Photogenic
新横浜店
motivation
投稿日:2020/10/31
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Lifestudio Shinyokohama
Photo by Lisa
Coordi by Mio
彼と会うのは今回で4年目だ。
初めて会った時のことをよく覚えている。
こんなにあどけない笑顔をする9歳の男の子が世の中にはいたのか!
と、衝撃を受ける程、綺麗な瞳でとってもよく笑う純粋な笑顔は、絵に書いたような「子供」だった。
私は当時カメラマンデビューに向けて撮影練習を繰り返していた日々で、撮影後の彼にも協力してもらい、拙いながらも撮影させてもらった。
アシスタントをやりながらのカメラ練習は、会話をしながら考えてシャッターを押す大変さを心から思い知った。
練習中は会話も拙くなり、ボケのクオリティが少し下がった私に対しても彼はよく笑う。
3シーンを1人で撮り終えた後にも関わらず、まだまだ楽しそうに写真を撮らせてくれた。
私に余裕がない中で、よく笑う彼とフォローしてくださった親御さんにとても救われた。
その時を印象深く覚えていたので、カメラマンデビューをしたら、撮らせて欲しい、と頼まれてもないのに思っていた。
そこからは毎年ご一緒させていただいている。
彼の魅力はなんといっても「子供のような笑顔」だ。
目を細くし、歯を見せて笑う無邪気な笑顔。
いつまでもいつまでもこの笑顔があるのだろうな、とこれまた勝手に期待していた。
なんと、今年、私の異動に伴って、遥々新横浜店までご家族で来てくださった。
予約が入った時の感動はもの凄く大きかった。
急な異動でろくにご挨拶も出来なかったので、もう会えないんじゃないかと思っていた。
再会を指折り楽しみにしていた私にとってその瞬間はとてもテンションが上がっていた。
肝心の彼は12歳となり、礼儀正しく、よそよそしい。
そして私を覚えていない。(これはいつものこと)
彼からは緊張を感じていたし、年齢による恥ずかしさすらも感じた。
ただそれは、彼が12歳になったことだけが理由ではない。
ここが楽しい場所、私たちが楽しい人達だということ、ジュニアだろうが、大人だろうが、私達が伝えればいいだけの話なのだ。
なので撮影はいつも通り元気に撮影したし、
「え~~」と言いながらも声を出してくれる彼の顔が楽しそうだったから私は投げかけを続けた。
楽しい時間を一緒に過ごしたいと思うのはいつものことだが、
彼の場合は、写真練習からの付き合いということもあって、
「写真」でもご家族に見てもらいたいと思っている。
私の接客や写真に対するモチベーションはこうしたまた会いたいご家族からいただいている気がする。
昨年よりも、いい思い出を、いい写真を。
『写真のレパートリーが以前より増えましたね』
今回モニター後にパパさんに衝撃の一言をいただいた。
せっかくお褒めの言葉をいただいたのに、
「今回は別店舗だからそう感じるのでは?」なんて照れ隠しに野暮なこと言ってしまったが、
『いやいや、関係なく、写真の撮り方増えたと思う!』
なんて嬉しすぎることを言っていただけた。
この一言で日々の努力や工夫が報われる。
そしてまた次に向けたモチベーションにもなった。
パネルに選ぶ写真の候補を聞いたところ、
私のお気に入りの写真と同じものを選んでいた。
それが今回の写真。
12歳になった「今の彼」を切り取るように。
いつまでも子供の姿を期待してしまう私と、現実の彼を仕切るかのようにガラス窓を通す。
暖色のメインライトを使用しながらも、窓の反射を利用し、クールな視線に合わせて写真全体を冷たく表現する。
無邪気なだけじゃない、少しずつ大人になっていく彼。
「写真を撮らせてくれない」と仰るママさんの寂しさがなんとなく分かる。
最初は緊張していたが、最後には「いつもの笑顔」を見せてくれた。
我々の粘り勝ちである。笑
その笑顔にママさんが「昔に戻ったみたい」と仰ってくれた。
私は1年に1度しか顔を合わせていないが、それにも共感した。
こうして喜んでくださるご家族、大切にしたいご家族がいるからまだまだ私も先を目指したいと思える。
いつも感謝しています。
新横浜店への異動を気付いてくださり、ご予約を入れてくださったママさん、
写真の変化に気付いてくださったパパさん、
少しだけ恥ずかしくなってきたけど写真を撮りに来てくれるあおちゃん。
私のモチベーションの一つなので、中学生になっても遊びに来てください!
(今のところ靴はないけど・・・)
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