Shinyokohama photo

photo&write by Lisa

coordi by arisa

 

日々たくさんの写真を見る中で、

「あ〜この写真好きだな」

「こんな写真撮りたいな」

と、心が動く瞬間があります。

 

好きな理由もその時々。

露出なのか、構図なのか、表情なのか

見たことのない新鮮味か

 

自分の為に、誰かの為に、

写真のスキルを上げたい。

と、多くのカメラマンが思っています。

 

「新しい写真を撮らなければ」

 

挑戦することばかりが、いい事だと思っていました。

 

「これを撮ろう」

被写体不在のままイメージの準備。

 

撮影の準備をすることは悪いことではありません。

 

安定した撮影が出来るだろうし、

上手くいけばイメージ通りの写真が撮れると思います。

 

ですが、実際被写体を前にし、被写体を知っていくうちに事前のイメージと合致しない場合がでてきます。

 

予め用意したシナリオに当てはめるような撮影は、見返した際に「なんか違う」となるのです。

 

それより、

「あ、この瞬間いいな」

「あ、この角度が素敵」

 

心が動いた瞬間に撮った一枚が、なによりも良かったりするのです。

 

この写真は新しい着物のサンプル撮影。

「あーやって、こーやって撮ろう」色々と事前に準備していました。

しかし結局、この子と会って、瞳を美しいと思い

「あ、この角度、可愛いかも」って思い

肝心の着物はあまり写ってないし、計画にはなかったけど、

魅力的な横顔を撮ろうと思いシャッターを押しました。

 

私たちは人を撮っているのだな、と改めて思いました。

 

「心が動くこと＝ときめき」こそが、カメラマンのセンスになり持ち味になっていくと思います。

 

挑戦を繰り返して新しいものを撮るのもいいけど、もっと自分の感覚を大事にして、撮りたいものと向き合い極めるのもいいと思いました。

 

「あ、この瞬間好きだな」

 

自分の心に素直になること。

心が動いた瞬間を大切にし、それを美しく撮ること。

 

「私の好きな写真」を「私が撮れる写真」にしていこうと思います。