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千葉フォレスト店
[妹]
投稿日:2012/4/27
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私はおかしくも、歳をとるごとに、良いという表現をよくしないで生きているように思う。
おもしろければ、些細なことでもよく笑うが、騒いだりするのがあまり好きではない。
私が去年日本に来た後、妹が日本に来るのは今回で2度目になる。
勿論、いつも忙しい妹にとって、私と会うのは何かのついでではあるが、私の性格をよく知っている妹は、ついでに来るということが私を楽にさせてくれるということを知っている。
そんな妹が今回、幼い頃から仲の良かった友達と一緒に日本へ来た。
教会に一緒に通っている妹と友達は、幼稚園の頃に出会ってから今までずっと関係が続いているが、本当に友達にはありがたい気持ちでいっぱいだ。
妹に会うのも久しぶりだが、妹の友達に会うのは何年ぶりだろう。新宿で待ち合わせをし、明るく迎えてくれた彼女たちに私は大きな反応を示すことができなかった。私はいつからか心の中にないことはしない人になってしまった。社長からも言われたことがある。「お前はあまりにも政治力がない」その言葉は素直に認める。たまに生真面目で利己的な私の姿に嫌気がさすことがある。
妹は私のことをよく知っているが、それでもその反応に少し寂しく感じたのか、冗談半分本音半分で「私に会えて嬉しくないのsister!!」と、言われ、少し申し訳ない気持ちになった。そんなはずないでしょ。私がこの世の中で一番愛している人なのに。。。いつも申し訳なく、ありがたい妹なのに。。。ただあまりオーバーした態度をとりたくなかっただけなのに、失望感を与えてしまった。私の表現力は日に日に減ってきている。
方向感覚に優れ勤勉な妹は、何度か来たことのある東京を、言葉が通じなくてもうまく旅行していて、働いている私を大変にさせなかった。レストランに英語で書かれたメニューが別にあるとはしらなかったが、英語のメニューをもらい、注文をしたと言っていた。やっぱり彼女は積極的だ。彼女は自分の人生において、能動的で積極的だ。今まで生きてきながら妹が太った姿を一度も見たことがない。
一方彼女はキャリアウーマンという肩書を背負い、良い会社で働く専門職の女性であるが、学歴や経歴を高く評価する韓国社会において、海外に留学した経験のない妹が受けるストレスは、知らないうちにたくさんあるだろうし、だから勉強と運動で自己管理をするため、ある意味疲れる人生をおくっているだろう。
彼女の友達は結婚し、皆が1度は経験するという嫁入り生活も最近少し落ち着いてきたため、ある意味彼女の人生も疲れていたことだろう。
こんな出来事は生活しながら経験することであり、誰にでも疲れる出来事はある。その中から自由になろうとするが、誰も簡単にはできないため、人々は旅行を望み好きなのだと思う。自分の何かを探すために、自分の何かを下すために、自分の何かを慰労するために、自分の何かを変えるために、自分に新鮮な何かを与えるために。
私は機会があれば、海外旅行は妹と行きたいと思っている。大人になり一緒にいる時間がだんだんと減ってきた。彼女は旅行するにはとても良いパートナーである。
彼女にとって今回の旅行は、母親から受けた腹立たしい気持ちを、姉の顔を見て吐露し、気分転換する必要があり、トラブルなく静かに一段落した恋人との平穏な再会もあり、忙しい日常のつかの間の休息でもあった。
今日妹たちを見送りながら残念だったのは、「忙しい日程を少し抜いてでもスタジオで写真を撮ってあげたらよかったのに」という気持ちを携帯に残っている写真を見ながら強く感じた。家からスタジオは遠く、少し面倒だという私の利己的な気持ちがこのような残念な結果を残すことになった。家族に寛大でない私自身の姿を感じた時、また自分に嫌気がさしてくる。
私がカメラを持つようになり、妹はよくモデルになってくれた。写真を撮ることが好きな彼女でもあるが、まず顔が小さく足が長い、体つきが大きくもないため、グラマラスですごくきれいな顔ではなくてもモデルとしては適していた。だから私は妹を撮影することが好きだ。前は明るくハツラツとした姿だったが、今回会ってみるととても成熟し、落ち着いた表情になっていた。
彼女の心が見えてきてとても申し訳ない。
見送ってから帰り道、東京市内の天気は太陽も暖かく、風もとても穏やかで暖かくなっていた。
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