Photo by　Yuki

Coordinate　by　Chappy

 

 

 

こんにちは。新横ゆきちゃんです。

 

突然ですが。

女性らしさって何だと思いますか？？

 

服、表情、仕草、話し方、笑い方。

いろいろあって正解はありません。

 

 

ただそれを写真で表現するとなった時そこにはいくつかの正解があります。

 

 

しなやかな曲線美を表現できているか。

これが一つのキーポイントになります。

 

 

小さい頃は同じような体つきで、同じような仕草やあるき方をしていても大きくなればどんどんと変わっていきます。

手足がスラリと伸び華奢で柔らかな印象へと変わります。

 

その移ろう美しさをどれだけ残してあげられるか。

自分で気づいていない部分をどれだけ魅せてあげられるか。

ここに私達が写真をとる一つの理由があります。

 

わたしたちは他人の目にどう自分が映っているのかを知ることができません。
自分の姿を見るには鏡を見るしかないですがそれは左右正対称にうつっていて実際に人から見た「自分」とはことなるものです。

 

だからこそ写真と言うツールを使ってわたしたちはそのこたちに伝えてあげなくてはいけないな、と思うのです。

 

 

★ポーズ

女性らしさをより魅せるには華奢sに魅せること。やわらかに魅せることが必要です。
この写真の中には多くのS字のラインが含まれています。彼女の身体自体の流れ。手首の返し。髪の毛のライン。

ポージングをつけるときにやさしく。そっとね。と声掛け自体もやわらかにしてあげます。
それだけでも聡い彼女にはその時の空気感が伝わりました。

髪をただ握らせるだけでは固い作られた印象になってしまう。

どんな声掛けをしたらいいだろうか。このポージングをつけようとするときしばらく悩んだことでした。

 

たどり着いた答えは、手櫛で何度か自分の髪を梳かせる。
顔を少し通り過ぎたあたり、少し下の部分の髪を握ってもらいそれを頬まで持ち上げてもらいます。

こうすることで髪は柔らかく持ち上がり、また自然と手首の返しが生まれます。

手櫛にしていたことで指の隙間も空き、より華奢な印象になります。

 

女の子は特に、時間を追うごとにうまくなっていく傾向にあるとここ最近感じています。

それは彼女らが私たちの表現しようとしている世界観を少しずつ理解し、自分もその中に入ろうとしてくれているからだと思います。
実は彼女は基本的に何でも笑ってくれる明るい女の子。

でもすこしだけ声を落として、やさしくゆっくりと仕草を誘導してあげれば。

まるで別人のような。潜んでいた彼女を引き出せるのです。

 

 

★光

今回はサイド光を使用しました。

彼女の髪の隙間から入った光が少しだけ彼女の顔を照らす。

鼻筋、反対側の頬にも光は届いていますが決して強すぎる光ではありません。
今回は強い印象ではなく静かにはっと息をひそめるような美しさを残したかったので光はあくまで彼女を優しく包み込む程度にしました。

 

 

★前ボケ

全体的に薄いグリーンの前ボケを取り入れました。

彼女の来ている服はピンク、赤といった色で緑はこの保護色に当たります。

 

白いレースやガラスの玉ボケのような光を反射して全体になじんで溶け込むような前ボケではなく、
一枚フィルターとして彼女と自分との間に隔たりを感じさせる意味でもこのグリーンを選択しました。

また寒色を取り入れた全体の色温度を下げたことで純粋に明るくやわらかな印象からすこしだけ大人っぽいような、なにか思慮しているような印象を与えることができます。

 

 

 

被写体をあるがままの姿で、彼女たちが思い描く自分の姿を映してあげることももちろん重要です。
それは彼女らにとって私たちはこう見られたい。という願望であることもあります。

 

ただそれだけではない。

あなたの中に実はこんなあなたが身を潜めているよ。

あなたの知らないあなたを見つけたよ。

そうやって引っ張り出してあげることもまた、私たちに必要とされることであり時に望まれることです。

 

どうやってきっかけを作ってあげようか。

どうやってその世界観を作ってあげようか。

どうやって伝えようか。

 

これは尽きることのない悩みです。

 

まずはただ静かに。目を凝らして。

その先に何か見えるものがあると信じて。