Photogenic
新横浜店
印象を与える写真
投稿日:2019/6/20
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photo&write by Ara
codi by Chappy
@shinyokohama
私達ライフスタジオは全身の写真、バストショットの写真、アップの写真、目線があり、なしのように写真75枚の写真の中で様々なバリエーションかつシチュエーションを変更しながら撮影を行っていくが、被写体である子供達を自由にしながら楽しい遊びの空間を通して撮影をしていくこと、何よりも関係を大事に撮影していくことがライフスタジオの写真である。
関係という言葉は一言で説明するのは難しいが、これまでの写真分析でも述べてきて通り、子供達の観察、撮影条件の確認、カメラマンとコーディネーターとの確認、撮影機材の設定と条件を確認し選択しながら撮影を行っていく。子供達との心の距離、子供達との関係は近くでいたいと思っているが、極端な話、「人見知りの子供達である」という条件を確認しないまま標準レンズ(短いレンズ)を選択し物理的距離が近いまま撮影を行っていくと写真は変わってくる。恐らく、緊張したような表情の写真が残る可能性が高くなるのではないか。
撮影中も子供達が何に興味を持って、何を選択していくかはカメラマンとコーディネーターの誘導次第で変わってくる。よって関係という言葉は来ていただくご家族様はもちろんだが、一緒に撮影していくメンバーとの関係がいい空間、そして写真を生んでいく。
今世の中には、多くの写真が溢れかえっており一般的に背景がボケた顔のアップの写真は好まれる傾向だが75枚全て、アップの写真を提供していたら写真の質で勝負しているライフスタジオに行く理由がなくなってしまう。
今回の分析を行う写真は広角の写真。
広角の写真の特徴は、焦点距離が短いためダイナミックさが伝わり遠近感を出せるため奥行きを出すことができる。世の中にあるスマートフォンなどのカメラはほとんどが広角レンズである。この景色綺麗だな。と風景を撮りたくなる時に全体を写し込むために使うことが多い。
懸念点としては、形が歪みやすくなるため子供達の顔をなるべく中心部に寄せることで歪みの低減と、広い範囲が写るため背景の処理をいかにするかがポイントである。また、子供達である被写体の顔や仕草をはっきりさせるためには物理的に距離も近づかないと何を表現したいかわからなくなる。
今回お会いしたご家族様と彼は始めてお会いした。
七五三の撮影枠だったためお着付けから始まるのだが、私とコーディネーターの伊藤(ちゃっぴー)は観察をはじめ彼の興味がある話題をしることができて、人懐っこさを知ることができたが、着物での動きが少し不自由そうにも感じることができた。
着物を脱いだ後は着物を脱いだ開放感からお家でリラックスしているような写真を残したいなと伊藤(ちゃっぴー)と共にイメージを固めていく。新横浜店のメインインテリアのベッドにてゴロゴロしながら撮影を行っていたが伊藤(ちゃっぴー)が仕掛ける。
この本の中に〇〇がいるかな?と
ここで私は望遠レンズから標準レンズに変更する。彼はうつぶせで寝転びながらワクワクしながら本を読み込んでいる。
手前にある本、彼、ベッドのクッションがあることで奥行き感が出て、彼がこの場所で何をしているかが伝わる。また縦の構図で撮ることにより余計な映り込みを排除し歪みが出ないように本の手前の線と、天井にある木目の線を合わせることで水平を保ちながら不安定要素をなくす。
何よりも事前の関係ができているからこそ物理的に距離を近づけてもダイナミックかつ自然な写真を残すことができた。
店舗内でも中々広角の写真は少なかったが、私達は条件に合わせて選択し決定し、
75カットの中で広角の写真が数枚あるだけで違う印象を与えることができる。
これからも新しい環境にチャレンジしながらいい空間、写真を残していきたい。
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