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【知る】を求む

投稿日:2019/10/28

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Photo by Yuki

Coordinator by Chappy

 

 

初めて見るもの。

初めて触れるもの。

初めて聞くもの。

 

子どもたちに見えている世界と私達に見えている世界はきっと少し違います。

 

もっとキラキラしていて面白くてうずうずするような世界なんじゃないかな。

初めてもらったおままごと、初めてまたがった自転車。

あの日は本当に魅力的に見えて宝物に見えて仕方がなかったのに今の自分たちにとってはやっぱりそうではないのです。

 

そういう面でいえば私たちの見ている世界と彼らの見えている世界は確かに違うんじゃないかなと。

 

 

 

好奇心や知識欲が彼らを突き動かし、触れ、学びそしてまた一つ大人になる。

そしてそういった感情との付き合い方は成長するにつれて変わってきます。

 

 

赤ちゃんの頃は舐めて、触って、投げてたたいて。

少し大きくなれば大人がアドバイスした遊び方をまねて。

さらに大きくなればそこに「考える」ということが出てきます。

 

 

これを触ったらどうなるんだろう。

これはどうしてこんな音が出るんだろう。

こうやってみたらどうなるんだろう。

 

 

単純だった遊びがどんどんど思考を帯びたものになってきます。

深く考える姿は成長そのものとすら言えます。

 

 

被写体の彼は来年1年生になる6歳。

名前を聞くとフルネームと年齢、自分のクラスを敬語で教えてくれました。

やんちゃ盛りで全力ダッシュ!!だった彼ですがからだも中身も一回りも二回りも成長したように感じます。

 

 

好奇心旺盛なところはそのままですがひとつひとつの物事に対して自分の学び、理解し、私達の言葉もよく自分の中で納得し、理解しているのを感じ子どもたちの一年とはこんなにも大きいのだと感じました。

 

 

そこでそんな内面の成長を写真で少しでも残してあげたら良いなと感じ残したのがこの写真です。

 

 

★構図

彼を照らす光が左手から彼に向かって伸びています。

彼の体の流れ、光の筋。

リラックスした、彼だけの時間、世界。

 

これらを窮屈さを感じさせることなく自然に表現するために横の構図を選択しました。

圧縮構図で彼だけを写す方法もありますがあえて背景を残し彼以外のものとの陰影差を見せることでより彼の存在が主張されています。

静かな、息を潜めたくなるような時間がここには隠れています。

 

 

★光

今回は一切電気は使用せず全て自然光のみで撮影しています。

西日が廊下に届き出す時間。

この西日を彼を浮かび上がらせるスポットライトのように使いたいと考えました。

カラースプラッシュのように彼が一番あざやかに映し出されるように…。

 

廊下に差し込む光をドアを微調整して制限します。

光量や方向を限定することで光の筋を作ります。

 

実は光を調節する上でもう一つ重要なアイテムがあります。

それはこの黄色いギターです。

 

ギターを弾くように持つのではなく倒して持つことで光を受け止め反射しアッパーライトの効果を生んでいます。

この時間帯の廊下の光はとってもシビアで陰影差が濃く出すぎてしまうことで顔に深い陰が落ちてしまうことがあります。

 

それをこのギターが補ってくれています。

 

長くてバサバサのまつげ。

まだ子供らしさの残るふっくらとしたほっぺ。

ピンクの唇。

 

 

彼の今だけの魅力が光によってより強調されいています。

 

 

彼は今成長の只中。

興味を持って、ふれて、感じて、考えて。

そんな彼の没頭する姿はそうやって様々なことを吸収しようとしているさまをありありとみせてくれます。

 

 

 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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