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千葉フォレスト店
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love「summer vacation」

投稿日:2017/8/9

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海辺の砂浜で砂の城を作る。
韓国の童歌で“ガマガエルよ、ガマガエルよ、古家をやるから新築の家をおくれ…”
祖父は歌を歌い、子供はずっと ‘くっくっくっ’ と笑う。子供は祖父を真似して砂のお城を作る…
 

日本で暮らしている間、名節や両親の誕生日に韓国に帰ったことはなかった。この地で自分の仕事をしているため、大抵は自分のスケジュールに合わせて実家に戻る。しかも父親の誕生日は暑さが一段と強まる8月1日、シーズン時期であるなど、様々な理由で動くのが複雑になる時期を避け、父親に会いに行っていた…
 
しかし…
 
実家に一人しかいない(参考に私と妹はまだ結婚していないため、私たちの家族の中に ‘ダヨン’ という名前の姉の子供だけが両親に唯一の孫であり、私の姪っ子である)姪っ子のダヨンが今年幼稚園に入園し‘夏休み’というものを他の人たちと同じように経験するようになり、その子のスケジュールに合わせて母(私の姉)が休暇をとることになった。(説明すると、私たちの家族は両親と娘3人であり、5人家族として構成されている。私はその中で次女の役割だ。)
 
友達と済州島の休暇日程を合わせ、彼女(姉)が提案したのは、ちょうどその時期に父の誕生日も挟むため、済州島で誕生を共に過ごそうということ。家族旅行に不参加することが多い私を除いて、旅行の計画は立てられた。かなりのシーズンである7月末に行けるかどうかを考えながら、高い飛行機のチケットを買い(それも長くはない2泊3日で)、私も済州島に行くことにした。2泊3日という期間も短い中、日本から済州島に向かう直行便が家族と日程が合わず、1日先に出発し1日先に帰ってくるスケジュールとなった。金銭的にもったいないとも考えたが ‘短く深く’ という意味で見れば効率的だと思い ‘いってこよう!’ と心を決め、2泊3日済州島旅行へ出発した。
 
家族と合流するために、1日先に済州に住むユニとテヨン夫妻(済州島に住んでいる知人)に会った。短い時間の中、重かった髪の毛も切り、1次2次3次に渡って山海の珍味を味わい、雰囲気と会話を楽しんだ。ユニとは翌日素敵なカフェで余裕を持ちながらお茶1杯を最後に、旅行2日目が始まった。旅行2日目は家族との時間を過ごすことになっている。
 
都合上、一緒に来ることの出来なかった義兄を除いて、大人5人に天使のような子供のダヨンまで、6人の家族が残った1泊2日を過ごすことになった。参考までに私たちの家族の血液型は母親と私が同じであるのを除いて、皆、バラバラである。それが理由なのか、個性も正確も異なり、主張までもまったく異なる。このようにお互いが違う個性の家族が無事に(?)旅行を終えるためには絶対的に必要なことがある。それは共感と配慮である。旅行を主導しリーダーシップを発揮する姉の意見に共感し、今はまだ世の中に適応していない子供、ダヨンを配慮し、大人が動くのである。しかし考えてみると、ダヨンが大人たちを配慮してくれた旅行のようにも思えた。ドライブをしらない子供が、長い時間車に乗らなければならず、大人たちと水遊びをするために熱が下がる薬も飲み、大人の口に合う食べ物の前ではチーズではないきゅうりと豆腐を食べた。こうやってお互いを配慮(?)しながら、ぎっしりと詰まった旅行を終え、日本に帰ってきた。翌日家族も無事にソウルの家に戻った。
 
そして…
 
旅行を終え、日本の家に戻ってきて携帯電話で撮った写真1枚1枚を見ていると、たちまち恋しさが溢れてきた。娘3人は人生の若くて活気に溢れる時期を各自それぞれ送り、今は中年になって両親をみるようになった。そんな子供たちと共にする旅行自体がうれしくて、静かに日程についてきてくれた母、義兄の役割を変わりにしてくれて孫娘ダヨンとすべての遊びを一緒にしてくれた父、長女の責任感ですべての計画を立てて先頭を切ってくれた姉、どんなドライブよりも運転と道の案内をうまくしてくれた妹、存在だけで家族の数を完成させた私…そして、またと経験することが出来ないように思えた家族の時間を下さった天からの贈り物…
 
長い時間がかかった。家族が一緒にする良い時間…
今の私もいいけれど、過去に遡ってみると両親と姉に恩返しをしていきたいと思う。子供であれば誰でも思う、そんな普通の想いを私もするようになった。戻ることは出来ないから今だけでもよくしていかなければという想い…
 
切なさから、戻ってきても長く余韻の残るひと夏の夜の夢のような旅行であった。






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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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