの中であることであり関連し、変化し、発展するということを[形成]として表現しているようです。―
常に、何かが変化していくこと。それを「形成」というならば、こう言えるかもしれない。
私が初めて李社長を見た時。社長だとは思わなかった。私の中での社長というイメージとは全く違っていたからだ。しかし、その固定観念のイメージがくずれ、李社長という1人の人を見ていくことになる。李社長を取り巻く要素はたくさんあるが、代表的なのが、お風呂に入らないということ。ただこの話を聞いただけだと、李社長はお風呂に入らない臭い人というイメージになってしまう。しかし、そうではなく、なぜ、お風呂にはいらないのか、本当にくさいのか、何か理由があると思いながら、聞いたり調査してみると、そのイメージとは違う事がわかる。入らないのではなく、他の人に比べたらシャワーに入る回数が少なかったり、人に比べて汗が少なくあまり臭くないため本人が入っていなかったりと。より「正しい李社長」の姿に近づいた認識ができるようになる。この過程が「形成」である。
・主観と客観
人間と環境の関係は普通に主観と客観の関係と呼ばれ、私は主観であって、環境は客観である。主観とは作用するもの、客観とはこれに対してあるもの即ち対象を意味する。主観なくして、客観なく、客観なくして主観なく、相互に予想し合い、相関的であるといわれている。
本文の説明の通り、主観(私の認識)と客観(対象)は、互いになくてはならない関係を持っている。
例えば、私はよく食べる子だと言われることがある。私の中では、私は少し多く食べる程度に思っている。だから、そんなことを言われるのは心外だと。外食をして、誰かと一緒に食べると、相手は、やっぱりたくさん食べる子だねと言う。そして、私は、そんなことはないという。これは、私の認識(主観)と対象(客観)となる人の主観が違うために起きること。私にも主観があり、私から見た相手にも、主観がある。相手から見た私は同じく、客観として存在している。
・主体
意志があり行為する存在が主体。
主観を行動に移し(主体)、客観的に戻ってきたものを再び主観で考え行為に移す。
行為に移す場合は、主観ではなく、主体という。
人間は世界から作られ、作られたものでありながら独立なものとして、逆に世界を作ってゆく。作られて作るものというのが人間の根本的規定である。
相手(相対)を単純に客観的な対象として見るのではなくそれを主体とし、自分と相手の関係を“主体と主体との関係”として成立させる
主観と客観の所の例えに続いて、説明をすると。
私の主観と、相手の主観が出会った時、それは各自違った主観で出会う。そのままでは、なんらかの誤解や不快な思いをして別れることになる。
人は感情があるし、考えたことを行動に移して伝えることができる。自分の主観を自分が主体となり行動すること。ただ、自分の主観(認識)だけで物事を見て思っているだけでは、何も成されない。だったら、一緒に外食にいったら、相手の認識もちゃんと聞き、私の認識もちゃんと伝え、そのお互いに伝えるという行動(主体)を互いにすることで、私と相手の関係は作られて行く。
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