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投稿日:2018/12/20

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『子供が産まれた!』

 

 

 

その感動は忘れられません。

 

 

 

 

私の姉に第一子が産まれた時、親族では大ニュースでした。

親族の中で子供が産まれるというニュースが7.8年振りくらいだったのだろうか

 

それくらい久方ぶりで、嬉しいニュースでした。

子供が産まれるとみんな喜び親族だけでなく周りの人にも、時には知らない人にも喜ばれます。

 

 

あれから6年

甥っ子は成長し弟も増えにぎやかになっています。

 

 

そして今回

初めて私の働くライフスタジオに来てくれました。

姉家族は岩手県に住んでいてライフスタジオに来るというのが多少億劫な部分にもなるのかなと思います。

 

そりゃそうですよ。新幹線でわざわざ東京まで

 

 

本当に感謝しかないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LIFESTUDIO AOYAMA

PHOTO by CHIBA

COORDINATE by MIKA KATO

 

 

 

 

 

 

 

撮影をするにあたって質感というのを気にします。

インテリアの質感

被写体の肌の質感

被写体の髪の毛の質感

植物の質感

カメラの金属の質感

衣装の質感

 

そして光の質感

 

 

質感を求めて撮影をするとなると素材の性質を解釈する必要があります。

 

被写体本人でいうと肌の質感はどんなものか見て判断をします。

唇が乾燥していればママさんにリップクリームを借りて保湿したり

髪の毛が茶系ならば綺麗な茶色を表現するにはどう自然光を当てるべきか、ライトボックスでどの角度から当て白の蛍光灯のみかオレンジの蛍光灯なのか

実際に当ててみて角度を変えて調整します。

 

被写体に合わせることは何度も何度も繰り返し技術として我がものとします。

まだまだ知らないことだらけで1つ1つに向き合うので日々を終えてしまっています。。。

 

また、植物で言えば光の入りと被写体との距離を見ることも時には必要だと思います。

葉に霧吹きで水分を補給した方が背景でキラキラと輝く時もあれば、被写体の側に置き植物の影を利用して光の光量を抑えて他の何かに質感を付与する場合もあります。

この部分に関してもまだまだ知らない、自分だけでは発見できない未知の活用が存在します。

葉っぱ1枚でも種類によって様々、活かし方も様々。

なので植物の質感を研究するのも最近は面白いなと思います。

 

カメラの金属の質感も、カゴに入っているリンゴの質感も、和傘にも質感があって

 

それぞれの性質を知る事が大切かなとやっと気付きました。

 

 

 

 

 

 

【今回の撮影】

 

岩手から遥々東京の青山まで来てくれた姉家族です。

私を見れば子供達は走って飛び込んできます。

 

緊張感はほぼ0です。

 

私は不安でした。

 

いつも遊んでいて、今日も遊ぶことしか考えていないだろうから…

 

撮影の対象は

もうすぐ6歳と3歳の男兄弟です。

 

 

私的感情が入れば良くここまで来てくれたなあーって、やっぱかわいいなーコイツらって思います。

なぜなら、お腹の中にいる頃から知っていて

遊び疲れておんぶして間に私の背中でいびきかいてる時もあったし

公園で他のお友達の邪魔をしに行って一緒に誤った時もあったし

ママのいないところで弟を蹴って泣かせてる所を注意したり

初めて自転車をこげるようになって一緒に短距離をサイクリングしたこともあれば

姉からLINEで送られたUSAをお遊戯会で踊ってる動画をみて一番上手に踊ってる!って思うこともありました。

 

その思い出達は数知れずキリがないです。

 

 

 

 

きっと撮影に来る親御さんはこの何十倍何百倍もの思い出があってライフスタジオの撮影に来ているんだなーと気づきます。

 

1年に一度の記念撮影であり、

成長を確認する大切でかけがえのない時間です。

今しか残せない記録です。

 

小さな甥っ子達はそう教えてくれました。

 

 

 

~撮影時~

案の定ぐずりました。

 

 

もちろん想定内です。

 

百戦錬磨のおじさんの技術をみせてやると言わんばかりの意気込みの撮影でした。

撮影前から汗だくです。

12月ですが半袖で来れば良かったと思いました。

 

一緒に本を読んでるシーン、兄が弟をカメラで撮影するシーンの後、一旦ぐずりました。

 

言うことの効かない弟に不満でスネた兄とまだふざけたい弟の表情が私とってはシャッターチャンスでした。

 

今の甥っ子達を投影してる写真がこれになるのかなと思います。

真実を語るシーンとでも言いましょうか。

人間くさくて私は好きです。

 

それを綺麗に残したいと思い大人もおおい被さるような大きな白い布をベンチにかけ陰や光が映し、すこしシワくしゃに布を調整して光と衣装の質感を残せる様にしました。

簡単に言うと光と影のミニシアターのようなものを設置しました。

この写真では床にはない布の質感やYシャツの質感、カメラの金属の質感、木漏れ日による光の質感、そしてこの子たちの感情を感じていただけたら嬉しいです。

 

 

 

映し出されたものは人によっては感じ方が違うのかも知れません。

 

親だから感じること

初めて見たから感じること

1時間という撮影で感じること

私だから感じること

その時その状況で感じることは星の数ほどあるのかなと

それが様々だから写真の魅力は尽きないのかなと思います。

 

それまで遊んでいたおもちゃを放り投げ、ぐずった表情が映し出されたこの写真は今この瞬間の状況でしか生み出すことのできない1枚です。

その舞台を整えて残すのがおじさんの仕事です。

またしてもこんな小さな甥っ子達に教えてもらいました。

投影されたのが 『撮影者の思考』 『親御さんの想い』 『子供達の今』 それらを組み立てることで人生を映す写真となるのだと。

まだそれが正解に近いのかわかりませんが撮影にはそういった背景を表現することで私の写真が形成されていくのかなと思います。

 

 

 

 

 

余談ですが撮影後のモニターで泣いてしまう自分を想像してました。この子らの成長をずっと見てきた私なので…

 

しかし、甥っ子達が全く写真を見なかったので私もスライドショーをあまり見ることができませんでした。

想像力不足ですねえ。。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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