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千葉フォレスト店
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Cinema「cinema paradiso」

投稿日:2017/9/28

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ニューシネマパラダイス
 
映画‘ニューシネマパラダイスは“私にとっての人生の映画”として指を数える映画の中の一遍です。
若い時に自分とは何なのかということについて、深く考える時期がありました。明確にそれがどんな意味なのか、私にどんな価値をもたらすのか…ただいいという感じだけで生きていた私の心の中をパアッと明るくしてくれた映画でした。そのためその映画見た時に涙が出ました。
 
二度目に見た時は内容がより心に入ってきました。映画の中に登場する人たちが見えてくるようになりました。子供のトトは幼いですが魅力であふれています。美しくも、人生が険難で、自分の子供がすべてであったトトのお母さんの姿は胸が痛かったです。若い時のエレナは誰もが惚れてしまうほどの美貌を持つ女優であり、ヨーロッパ映画特有の濃くて深い色味を明るく変えてくれました。そしてアルフレード…は“お父さん…”と心の中で呼ぶだけでも涙が出る、そんな存在です。若い頃から今でも時折、見てしまう‘ニューシネマパラダイス’の映画は私にとって感性であります。
 
‘ニューシネマパラダイス’を理性的に見てみると、大変良く作られている映画だと思います。
映画が公開される時のヨーロッパ映画は難しいものが多かったです。色や内容が深くそして濃く、何かべたっとするものがあります。しかし‘ニューシネマパラダイス’は軽快でありながらもドラマチックな映画です。あとになって考えたことですが、全体的に構成が連結されており、原因と結果が見えます。
 
戦争の中、とある片隅にある貧しい田舎の村の人たちは‘共に’という姿を見せます。
映画がすごく好きで、目をキラキラさせながらフィルムを見て台詞を詠むトトの‘情熱’があります。トトは自分の子供ではないですが、狭く大変な現実でなく、より広い世界で夢を開かせてあげたい強い意志を持ったアルフレードの‘愛’があります。すべての関係を結び付けていく中心には‘ニューシネマパラダイス’という共通の映画館があります。映画を上映する時間には村の人たちの姿を細かく見せています。媒体がなかった時期、戦争が行われている状況で映画館には老若男女が集まります。外で起きる内容はその劇場内で共有され、共感されます。映画もジャンルの区別なく一緒にみます。映画の場面、場面を、息を殺して集中して見ながら、カットされたキスシーンに皆声を出して惜しがり、笑い、泣き、楽しみ、このように胸痛い現実を一時忘れて夢を共有する人たちの姿で劇場内は満たされています。映画を見る間はその空間が天国であるようだということです。
 
トトとアルフレードの友情には多いものが内包されています。
火が起きた時にも幼いトトはアルフレードの側を離れません。トトの友情をアルフレードは自分が死ぬ日まで愛で返していきます。そして映画を心の底から愛するトトが夢を叶えることを願ってあげます。厳しく現実を見つめるようにと話もしてあげます。そして離れて出て行くようにと忠告します。絶対に後ろを振り向きもせず、戻ってくるなという言葉は自分の利己心というよりはトトのための愛です。残った30年の歳月を、恋しさと寂しさを抱きながら生きた、その切ない心は今でも胸に突き刺さり痛みます。幼いトトが持ちたがっていたフィルムを自分が保管してあげるといった約束を守り、その心を知った中年のトトは胸が熱くなり涙を流します。自分がなぜここまで来たのか、夢はなんだったのかを考えただろうし、アルフレードから受けた愛があまりにも大きかったことに気がついたのでしょう。
 
自分の未来について自分よりももっと大切にしてくれて、願ってくれる人が側にいるでしょうか?
‘ニューシネマパラダイス’は側にいる人達、共に影響を与えて受ける人達、自分が愛さなければならない人達についてもう一度考えさせてくれた名作だと思います。




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