「ビリギャル」
 
数年前に本が有名になり、映画化されたことは知っていた。映画を見てみようとは思わず、原作を読んで見たいなと思いながらそのまま過ぎた。
元々有名な作品だったので今回初めて映画を見たけれど、大体の内容は知っていたため、あまり期待しては見なかった。けれど、思ったより良いストーリー展開と、内容に驚いた。
 
主人公さおりが、慶応大学を目指して勉強に明け暮れる日々。さおりをとりまく環境。人々。
今回、やはり人はできないことはないと改めて感じた時間となった。
映画は慶応大学に受かるまでの話を描いているが、この姿は大学入試だけではなく、すべての人がやっている動きに当てはめることができ、1つの目標に向かい、進んで行く人の姿はすべて同じであると感じた。
 
映画の中で印象的な言葉がある。
・「先生みたいになりたい。他人の未来のために必死で頑張れる人」
父親からは何の関心も与えられず、学校の先生からはくずと呼ばれたさおり。そんなさおりのことを、塾の坪田先生は信じて、必死にアプローチしてきた。その一生懸命な姿にさおりも自分も先生みたいになりたいと言ったのだろう。誰かのために自分ができること。自分のために動くのではなく、自分を通して人のために動くこと。そんな人の本来の姿に触れることができた嬉しい瞬間。
 
・「プレッシャーがあるということは、受かる自信があるということだ」
さおりが受験のプレッシャーに押しつぶされそうになった時に、坪田先生から言われた言葉。
そう捉えることもできる！と感心した。そもそも何の自信もなければプレッシャーを感じることもない。だとしたら、日々、私達も、小さなプレッシャーから大きなプレッシャーまで。大なり小なりプレッシャーを感じるのにはちょっとでも自信があるからなのかもしれない。と共感した。
 
・「意思のあるところに道は開ける」
人が動く時は、自分がそうありたいと思った時に、何らかのアクションを起こす。自分の意思がなければ、何も変わらないし、そのまま。逆に、意思があれば、どんな結果が訪れようと、今までにはなかった新しい道ができる。もし、誤った道だと判断するならば、戻る方法を考えたり、軌道修正をすれば良い。
考えることで、人の行動は変わる。まさにその通りだ。
 
映画の内容は実話をもとにして作られているため、見ている側もかなり共感できる部分が多く作られていた。家族関係、友達、学校、先生、教育。普通の日常で起きそうなことであり、非日常的に起きそうなことでもあった。
 
映画のポイントは可能性。そして、それを信じるということ。それを成すということではないかと思う。
誰にでも可能性はある。どんなことであれ。自分の可能性を知っていてそこに向かう人もいれば、知っているけれどもそのままであったり、むしろ、自分の可能性に気づかない人もいるのではないだろうか。
まずは、自分のまわりに何があるのかを知ること。そして、自分が興味を惹かれたり、ピンと感じるものを見つけること。そして、その方向に向かって動くこと。そのサイクルを一回り回ること。ん？？どこかで聞いたような？つまり「仕事が成される原理」を自ら体感し考えるということ。ライフスタジオでも行っている。
とにかく、1つの方向に進んでいく。可能性を達成できるかどうかは、その時すぐにはわからないかもしれない。それでも進まなければ何の結果も得られないから。自分を信じて進むこと。相手を信じて待つということ。結局人は1人では生きていけないから、互いに信じ合い、認め合うことで生きていける。そんな人との関係を人は望んでいると思っているし、そうできると思う。
 
私も一つ思い出した。絶対に無理だと思って立てた目標。途中で諦めやめようとした時に清子さんから言われた言葉。それにより、もう一度動き出し、目標を達成できた。自分が自分を信じてあげることは一番重要だ。でも、自分のことを誰かが真剣に信じて待ってくれているということほど、大きな力になるものはない。
自分の可能性を発揮するのも、潰すのも自分次第。やれる時、挑戦できる時にやるのみ！
 
人の気持ちに純粋に。そして、謙虚に。初心を取り戻せるきっかけになった映画だった。
 
久しぶりに映画館で映画が見たくなった。でもまだ面白そうな映画はやっていない＞—＜
夏はホラーものが多いから。。。。もう少し待とう。。。