卒業、入学シーズンである春になるとさまざまな年齢の子供たちがフォレストに訪問し手くれます。幼稚園の入学の子供から大人ぽい中学卒業生まで写真を撮りに来てくれます。成人の撮影もできるフォレストは中、高生の若者たちの撮影も増えてきました。子供と大人の間で少しは撮影と言うのが恥ずかしくて多少緊張してしまいます。インテリアと浮かないようにポーズを取ったり自然な感じを最大化する事が撮影者の課題となります。

１５歳の少年の撮影条件は大人に負けない高い身長と表情も子供に比べたら多少硬くなり勝ちで言葉の数も少なくて衣装は制服、サークルの活動服、自由服で雰囲気が違う3種類の衣装で撮影するのが普通です。決められた条件と環境の中でそのまま写真を撮ってしまうとどの年齢の被写体を撮影しても写真は同じような写真になってしまうと思います。しかし被写体に合う条件を作り、バランスよくする事が撮影者の役割であり良い写真を作る姿勢だと思います。

この時期の子供を撮影するために使用できるいくつかのレパートリーを紹介したいと思います。

 

1.

制服はスーツとも同じ概念です。乱れた姿よりは正しく立ったり座る正の姿勢の写真は見る人から落ち着いて安定感を感じさせてくれます。衣装と似合うインテリアで余裕のある構図を作ってみます。手と足のポーズで安定感を与えてカメラを見つめる視線処理は被写体をかっこよく見せます。

2.

ホリゾンでシンプルな撮影をたくさんします。その中の何カットは照明を変えながら撮影してみます。一般的に撮るカットとテクニックを使用したカットが混ざるとバリエーションのがる75カットになります。黄色の光の蛍光灯は量や反射によって普段とは違う色味を表現できます。

3.

ベッド で撮影する時動きを取る為指示を出したりすることがあります。靴を脱ぐ、ベッドの上でジャンプする、うつ伏せで寝るなど部屋の中で子供ができる動きで撮影します。

空間に馴染む自然なポーズがある反面、背景だけを活用して撮影する方法もあります。レンガ、遠近感、カーテンをぼかして背景に使用し、被写体はモデルのようにポーズをとって合えてインテリアを撮影セットの人工的な姿として極大化させるのも一つの撮影のレパートリーです。

4.

自然な動きよりもポーズが多い撮影は75カット全体がぎっしりしてると感じさせます。イメージカットは被写体の事を想像させる作用をして見る側の他の感情を刺激させることで心に余裕を持たせてくれます。全体のストーリーで余裕を作ってくれるイメージカットを撮影者のテクニックで撮影してみます。

5.

成人の撮影は撮影者の技術をより発揮できる領域でもあります。被写体の目鼻立ちや顔の輪郭もだいぶ整っています。15歳の被写体の条件は大人に近いです。写真では技術を自由に表現できます。制服やユニフォームよりは自由服の方が撮影しやすいです。光、色、質感などの写真が持っている基本的な要素で一般的ではない、盛りすぎないように撮影者のテクニックを発揮します。

 

与えられた条件と同じ材料でも調理法によっても結果物は変わってきます。ライフスタジオの中では多くの撮影者そしてレパートリーが存在します。

そして各自のレパートリーから様々な形の写真が生まれています。