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千葉フォレスト店
#Story teller(話を創る人)#
投稿日:2012/4/22
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@創りだす写真
シナリオは構成と演出である。
私達が創っているものは、1カット1カットづつ見える写真であるので、シナリオは過程であり、1つのカットを説明ができる完成度の高いものにすることが重要になってくる。
シナリオが間違って理解され、過程だけがあり完成がなければ、下手をするとスナップ写真のような、流れるだけの写真になる可能性がある。
例えば後ろ姿、横向きの姿、上を見る姿、歩く姿、走る姿などが75カットの中にたくさん入っていたり、フレーミングとは関係なく撮影されると写真のバランスも崩れ、家で両親が撮る写真のように見える可能性もある。
動きや立体感を作るために被写体との距離によって、フォーカスがぼけるカットが多くなっているが、そのようなカットが75カットの中にたくさん入らないようにないように気をつける必要がある。
シナリオをCM(テレビ広告)だと考えてみると、
私達が見ているCMには、商品の主題があり、コミュニティーがあり、そこに合わせて演出がされる。30秒の間に内容の楽しさと共に、商品の核心ポイントが説明できると、見ている人にその商品を認識してもらうことができる。
私達が撮影するポイントと主題は被写体であり、その被写体は人なのだ。
なので、シナリオをただストーリーだと考えてはならず、写真の要素である光、色、面、アングル、インテリア、構図、表情、ポーズ、静的な雰囲気、動的な雰囲気、カメラを見つめる視線などが適切に構成されて写真の完成度が高まれば、シナリオもちゃんと完成されるのだ。
@カメラマンとコーディネーターの呼吸
- シナリオに対する意味と、親も一緒に行っていくストーリーを、撮影が始まる前にお客様に伝えることが重要だ。
- 越谷の75カットの写真は、家族皆が一緒に参加して創りだす家族の写真撮影であるため、いつどこでも親と兄弟、姉妹が撮影に入っていくことがあるということを説明する。
- 子供や赤ちゃんの体の一部分や、インテリアや小物を組み合わせたイメージカットも1,2カット程度入れることを両親に自然に伝え、同意を得る。
@部分別詳細シナリオ
1. ホリゾント
1)題名; 不思議の国のアリスの旅行
準備; 地図、望遠鏡、大きなカバン、本、布、花、3D box
コーディネート; チョッキとジーパン, スニーカー, カウボーイの帽子 – 旅行へ行く雰囲気のコーディネート
撮影時間; 10分~15分
シナリオ
- 全体的な内容はアリスが花を持って親を探していくストーリー
- ㅁ1人の子供が立って、地図を開きながら地図を指であちこち指す。
- ㅁ 「ここだ!」という感じの表情をする。
- ㅁ その場にぺったり座り込み、大きなカバンの中からいろいろなものを探す。カバンの中にはいろんな服や本など小物が入っている。(探しながら後ろに物を投げる行動が重要だ)
- ㅁ 最後に花束を探し出し、嬉しい表情になる。
- ㅁ 花を布で包み、3D box に登り楽しい表情でジャンプする。
- ㅁ (スタッフはいろんな3D boxをいろいろな所に配置する)
- ㅁ 子供がboxの間を入ったり出たり、上がったり下りたり、上がって足をつかんだり、腕をつかんだり、様々な行動をする。
- ㅁ (そして3D boxをすべて片す)
- ㅁ 子供の向かい側にママが腰をかがめ、腕を広げて子供を迎える。
- ㅁ 子供は花を持ち、ママに向かって走りながら抱きつく。
- ㅁ 子供はママに花を渡し、ママは花を受けとりながら嬉しそうな表情をする。
- ㅁ パパが来て一緒に子供と向かい合いながら明るく笑う
- ㅁ 家族写真をフルで撮り、クローズアップでカメラを見て終わる。
2)題名; 今会いにいきます
準備; 全身の鏡、ハンガーにかかった服、リップグロス、光、靴、ハンドバッグ、サングラスなど
コーディネート; 女の子はワンピース、男の子はシャツに棉のズボンなどのスッキリしたスタイル
撮影時間; 10分~15分
シナリオ
- 全体的な内容は、外出する前から、外出する準備ができるまでの家族の姿。
- パパとママのソロカットが入るとより良いイメージを生かすことができる。
- ㅁ 子供が鏡の前で服を触りながら、いろんなポーズをとっている。大きい子供ならハンガーに掛かっている洋服を自分の体に当ててみたりする。ジャケットを自分で着る。靴を履いて終わる。
- ㅁ ママが鏡の前で出かける準備をする。髪をアップにし、鏡を覗いたり、リップグロスを唇に塗ったりしてみる。ネックレスやイヤリングなど、アクセサリーを装着する姿、ハンドバッグをかけ、鏡を見ながら微笑む姿を撮影する。
- ㅁ パパが鏡の中の自分の姿を見つめてみる。前髪を触ったり、髪をスプレーをかけたり。シャツの襟を立てたり、ネクタイをつけたりする。
- ㅁ ママが入ってきてパパの身だしなみを整えてあげる。仲良くいろんなポーズをとる。ネクタイをしめてあげたり、顔を触りながら笑ったり。(カップル写真)
- ㅁ 外出する服に着替え、準備が終わり、子供とパパで1カット、ママと子供で1カット、そしていろんな家族写真の撮影で終わる。
3)題名; 早く大人になりたいな
準備; 大人のジーパン、大人のシャツ、大きなハット、フチあり眼鏡、パパの靴、ママの靴、ベルト
コーディネート; 下着のような感じの軽い服から始める
撮影時間; 10分(子供の服を望むのが普通なので、ホリゾントで時間に余裕がある時に早くおもしろく撮影してみる)
シナリオ
- 全体的な内容は5歳以上の子供が対象であり、パパ、ママの大きな服を着ながら笑って楽しみ、真似する感じ。兄弟を対象に撮影すると効果的だ。
- ㅁ 男の子はパパの服を一枚ずつ着ていく。大きなジーパンをはき、ベルトをつけ、シャツをきてジャケットを着る。サングラスをかけ帽子をかぶる。パパの靴をはく。鏡を見ながらいろんなポーズをとってみる。
- ㅁ 女の子はママのスカートをはいてみる。一回で着れるワンピースのような服が良く、ハンドバッグをかける。鏡を見ながら唇に少しリップグロスを塗る。恥ずかしがりながらも、楽しい表情をする。すぐに口紅を消したりしてみる。ママのヒールをはき、鏡を見ながらクルンと回ってみる。
- ㅁ 兄弟が並んで立ち、正面を見る。お互い向かい合いケタケタ笑う。いたずらをして遊ぶ姿を撮影したり、モデルのようにポーズをとってもらい撮影したりする。
4)題名; 誕生日おめでとう!!!
