Photogenic
新横浜店
新しい価値のある写真を作るプロセス
投稿日:2019/4/18
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photo by Yukika Fujimoto
coordinate by matsumoto momoka
write by matsumoto momoka
新横浜店でしか表現できない七五三って何でしょう?
他のスタジオや他店舗にない、洗練されたオーダーメイドの着物を着れること
だけでは、何か足りない。
そう思い悩んでいましたが、少しだけこの写真で答えが見えた気がしました。
これまでのライフスタジオの七五三撮影には、いくつかのベーシックなポイントがありました。
白い背景で、模様がみえるよう、正しいポーズで、全身を撮影する
重要ですし、新横浜店でもしっかり撮影します。
でも、それに+α、「いつものライフスタジオの七五三の撮影」を何かを変えたくて、何か新しい価値を生み出せないか、とずっと考えていました。
そのために、tonokoiroさんにインテリアや写真を見ていただき、ライフスタジオのホスピタリティーに共感してもらい、この着物を一からデザインしてもらいました。
出来上がった着物はとても可愛かったし、インテリアにもぴったりの色味とデザインでした。
実際に被写体に着せて撮影していくと、「めちゃくちゃ可愛いけど、何かが足りない。」と感じはじめました。
着物とインテリアも調和しているし、技術も確かなスタッフが撮影しているはずなのに。
沢山の写真を見ながら、撮影をしながら、なぜだろうと考えました。
「写真が被写体に寄り添ってもらう仕組みが足りない」
直感的にそう思いました。
着物とインテリアはばっちり調和していて、
被写体に合わせた撮影技術もあるけれど、
「着物とインテリア」と「撮影技術と被写体」
が分断されていたのです。
着物とインテリアの色味は調和している(ピンク)し、
構図や光、設定、被写体の角度に問題はない(青枠)が
この被写体が、この着物で、このインテリアにいる意味は何でしょうか。
この2つをつなげるために必要なのは、
「ストーリー性」だと思っています。
ストーリー性を作るのは
・被写体のことを知り、連想と推測をすること
・適切な場所に適切な小物を配置すること
・小物を使って仕草を誘発すること
この3つが必要です。
この写真では、
・被写体のことを知り、推測と連想をする
ステップ1:被写体のことを知る
入学と七五三の記念で来てくれていた彼女は、オシャレすることも好きで、ヘアメイクと着物にテンションも上がってくれていました。ただ、着物はどうしても動きづらく、最初はテンションが上がっていても、だんだん撮影していくうちに疲労感も見えました。
ステップ2:推測と連想
被写体のことを思えば、場所を移動して、一度休憩したいのではないか。そう思いました。そして、うちの着物なら、縁側でほっと一息するような絵が撮れそうだな、と連想しました。
・適切な場所に適切な小物を配置する
午後の強い光が差し込むドレッサーは逆光でふんわりとした写真に仕上げる条件には十分でしたし、色味もぴったりでした。ドレッサーのコンセプトどおり、被写体にぴったりのアクセサリーや小物が散りばめられていました。
ほっと一息してもらうためには、草履を脱いで、あえて脱いだ草履を散らしたほうが伝わりやすいと思いましたので、階段に一足ずつ置きました。
・小物を使って仕草を誘発すること
あとは仕草を誘発させる声掛けと表情管理です。
「疲れたよね。一休みしよう。あっ、そういえば、そこにあるアクセサリーどんなのがある?」
アクセサリーを見る仕草、と集中した表情を作ることが出来ました。
そして、適切なタイミングで、設定で、トリミングでシャッターを切る。
本来であれば、着物から足首が除くことは身だしなみがなってないのですが、
「ほっと一息」そんなシーンのために、あえてそのままにしました。
新しいスタイルの着物だから、奇抜なことをすればいい、というわけではありません。
被写体のことを知り、そしてストーリーを作る。
その写真に被写体が存在する理由や意味を明確にすることでリアリティーが増し、
結果的に新しい価値のある写真が生まれる。
そんな写真を提供できるように、日々考え続ける毎日です。
もし、そんな写真を望んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひ新横浜店に来てください。
必ずご満足してもらえるようにコーディネートしてみせます。
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