赤ちゃん撮影の際に私が意識して撮りたいなと思う場面は、

普段自分たちでは見れない、生まれたばかりの赤ちゃんを見ている親御さんの写真です。

 

自分で自分の事を見れないように、子どもに接している自分の姿って普通は見る事が出来ないけど

写真スタジオという場所であれば、綺麗なスタンダードな家族写真だけじゃなく、自然が子どもに接している幸せな瞬間を写真として残して永遠に見る事ができます。

 

今回の写真も赤ちゃんがまだ生後数か月で生まれたばかり、

まだ1日の中では寝ている時間も多く体力も多くはありません。

パパもママもお子様のコンディションの事をすごく考えてくださっていて抱っこしないと泣いてしまう状態になっても嬉しそうお子様をあやしてくさり、赤ちゃんをあやすパパとママの幸せそうな姿を写真の中に残しました。

パパが赤ちゃんを一生懸命あやしてくれる姿を見てママが笑っている表情が本当に素敵で家族の幸せの一瞬を私も一緒に垣間見る事ができました。

 

背景との奥行感を出すために、インテリアの真ん中くらいに机を置き、机の上に寝転がれるようなクッションをおいています。

全体的にイメージカットのような雰囲気を意識したので、くっきりとした人が分かるような写真ではなく、前ボケをしっかり入れて家族の瞬間をちらっと覗いているような、そんなイメージを写真の中に入れました。

f値も家族写真ですが、2.8で撮影していて背景のボケ感、光に当たる被写体の柔らかさ、前ボケの奥行感を出しました。

 

今家族でいられる時間って奇跡みたいな時間だなと私は思います。

何年か経ってこの写真を見た時家族のみなさんの笑って話せる時間が出来たら嬉しいなと思います。

 

photo by Manami