Photogenic
青山店
スマッシュケーキは、ぐちゃぐちゃにしなくてもいい。
投稿日:2025/4/17
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AOYAMA
青山店でスマッシュケーキ撮影を導入してから、約1年半が経過しました。
このプランを始めるきっかけは、「ぐちゃぐちゃにするイベントは、家庭ではなかなか難しい」という声にありました。
導入前にリサーチしたスマッシュケーキの写真は、どれも名の通り、ケーキを大胆にスマッシュしたものばかりでした。
「これは家ではやりづらい。ならば、スタジオで思いきりできる環境を整えよう」──そう感じたことが、青山店での導入のきっかけでした。
実際の運用にあたっては、多くの方からアドバイスやご協力をいただき、この1年半でたくさんのお子様を撮影させていただくことができました。
そして、運用を重ねる中で、一つ大きな気づきがありました。
それは、**“スマッシュする子はむしろ少数派”**だということです。
スマッシュケーキ= smash だけではない
この1年半でわかったのは、お子様たちはそれぞれのやり方でケーキに向き合っているということです。
スプーンで丁寧に食べる子、両親に食べさせてもらいたがる子、少しずつ手でつまむ子──。
その子の性格や成長段階が、食べ方として自然と表れてきます。
スマッシュケーキは単に「派手に潰す」ことが目的ではありません。
その子らしい“今”の姿を記録することにこそ、大きな価値があります。
【ある撮影時の一幕】
この日撮影したお子様は、少し慎重な性格のようでした。
ケーキの味自体は気に入っている様子でしたが、自分の手で掴むことには少し躊躇している印象でした。
私は「では、ママが指ですくって食べさせているところを撮りましょうか」と声をかけ、レンズを付け替えようとしました。
その瞬間、ママはすでに動き出しており、お子様の前に自然と手を差し出していました。
私はとっさに逆光を選び、ママのやさしさが伝わるように構図を調整しながらシャッターを切りました。
当初想定していた構図とは異なりましたが、結果的に、ママの指先とそれを小さく開いた口で受け取る赤ちゃんの姿が印象的な写真になりました。
枠を超える瞬間
子どもの撮影は、計画通りには進まないことがほとんどです。
しかし、それこそがこの仕事の醍醐味であり、カメラマンとしての“枠”を超えさせてくれる瞬間でもあります。
スマッシュケーキ撮影は、ケーキをぐちゃぐちゃにすることだけが目的ではなく、
お子様の個性と、ご家族の関わり方が映し出される特別な瞬間を記録するためのものです。
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