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千葉フォレスト店
「インテリアと写真」
投稿日:2018/6/30
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フォレストの青い芝
私が千葉フォレストに会ったのは2年前です。2016年の夏、森と倉庫を探しているなかでLee社長が牧場を発見しました。その年の秋、袖ヶ浦の“高橋牧場”は“ドルネシアの森”として新しく生まれ変わり、2018年5月に“千葉フォレスト”としてオープンすることになりました。長いこと登山もキャンプもしてこなかった私にとって、牧場は田舎そのものでした。長年牛舎で牛を育てて来たため、何もない土地と土には牛糞の臭いがそのまま残っていました。3,000平米を越える土地に古くてみすぼらしい牛舎と倉庫、ぽつんと残った家が2軒、そして森と空、全てが自然そのままでした。2016年10月から始まった工事は、基礎的な土木工事と設備、建築という流れで進行されました。撤去とコンクリート工事の後、暖房材を入れて壁を建てていきました。トイレを設置して電気を増設していきました。そして雑草ばかりが生い茂った土地に芝生を作ることにしました。芝生を作るためには雑草を除去して地ならしをする作業が必要です。3,000平米のうち建物7軒を除いては全ての土地が土だったので、道路と芝生を作る面積は凄まじく広い規模でした。価値的な意味、経済的な意味どちらも含んでインテリアは事業として行っていますが、土地を変える作業は誰も行ったことのない道でした。先ずは土を掘りおこして選ぶ掘削機が必要で、“ガンダム”と名付けた装備が、インテリアの最初に共にすることになりました。小さな体格でこの広い土地を作るには、すぐ壊れないかと思った憂慮とは違い、2年間“ガンダム”がいたから全ての土起こし作業を完遂できました。森と人が通う町角、道路以外は雑草の土地だった500平米の土地を美しい青い芝生に変身させ始めました。長い時間がかかったし、数多くの人々の汗が流れました。一切れずつ手で叩いて植え、水をやって真心を込めました。インテリアに参加したキタちゃんの家族も共に芝を植えました。まだ隙間に雑草が生えており、少し伸びれば芝刈りをしないといけませんが、フォレストに来る子どもたちは芝生を見ると、走りに走り回ります。野外写真の魅力は自由な自然さであるようです。室内が閉じられた美学だとしたら、野外は開かれた美学があります。千葉フォレストの芝生は目と心を開きます。広大な芝生の上に低く広がる空とその中に漂う雲が目の前に広がれば、自然の中で私の心も澄むようです。風景は単なる風景では終わらず、被写体である人と連結されます。子どもたちが走って通って家族が手を握って歩いていく姿は、自然と共に息をして生きていく人々が見えます。空気を吸って吐く表情が見えて、走りまわっておでこに流す汗が見え、爽やかな風に揺れる洋服の裾と髪の毛が見えます。写真を完成させる演出を自然が共に行います。それがフォレストの芝生の魅力です。自然と人の魅力をありったけ込めることができる写真、千葉フォレストのカメラマンたちが今日も明日も共に駆け抜けながら美しい写真を作り出します。
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