店舗フォトジェニック集Photogenic

あどけなさと精悍さ

投稿日:2022/8/15

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5月からカラースクリーンを撮影に取り入れて試行錯誤する中でわかってきたことは、
カラーの背景で被写体を写し出すといつもの写真より彼らの主張が強くその分写真として美しく成立させることが難しいということでした。

 

色以外何もない空間。だからこそ小物の配置や衣装、照明など構成する要素に一つでも違和感があったら写真として成り立たなくなる。

けれどもそれらがうまくまとまれば、被写体をより魅力的にできる可能性をカラースクリーン秘めているのではないかと思います。

 

 

 

今回撮影したのは七五三記念で草加店にやってきた男の子。

彼は年齢より体も大きくとても落ち着いていて、なんだか小学生とお話しているような錯覚をしばしば覚えてしまっていました。
どうしてなのか疑問に思いながらお話をしていたら、どうやら彼は武道をやっていて、体つきがしっかりしているのはその影響もあるみたいでした。
彼自身その武道が好きみたいで、同じく剣道をやっているパパの好きなところは「剣道に強いところ」。
それがなんだか微笑ましくて思わずクスッとしてしまいました。

 

大人びた表情を見せるけれど、5歳らしいあどけなさも持っている。

 

そんな彼の魅力を最大限活かしたものを生み出そうと、この写真を撮りました。

 

 

 

彼にはどんな衣装を着てもらい、どんな写真を撮ろうか。

コーディネーターの久保さんと話し合いストリート系のカジュアルを格好よく着こなしてもらおう!と方針を決め、ママさんとも相談し衣装を決めました。
 

カジュアルで格好よく写真を撮る!ということで、今までの写真とは雰囲気を変えて撮ろうと決めてロールスクリーンを背景にすることにしました。

いつも蛍光灯で照らしている2Fホリゾントの明かりを全て消し、サイドの窓明かりだけでハイライトがきれいに入るように椅子を置く位置を調節。

 

コーディネートの色数を絞り被写体に目がいくように久保さんがしてくださったので、私もロールスクリーンの色に合わせて前ボケも緑のものを使用。水色と対比になるよう黄色い椅子に膝をついてもらい、画面上のアクセントになるようにあえてロール紙の前面を写さず白を残しました。


素の表情をしてもらえるようにあえて体をカメラではなくスクリーン側に向けてもらい、「おーいって呼んだら振り返ってね」とお願い。後ろのポケットに手を入れた状態で振り返ってもらい、その姿を圧縮気味に全身撮影することで彼らしい少し大人びた、でもあどけない仕草や表情を残すことができました。

 

 

 

カメラマンになったばかりの頃色々な方に言われた「まず被写体を見てイメージ浮かべそこから撮影する」という言葉。

とても大事で、けれども忙しさに負けてないがしろにしてしまいそうな瞬間もありその度省みている言葉です。
それと同時に「そうでなければ」と頑なになって自分を負いこんでしまう重石のように感じる時もあります。

 

しかし、今回この撮影をしたことで「新しいことを取り入れて挑戦しているときの方が、かえって凝り固まることなく被写体と向き合える時がある」ことを知りました。
私の持っているイメージなんてちっぽけで、その少ない材料から被写体の良さを引き出そうとしてみてもやれることなんてたいしたことはない。

探求心を忘れずに、自分なりの被写体を魅力的に撮る方法をこれからも増やしていきたいです。

 

 

 

 

Photo & write by Hashimoto

 

Coordinate by Kubo

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