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「被写体」と「光」と呼吸を合わせる

投稿日:2020/11/29

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スタジオで写真を撮る際、個人的に最も重要な要素として考えているのは“被写体”と“光”です。

 

この二つの要素は撮影者なら誰でも当たり前じゃない? と思うかもしれませんが、この2つの要素について私は「撮影は“被写体”と“光”と呼吸を合わせること」と頭の中で常に考えながら撮影をしています。

 

つまり“被写体”と“光”のどちらかを疎かにすると満足できる結果が出なくなります。

 

具体的な例で、撮影を始めると”被写体”がどんな魅力を持っていて、どんな動きとポーズをしたときその魅力がより際立つようになるのか集中して観察します。

 

観察を基に”被写体”のポーズを誘導し、よりきれいな線を見つけるために努力します。

 

このとき同時に観察するのが”光”の性質です、今”被写体”を包み込んでいる光が逆光なのか、反射光なのか、西陽なのかなどその光によって被写体の角度と動きの変化を与えなければなりません。

 

すなわち、”被写体”にのみに集中すると適切な”光”を込められず、”光”にのみ集中すると”被写体”の魅力をうまく表現できなくなります。

 

私は”被写体”と”光”どちらも大切にすることを「カメラマンが”被写体”と”光”と息を合わせること」であると考えているのです。

 

スタジオでの撮影で同じ”被写体”と”光”はありえません。数多くの条件が組み合わされ常に変化します。だから呼吸を合わせるために、いつも集中して撮影できるように努力しています。

 

今回の写真も”被写体”と”光”と呼吸がよく合わせた結果の一つだと個人的には思います。

 

“被写体”に応じてきれいな線が見える角度があります。この写真の少女も横顔の輪郭のきれいな角度を把握し、それを表現したくて顔の角度やポーズを変えていくようにし、被写体と呼吸を合わせていきました。 そのとき、向こう側のインテリアの化粧台に反射する西日が目に入りました。

 

“被写体”の魅力に集中してしまい”光”を忘れかけたとき、”光”は私に強烈な西日の反射光を送って「私を忘れているんじゃないの?」とアピールしているようでした。

 

急いで気がついて”光”とも呼吸を合わせるために”被写体”を反射光が一番よく当たる場所に少しずつ移動させ、私もそれに合わせて一緒に歩を移動しました。着物の魅力を引き出す彼女の側線をもっとも鮮やかに描き、きれいに表現できる”光”と絶妙に息が合った瞬間でした。

 

“被写体”と“光”

常に変化をし、同じパターンや規則はありません。

でも変化するからこそ、毎回の撮影が楽しみであり、常に被写体と光に呼吸を合わせていきたいと思います。

 

Photo by Roy Choi
Coordi by Arisa

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