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きみの世界を僕に魅せて

投稿日:2019/7/31

1989 0

Photo by Yuki

Coordinate by Momo

 

 

 

赤ちゃんの撮影の魅力はなんだろうか。

 

 

白く透けるような肌

柔らかさ

純粋さ

初めて見るものへの興味

初めての感情

 

 

そういった部分に答えがあるのではないかと自分は考える。

 

泣いている赤ちゃんが初めて見るものや初めて聴くものに反応し泣き止むのを定位反射といいます。

次々と新しい環境へ変化させることで反射的に泣き止ませることができます。

 

泣き止みソングなどがそれにあたります。

 

 

つまり泣きたい気持ちを興味が上回るということです。

素直に反応しありのまま応える。

自分の感覚や感情にとても素直なんです。

 

 

大人はこうは行きません。

楽しいはずなのに楽しみきれなかったり感情を押し込めたり。

 

 

成長であり、純粋さを失うということのひとつでもあります。

今初めてであるものもいつか初めてではなくなり当たり前の何かになる。

 

 

では私たちがシャッターを切る1つの理由にその初めての純真な反応を納めるということがあるべきだと私は思うわけです。

 

 

 

彼女はひとりが寂しくなりだんだんと泣いてしまいました。

鼻と目が赤く彼女が泣きはらしたことがわかります。

 

そんなとき初めて見るシャボン玉。

彼女は泣くのをやめ触ろうと手を伸ばします。

 

寂しいというきもちを「これはなんだろう」という感情が優った瞬間でした。

 

 

では写真の話を。

 


 

★光

 

写真は半逆光を使用しています。

赤ちゃんの透ける肌を表現するのには逆光や半逆光と言った肌を縁取るような光が似合います。

ベッドに落ちた窓からの光が彼女を柔らかく包みます。

 

カメラが入る方向はこの角度でなくてはいけません。

これ以上左側によって仕舞えば彼女の表情がほぼみえなくなる上違うインテリアが写り込んでしまうためです。

 

 

ではもっと右側に回って完全なる逆光位置で撮ってはどうか。

その場合今回の重要なキーとなるシャボン玉が消えてしまいます。それでは意味がありません。

 

 

★インテリア

 

純粋、柔らかいこういった印象を残したいときに重要なのが調和です。

あくまで世界観の中での色味や雰囲気の統一が欠かせません。

 

今回この画角の中にあるのはベージュ、白、アイボリーといった色味のみ。

これにより何処にも目を奪われることなくこの一枚の写真を自然な1つの世界として捉えることができます。

 

 

★前ボケ、シャボン玉

 

彼女のはじめての感情や行動にフォーカスを当てた写真が撮りたいと思ったときそこに私の存在感必要ありません。

 

薄い前ボケで彼女と自分の世界の距離感を出します。

 

また重要になってくるのがシャボン玉の吹き方でシャボン玉もただ上から降り注ぐのではなく奥から手前に向かって吹きながらコーディネーターに歩いてきてもらうことで写真にも奥行きと深みが出ます。

 

こうして彼女だけの世界が出来上がりました。

 

 

 

 

 

私は赤ちゃんの写真を撮るとき他の年齢の子以上に自分の存在を消していると思います。

 

それはコーディネーターがしてくれたことに対してどんな反応をするのか、10人いれば10人違います。

 

その子だけが持つ反応や世界観がみてみたいから。

 

 

その子だけの世界に埋没して。

隠れて撮影というイメージよりも、最早水晶玉で別の場所から覗き見てるような。

 

そんなイメージです。

 

 

ただしもちろん予測はして準備はします。

おそらくだいたいこういう反応をするだろう。

こう動くだろうからこの瞬間を撮ろう。

 

 

でもそうやって予測しているからこそその予測をゆうに超えていく彼ら彼女らを撮影するのはとても楽しいのです。

 

 

わたしをあなたの世界に連れて行って。

わたしにもみせて。

 

 

 

そんな気持ちでシャッターを切るのです。

 

 

 

ちなみにタイトルですが二文字の方がゴロが良かったので僕にしてますが自分は僕っ子ではありません悪しからず。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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