美女と野獣
 
ディズニー作品の中で一番好きなのは「美女と野獣」。キャラクターはドナルドが好き。
現在、実写版「美女と野獣」が公開中である。
公開当日に4D吹替で見に行き、次の日はIMAX字幕版をみて、この間2D字幕版をみてきた。
あとは、2D吹替版を見に行けば満足度達成。
今しか映画館という大スクリーンで見れないから。大スクリーンで見れる時に見ておきたい。
そして見れる作品が美女と野獣。
 
今まで「美女と野獣」に関連するものは大体見にいったきがする。
劇団四季の「美女と野獣」。数年前に3Dで映画館で公開していた時、そして今回の実写版。
今までも様々な作品で原作を実写版にしたものはあったけれど、原作を実写化した瞬間、
想像していたものと差があり、実写版が良いと感じたことはほとんどなかった。
今回、エマワトソンがキャスティングされたが、個人的には良かった。
ハーマイオニーのイメージと、国連のUNウィメン親善大使に任命され、女性の権利についての活動をしているということくらいしか知らないけれど、女優としてだけではなく、彼女の活動、発言は1人の人として尊敬できる部分があると思っている。知的で笑顔のイメージはベルとあっていると感じた。
 


私が美女と野獣を好きな理由。
それは、見た目ではない、その人が持っている真の姿を探し愛していくという部分にある。
 
今回の映画で面白かったのは、字幕版と吹替版で若干訳が違う部分があったところ。
印象に残ったのは、お父さんの代わりにベルが囚われ、ルミエールがその扉を開けてあげ、ベルと初めて会話する場面。
正確には覚えていないが、吹替版は「見た目が真実ではない」というようなことを言っていた。
蝋燭が喋っている姿を見てベルが驚いていたため発した言葉であると思うが、もう１つは野獣の発している言葉、怖い態度も真実ではない。ほんとうは違うんだということも含まれているのではないかと思った。
字幕版は、挨拶をする雰囲気で終わった気がする。この場面の違いが私には印象的だった。
 
ベルは町の中で変わり者と言われている。お父さんもだ。
ベルと野獣。最初は凶暴的な野獣に、ベルも一緒にいれないとなるが、野獣の時折見せる優しさと不器用さに、自然とお互いが歩み寄ろうとし、心を開いていく。
 
人を見た目で判断してはいけない。人にはみんな良い部分があるということを、頭ではわかっているものの、いざ、自分との違いや、何か理解できないことがおき、少し違うと思いだすと、相手のことをそのように考え出す傾向がある。
私も、差別や偏見が一番嫌いだ。でも、私も同じように、気づかないうちにそのような行動をとっていたり、知っていて見ないふりをするときもある。その瞬間を自分は知っている。だから、もっと気分がわるくなる。
 
美女と野獣。最終的には、ベルと野獣がお互いの真の姿を愛し、ハッピーエンドを迎える。
これは、アニメだから、ディズニーだからとも考えられるけれど、実際の人間社会でも同じようなことはあるだろう。
人のとる行動には大概理由がある。自分がどのように見るかで関係は変わってくる。全てを理解し納得はできなくとも、なぜなのかと知ろうとすることが大切だから。そこから始まるもの。
 
自分の心が汚いな、少し荒んできたなと思うと、この映画を見る。
世の中にはたくさんの良い映画があるけれど、私のベストはこれ！！
見た目ではなく、その人本来の姿を見なさいといわれているように感じるから。
もう一度自分の行動を振り返り戻してくれる。