Photogenic
新横浜店
〜光を作る〜
投稿日:2019/1/20
1723 0
photo & write by Ara
codi by Piiichan
@shinyokohama
自然光の撮影が得意なライフスタジオ の写真ですが、自然光は自然光なわけで
当日の状況によって光が強い時もあれば、光が少ない時も店舗に毎日いるとわかります。
自然光がなければ写真を撮れない ことではありませんがもちろんあった方が私たちや被写体の自由が増えます。
自由が増えるとどうなるか、
・子供達を自由に動かしても撮影ができる
・光があることで撮影の場所など判断できる材料が増えて撮影の幅が広がることが想定されます。
新横浜店では昨年の11月末まで自然光の撮影と固定されたライトボックスを使って撮影を行っていました。
ただどうしても光量が少ない時(雨天時や時間帯が遅い時)などは制限が多くなってしまい
例えば被写体(子供達)をなるべく光の近くの位置にいてもらえるようにコーディネーターが
仕掛けなければいけないということがありました。
先ほど述べた、より被写体を自由に、我々撮影者も自由にという条件を自ら制限していたことになります。
そうなるとボルボさんの写真分析にも記載されているように「安定した写真」がテーマとなり
決められた場所で撮影していくことが必然的になってしまいます。
決められた場所で撮影していくと同じような構図で同じような配置でと
一見安定した写真と捉えられそうになりますが安定ではなく変化がない写真になってしまいます。
毎日いる店舗の中で、その時の条件(ご家族様、子供達、光、場所)を観察していきます。
その条件内で適切な判断をカメラマン・コーディネーターが協力して撮影していくのが私たちのスタイルです。
これまで自由・制限・安定などのお話を記載させていただきましたが、なぜ今回の写真をアップしたかといいますと
可動式のライトボックスを自由が丘店の本部長に作成いただきました。
可動式のライトボックスを手に入れたことで制限されていた環境から
光の量を判断し光を作っていくことができるようになりました。
となると、私たちの自由が増えることでできることがたくさん増えてきます。
前回の写真分析で五明さんが新横浜店に交換勤務で約1ヶ月来ていただいたとお伝えしましたが
その際にライトボックス勉強会も全員で行いました。この冬場の撮影は光量も少ない環境の中
いかにご満足いただける写真を提供できるか。
ライトボックス勉強会では1灯の使い方、2灯の使い方を元に
お客様がよく言う「自然にとってください」をいかに言語化するかという内容で取り組んだ。
かっちり残す→サイド光
しっかり残す→順光
ふんわり残したい→逆光
1灯2灯の場合の光の位置でどのように違うかなど
勉強会後は実践あるのみということで可動式のライトボックスを使って撮影していきました。
新横浜店の撮影環境や写真から見ると白がベースのメインルームの写真が多く
光が全体的に回る印象を受けると思います。
この日の撮影環境は曇りかつ午後の撮影でメインルームから
フォレストと呼んでいるもう一つのお部屋に移動した状況かつ光量が少ない状況でした。
これまではこの位置から強い光をあびることがない状況を自ら作り
撮影をしていくのですが、作っていただいたライトボックスはLEDのためかなり光量が強い状況です。
被写体の女の子を逆光でふんわりしたイメージで撮影をしようと思っていたので、
光量が強すぎるためばきっとした写真にならないようになるべく被写体との
距離をあけて撮影をしようと判断します。
レンズは望遠レンズで200mm。絞りは開放2.8。
逆光で撮影するためライトボックルの写り込みの処理に関してどうするか考えた時に望遠レンズの圧縮効果で
ライトボックスの写り込みを写真の画角内の割合を多くし窓の手前にライトボックスを配置し開放で撮影することによって
ライトボックスの写り込みを違和感ないように溶かしています。
また、その子がより際立つように入り口のベージュのドアを前ボケに使い
顔にかかりすぎない割合で全体的な色味を背景のベージュと統一感を出しています。
構図は2分割構図かつ背景を溶かすことによりピントは被写体の目に合わすようにしているため
見ている私たちが被写体へ目線がいくように。顔から手、服装にかけて光の筋がでるように。
技術的な要素をメインに記載していますが、前提にはこの被写体であるお姉ちゃんの変化も表現したかったためです。
前回のご来店時は被写体であるお姉ちゃんが1歳の時。今回は弟くんが増えて久々のご来店。
姉弟写真の時にはたくさんぎゅーっとしたり仲良しな様子やたくさんの笑顔も見せてくれましたが、前回から少し大人っぽくなった様子を
パパママにも伝えてあげたいなという思いから撮影させていただきました。
普段撮影している環境を自ら打破し光を作ることで印象の変化をあたえられることを実感した1枚でした。
これからも日々の学びを撮影環境に落とし込んでいき変化していきたいです。
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索
- トップ
- 店舗紹介
- 新横浜店
- Photogenic
- 〜光を作る〜