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反逆光

2020/10/28

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Photo by Eunpyo

Coordi&written by Mio

 

人間の顔を美しく撮影するために欠かせないもの、それは「光」である。

風景や植物よりもより光による影響を受けやすく、それによって最も印象が変わるのは人間の顔だ。

 

 

一般的には「順光」「逆光」の二種が広く知られている。

確かに、振り切れた順光、逆光は顔の凹凸を目立たなくし、ある意味では美しく映るため、

女性のポートレートなどでは多用されるテクニックだ。

 

しかし、子供の撮影の場合、もちろん美しさも大事だが、一番の大きな特徴は「豊かな表情を切り取る」

というところに重きを置いているということが、大人の撮影と最も異なる部分ではないかと私は考える。

 

 

スタッフやパパママ、きょうだいと遊んでいる時の楽しそうな笑顔。

それを写真ならではの立体感、色温度、空気感で永久的に残るように記録する。

 

 

この写真は、半逆光でふたりの顔を立体的に際立たせつつ、穏やかな表情と距離の近さから生まれる温度感がある。

そして、前ボケの存在がふんわりとした雰囲気を助長し、優しい気持ちになる写真に仕上がっている。

背景とコーディネートのコントラストの強さがより被写体を強調し、色味の寒暖差が写真のアクセントとなっている。

 

コーディネートは、二人でお揃いの色で統一感が出た。

折角のスタジオでの撮影なのだから、普段は着ないような形のお洋服チョイス。

5歳と10歳、大人への歩みを進めはじめたふたりに少しだけ、落ち着いた色合いのジャケットを着てもらった。

優しいお顔立ちのふたりだから、クールな色を着ても締まりすぎず、こどもらしい可愛らしさが残るコーディネートになったと思う。

 

 

ふたりは、日常的にママに写真を撮ってもらっているらしい。いつもはファインダー越しに居るママが、優しく見守ってくれている。

いつもと違うひとに撮影されて、ほんの少しだけ緊張していたけれど、すぐに笑顔を見せてくれたふたりに、スタッフもリラックスして撮影に挑めた。

 

 

この日の撮影は、お姉ちゃんの2分の1成人式と弟くんの七五三の記念の撮影だった。

どちらも一生に一度きりのイベント。次の記念日はきっと、大人になってから。

そんな大切な日に、ふたりに出会えて、ふたりと遊べて、ふたりを美しい記憶として記録することができた。

 

ママの、ふたりを心の底から大切に思い、そしてかわいい姿を残したいという強い想いを、お話させていただいた時に感じた。それがずっと印象的にわたしの中に残っている。

きっと、ふたりにはこれからも沢山楽しいことや幸せなことが起こるに違いないと思った。

 

 

この撮影に限らずわたしたちは

・楽しかった思い出作り

・一生に一度の記念日のお祝いのお手伝い

・来て良かった、感動したと思ってもらえる場面作り

・写真のクオリティ

を大切に、一回一回の撮影を大事にしていくべきだと強く感じた。

 

 

写真は、理論だけわかれば正直誰でもそこそこのクオリティで撮ることはできる。

しかし、ライフスタジオで体験できる撮影は、単純な技術の話だけではない。

コーディネーターの提案するその子のためだけに作られたコーディネート、カメラマンとアシスタントの空気作り、そして来て良かった、ライフスタジオで良かったと思っていただける素敵な思い出を持ち帰ってもらう。

それこそがライフスタジオでの撮影を体験してもらう上で最も大切なことだと、分かってきた気がする。

 

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