店舗フォトジェニック集
Photogenic
flowing
投稿日:2026/10/31
6 0
Photo by Yoko / Coordinated by Fuka
Written by Yoko
七五三の撮影では、着物姿で正面を向いた写真や、きちんとポーズを整えた写真をイメージされる方も多いと思います。
もちろんライフスタジオも例外ではなく、着物の時は子供たちに少なからずじっとしていてもらったり、ポーズのお願いをすることも少なくありません。
だからこそ、着物からカジュアル衣装やドレスに着替えた後、私は子供たちにできるだけ自由でいてもらえたらと考え撮影を構成しています。
この写真も例外ではありません。
最初からこのポーズを完成形として指示したわけではなく、カメラマンが用意した環境と、コーディネーターの提案と、この子自身の発想が重なったことで生まれた姿です。
撮影を始める前に考えるのは、どの位置から撮れば写真として成立するのかということです。椅子の向き、被写体が座る位置、帽子の大きさや配置。あらかじめ撮影できる範囲を決めておくことで、被写体がどのように動いても写真として成立する土台をつくります。
そのうえで、子どもには自由に考えてもらいます。
私が意識的に行うことは「指示や声掛けは抽象的にすること」。あえて明確な言葉を使わないことで、この子自身が自分の意志で好きに動けるよう制限をなくします。
こちらの声掛けは正解のポーズを教えるためではなく、本人の中に新しい動きを生み出すためのきっかけです。大人が想像する動きとは違う反応が返ってくることもありますが、そこにこそ撮影の面白さがあると私は考えています。
ここで意識しているのが、偶然を誘発するための準備です。
偶然という言葉から、たまたま良い瞬間が撮れることを想像するかもしれません。しかし、何もないところから偶然が生まれるわけではありません。
配置を考え、手に取れる小物を用意し、動きにつながる声をかける。カメラマンが意図的にきっかけをつくることで、予測できない表情や仕草に出会える可能性が広がります。
これは、私が考える「変化発展」にもつながっています。
決められた撮影方法を繰り返すのではなく、同じ環境でも子どもの反応によって撮影の展開を変えていくこと。カメラマンがすべてをコントロールするのではなく、被写体から返ってくる反応を受け取り、そこから次の一枚を考えることも、新しい写真表現への発展だと思います。
撮影できる枠をつくるのはカメラマンの仕事ですが、その枠の中をどう動き、どんな表情を見せてくれるかは子ども次第です。
大人の想像を少し超えてくる瞬間を楽しみながら、その日、その子だからこそ生まれた一枚を撮影していきたいと思います。
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索




