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千葉フォレスト店
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シナリオ

投稿日:2012/4/11

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長い間撮影してきたカメラマンには本能的な直感がある。

被写体が入り、動きだす瞬間、「あっ!何かが出てくる」ということ。

スタジオで撮影することは、モデルを撮るのではなく、一般の子供や大人を撮るため、出会う瞬間までどんな方なのか感知することはできない。そのため、カメラマン達は多くのレパートリーを持っていることが重要にあり、自分のレパートリーが多様にあればあるだけ、どんな被写体や空間であってもすぐに撮影作戦を練り、準備することができる。そして、それはただ時間がたてば可能なのかというとそうではなく、たくさんの経験がつまれたノウハウが重要だ。

一般の子供達を多く撮るため、決められた時間内にカメラマンの望むことを全て引き出すことは簡単ではない。わざと無理矢理にできるものでもないので、もし子供の心を動かすことができずコンディションを壊してしまったり、でなければとても不自然なポーズの写真を結果物として招くこともある。だから多くの子供達が自然に動き遊ぶ時に写真を撮ることが多く、意図的な完成度よりも、流れを感じる写真が多くなるしかない。

流れる感じを撮ろうとすると、カメラマンの集中力が必要になるため、エナジーが持続的に溢れてなければいけない。そして待つという忍耐力も必要だ。

現在ライフスタジオの全般的な写真は流れる感じの写真だと思う。だからイメージ写真のようにかわいく、なだらかで淡い雰囲気が多い。

 

越谷店では写真に集中し、話されている内容が「シナリオ」である。

カメラマンの演出により、偶然を待つ写真ではない自ら準備し作り出す写真。

コーディネーターと呼吸が合えば完成度は極大化する写真。

私達は良い条件をたくさん持っている。優秀な装備、外から入ってくる光、たくさんの経験を通し作られてきたインテリアの空間、多くの衣装とアクセサリー、そして一番重要な人力であるスタッフ達。

毎日朝の時間に文章で自分を装備し、夜の時間に一緒に集まり写真を見ながら話している。

そして私達が話していること、造り上げようとすることを、現場にいる時間内に現場に適用していっている。

1日1日がエナジーが溢れ出す作業だ。

また、自分の力量を他の人と共に共有し、吹き出していくことが私達が行こうとしている方向だ。

それが「別々に一緒に」だと考える。

 

ある日、先に書いたように「何かが出てくる」という話がきた。

一般的には、スタジオに来てカメラを見ると恥ずかしくなり、ぎこちなくなったり、カメラとは関係なく走り回りながら楽しく遊ぶ子供達がほとんどだ。

そんな中、5歳くらいの男の子や女の子の中でも、カメラを怖がらず、撮影を楽しむ子供が時々いる。

それが分かった瞬間被写体を最高のモデルとして造り上げ、写真の完成度を高めることもカメラマンの役目ではないだろうか。

今日、子供が制服を着てポーズをとる最初のシーンを撮影しながら、私は頭の中で絵を描いていた。

「学校に行く準備をし、慣れない子供」を「雑誌のように表現しよう」が私のシナリオであった。

子供はカメラを怖がらない子であり、プロのモデルではないということを把握していれば、私の目にはモデルとして十分カッコイイ小さな紳士であった。

その次は私の準備。

撮影場所をホリゾント、無限大の可能性を持っているとても良い空間である。

白い小さなテーブルを置き、その上に子供がアクションを起こせるように、小物や帽子、カバン、靴を適切に配置した。そしてその後ろに柄の違う白い小さなテーブルを置き、その上にベージュの靴をのせた。ここで重要なのは、白いテーブル同士の間の適度な距離間である。

前にあるテーブルは、子供と一緒になるメインのテーブルであり、後ろにあるテーブルは余白を埋めるためのインテリア用の小物として活用しようとしたため、適度にout focusされなければならない。

子供の衣装は制服のジャケットを脱いでもらった。制服のきちんとした黒いズボンと白いシャツは、写真をすっきりとした印象に見せてくれ、サスペンダーと赤いネクタイで色のポイントを与えることができる。

最後の武器は85mmのレンズ。

85mmのレンズだけが持っている長所として、いろいろと乱れているものを整理してくれ、光と共にフレーミングを全体的に圧縮し、写真の味を最高点にあげてくれる。

準備が完了したらシナリオが始まる。

パパ、ママと子供にシナリオの内容を簡単に説明しながら、どんなイメージで撮るのか、カメラマンは演出家になり話さなければいけない。そして、ゆっくりと動かすようにする。写真は動画ではないため、ゆっくりと行うことが重要だ。

撮影を行っている間、コーディネーターは子供に話しかけ続け、音の響きを入れたりしてカメラマンとの呼吸を合わせる。子供が動いている時に、カメラマンが「ストップ!」と言うと、子供は動きを止めたり、カメラを意識するようになる。そんな時に「カシャッ!」とシャッターを押す。

この子供の内容は「学校にいくために靴下をはき、起き上がり歩きながら靴をはき、かばんを背負った後に帽子をかぶる。かっこよくなるためにサングラスをかけ、モデルのようにポーズをとる。撮影が終わった瞬間、だるそうに上を見て体を伸ばす。気分良くママと一緒に話をしながら、パパと一緒に笑い、パパ、ママの間でカッコいいポーズをとる。」

このようにして、20カット以内で子供のソロの写真、パパ、ママと一緒の空間撮影、家族撮影が集まり1つのシナリオが完成された。

 

越谷店ではシナリオを考え、写真分析をしながら写真を作り始めている。内容を作り、光を作り、演出を考えながら撮影を行う。今まで1カットずつを断片的なことを考えながら作ってきたならば、今は衣装一着を着て撮影する様々なカットや全体のカットの流れを考えるようになった。勿論、簡単ではない。子供達により表現されることが毎日違うため、考えた通りに撮影することは思っているよりうまくはいかない。

しかし、写真は一人で行うものではないため、各自が考ていることを他のスタッフと話し、お互いが共有し、意見を調律しながら、撮影する時はコーディネーターとお客様と共に呼吸を合わせる過程が楽しみになる。

今回はホリゾントでシナリオがでてきたが、ホリゾントは多様性を持っているため、とても簡単な措置だったと思う。

だから次は一番静的に表現することが美しい、「着物」撮影のシナリオに挑戦する。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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