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千葉フォレスト店
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プロは美しい2-volvo

投稿日:2012/7/7

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ボルボさんとの初めての出会いは、電車の中だったと思う。

 

週末に蒲生駅まで行く千代田線の電車の中はとても暇だ。地上に出る電車の中から外を見ていると、静かな町の姿が心を楽に落ち着かせてくれる。

その時は、下井草から出勤していたため、北千住駅で電車を乗り継ぐ。

席に座った時、対角線の方向に目に入った人がいた。大きな携帯を使い、2本の足を前にのばしたまま完全にぐうぐう眠っている人。私はこんなことを思っていた気がする。あんな風にぐっすり寝ていたら乗り過ごすんじゃないのかな?

そして私は電車を降り、スタジオまで一緒に車に乗っていくスタッフ達と駅前で会い、少し前に電車でぐっすり寝ていた人が私のすぐ後ろにいた。不思議だった。よく降りれたな~。その人の名前は“ボルボ”、実は恵比寿店のスタッフだったため、面識があったが、分からなかったのだ。“ボルボ”はあだ名だけれど、皆に名前のように呼ばれている。ただでさえ、名前を覚えるのが苦手な私は、いまだにボルボさんの名前を正確には知らない。“なか…?”

それがすごく印象に残った初めての出逢いであり、人が多くごたごたしていた越谷店で、彼は静かで誠実に過ごしていた。

 

その次に印象に残っているのは、越谷店をオープンし、チーム制度があったため、チーム長会議が定期的に行われていた。ある日ボルボさんが自分の意志で参加したいと意志を表明し、一緒に会議を行いながら、自分の意見を出していく姿を見た時に、誠実なイメージと共に、積極的な人なんだということも確認できてきた。

それ以降もボルボさんの行動は続いていった。

新しい店舗でのカメラマン達の撮影は、自分たちの道を探そうとしながら迷っていて、社長が毎日撮影が終わった後に、写真を見る時間を作り、その日撮影した写真を全て見ながらミサイル攻撃(指摘)と拍手を通し、越谷店の写真の指導を、そして方向を設定する道しるべになってくれた。

その指導を一番誠実に、一番短時間内で、一番感覚的に自分の道を探した人がボルボさんだと思っている。

初期にミサイル攻撃を受けたボルボさんは会議が終わると自分の写真に対して質問をし、アドバイスを聞いていた。そしてずっと写真をみたり、撮影室で練習をしながら自ら学習する姿が目に移った。事実ボルボさんの写真を見ながら、ほとんどのカメラマンが新しい空間で初めて撮影すると、不慣れで慣れるまで時間が必要なように、ボルボさんの写真もそうだったし、整理すればすっきりした感じになりそうだと思った。写真が全体的に女性らしい柔らかさを持っていたからだ。

ある日。Loftで撮影したボルボさんの写真が良く見えたが、何か2%足りないという印象が消えずにいたため、社長は完成させてみなさいと注文し、彼はもっと努力するようになった。そして写真がでてきた。Loftに合う美しい写真が彼の手から出て来たのだ。何回にも及ぶ努力が行われ、歓喜の声と拍手と共にその空間の名前が決められた。名前は‘Volvo Zone’となった。その後も写真を見るたびに、ボルボさんの写真は拍手を受けない時はないくらい良い雰囲気と完成度があった。

 ‘Volvo Zone’以外にも75カットが全体的にすっきりしながら面白味があり、女性のように柔らかい色合いと男性のように力のあるlineがボルボさんの写真の核心だと考える。写真は経験とセンスだと個人的に信じているが、経験によるものと、作って撮るセンス(+)感覚で消化させるセンスが能力だと思う。

多分彼は元々写真を上手に撮る能力が持っているのに、まだ足りない経験の部分を努力で消化させたように思う。そして最近も、本人の感情により、写真が良くもなり悪くもなり揺れているが、それこそ時間と経験で解決できる。

 

3番目に私の頭の中で認識されていきていることは、彼が人に歩み寄っている姿。

何故かボルボさんを見ていると、何かのっぺり感じる時があり、人生があまりおもしろくなさそうに見えるという先入観がちょっぴりあったけれど、ドヒョンさんとのインタビューの内容を読みながら真剣に自分の人生を開拓していっているということを感じ、サッカーが好きで、カラオケで歌う姿を見ながら楽しみ方を知っている人だったんだとわかった。

あと、一人で過ごすのも好きなんだなという私の軽い先入観が間違っていたのは、彼が結婚をしていて、奥さんと一緒に人生を生きており、越谷店で会食する時に参加しない姿をほとんど見たことがないきがする。もし、お酒が飲めていたら私くらい出席率が良かったかもしれない。

 

ボルボさんは越谷店にいる人の中で、最初の姿から一番変化した人ではないかと思う。同い年の同僚達を友達としてよく気遣う姿や、大山さんの友達の撮影でのカメオの役割は、コメディアンの頬を叩くくらい面白く新鮮だった。最後まで真剣に考え結論をだした後輩の同僚に対する責任感は、義務感よりも“情”であったと思う。

最近ではフォトジェニックに選ばれた後に、アイスクリームをよく買ってきてくれる。それもハーゲンダッツがあまるくらいに。

 

私から見るボルボさんはまだいろんな面がある。

おもしろくないのに笑ってくれる人情のある人、断っている姿を見たことがないイエスマン、撮影する時やアシスタントに入る時は、汗をポタポタかく人、いつでも柔らかく優しく話してくれる人、静かな低いトーンで自分の意見を確実に表す人、時に利己的な姿も見える人、最近は私をアシスタントに入れようとスケジュール表に名前を書いている人...

まだ彼についてよく分からないため、丸く知っている中で表現してしまったけれど、もっと親しくなりたい国籍の違う同僚であることは事実だ。

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