準備; ケーキ、ロウソク、風船、誕生日の装飾品など、本、お菓子、おもちゃの車、人形
コーディネート; 明るくカラフルなカジュアル
撮影時間; 15分
シナリオ
- ㅁ 撮影前に、セッティングする風船と誕生日の装飾品は所々に配置する。
- ㅁ 子供の前に箱が2つある。
- ㅁ 子供が箱の1つを開けるとケーキが入っている。
- ㅁ ケーキを出してカメラを見ながらにっこりと笑う。
- ㅁ パパとママが入ってきて子供と一緒にロウソクをさす。
- ㅁ 拍手しながらロウソクを吹いて消す。
- ㅁ カメラを見ながらにっこり笑う姿をクローズアップで撮影し、子供と親がチュウする姿を撮影する。
- ㅁ もう一つの箱をパパが子供に渡す。
- ㅁ 箱を開けるといろんなおもちゃが入っている。女の子には人形などを入れてあげ、男の子にはおもちゃの車を入れてあげる。
- ㅁ プレゼントの中からお菓子を出して袋をあけて食べながらおいしそうにしている。
- ㅁ 口の周りにお菓子をつけながらおいしく食べている姿をクローズアップで撮影し終わる。
5)題名; 一緒に遊ぼう
準備; ハシゴ、糸電話、ツミキ、画用紙、スケッチブック、クレヨン
コーディネート; 可能であればカップルルック(似たような柄やカラーの衣装)
撮影時間; 10分~15分 (1つの素材ごとに)
シナリオ
- ㅁ 兄弟、姉妹が一緒に遊ぶ姿を撮るので、撮影場所はどこでも良い。
- ㅁ 糸電話で遊ぶ
- 子供たちが並んで立ったり、座って糸電話を持って通話するように遊ぶ。
- 糸電話を耳にあてたり、口で噛んだりしながらいろんなポーズをとる。
- パパと一緒に、ママと一緒に、家族と一緒に写るカットを1カット程度だけ入れる。
- ㅁ ツミキをのせていく。
- ツミキを乗せていったり、崩してみたりして遊ぶ。
- パパ、ママが一緒にツミキで遊ぶのも良い。
- 「伏せて起き上がる」の撮影に自然に繋げていく。
- ㅁ 絵を書いて遊ぶ。
- 大きな紙をホリゾントの壁に貼り、子供たちがクレヨンで絵を描く。
- 絵を大きく書いてもらい、パパが入ってきて一緒に書き、ママが入ってきて一緒に書く。
- 5歳以上の子供はスケッチブックにメッセージを書いてみる。
- 子供たちはスケッチブックを持ち、パパとママの元に走っていって抱きつく。
- スケッチブックに書いたものを家族が一緒に持って上にあげる。
6)題名; 着物を着ます
準備; 椅子、鏡、光、ファンデーションなどの美容に必要な物など
シナリオ
- ㅁ 撮影に入る前に、両親にシナリオの意味を伝え、その過程を撮影することに同意を得ることが重要だ。
- ㅁ 場所はホリゾントが良い。
- ㅁ ヘアメイクやメイクアップ、着物の衣装を自分で着ているかのような演出である。
- ㅁ 白い小さなソファーに子供が座っている。
- ㅁ 前畑さんが先にヘアメイクをしてあげ抜けた時に、子供が鏡を見ながら櫛で前髪をとかしたり、アップした頭を触ったり、ピンを髪にさしたりしてみる。
- ㅁ 前畑さんがメイクアップをしてあげ抜けた時に、子供が手鏡を見ながらパフで顔をポンポン叩いてみる。
- ㅁ リップグロスを唇に直接塗ってみる。そして鏡を見てにっこり笑う。
- ㅁ 前畑さんが着物を着せてあげ抜けた時に、子供が自分で着たかのように紐を引っ張ったり、後ろを結んだりといいろいろと動いてみる。
- ㅁ 最後に着る「被布」を子供が直接着てみる。着ながらカメラを見ておもしろそうな表情をする。
- ㅁ 最後に草履を履く。立っている姿から慎ましく草履に足を入れて履く姿。
- ㅁ 着物完成の姿を撮影。
- ㅁ 座ってお茶をたててあげ、パパとママに出してあげる。
- ㅁ パパ、ママと家族写真を撮り終わる。
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