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新横浜店
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想い思って撮る写真

投稿日:2018/11/18

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photo by Chappy
cordi by Piii

 

横浜青葉店から新横浜店に異動して丸々1年がたった今、
自分の中で確信に変わったことがあります。
それは赤ちゃんに対する考え方、
向き合い方が変わったという点です。

横浜青葉店にいた頃、どちらかと言えば
会話が成立するキッズ世代の子供たちと
撮影で接する機会が多かったので、
「しゃべる・遊ぶ・ゲームする」
のような感覚で撮影に入ることが
多くを占めていました。
そのため、たまに入る赤ちゃんの撮影では
笑わせること、飽きさせないよう必死に
動き回ることに意識を持ってかれがちだったなと
今になって感じています。

そこから環境が変わり、新横浜店でほぼ毎日
赤ちゃんの撮影に入り、当たり前ですが1人1人、
異なる顔立ち、好き嫌い、性格、成長度合い
があることに気づかされる日々を送っています。

彼ら、もしくは彼女たちは「言葉」というツールを
持たない故に「感情」をすべて表に出し、
それを周囲に見せることで自分の意志を伝えてくれます。
純粋無垢という言葉通り、好奇心、無関心、
恐怖、空腹など様々な感情を全力で見せてくれます。
そんな彼らと接することは、
ある時は自分を顧みる機会となり、
ある時は新たな発見や成長にふれる機会をくれます。

だからこそ、同じ空間を過ごす2時間弱の
短い時間の中で、「その子」の感情を
できるだけ多く引き出し、表現してあげたい。
そんな考えを持つようになりました。

 

写真分析 「想い思って撮る写真」

絞り 3.2
ISO  320
シャッタースピード 1/250
標準レンズ 60mm


写真の男の子は出会い頭から「自分は人が好きだ」
ということをニコニコの笑顔で伝えてくれました。
Pちゃんが繰り出す様々な遊びに
期待のまなざしを向け、笑う時に
小さなほっぺたがあがるたまらない魅力をもつ彼。
初めてのライフスタジオで少しの不安を抱えた
パパさんママさんをいい意味で裏切ってくれました。

そんな彼の魅力はほかにもたくさんありましたが、
1シーン目が終わり着替えを挟んだ時に、
僕が最大限に魅力を感じた
彼の「感情」がそこにはありました。

それを言葉にするなら「懊悩」がふさわしいのでしょう。
なぜ?なんで?という知識欲のような悶えが
表情から感じ取れたのです。
真剣なまなざしとそれに伴って突き出る唇、
まん丸のほっぺたがそれをより強調していて、
可愛いさと彼の感情が融合し、
まだ見ぬアンニュイな姿を見せてくれました。

 

この瞬間を残したい!!!

 

そう思い、まず初めに撮影場所を考えました。
ベッド?ドレッサー?白樺?
新横浜店にある様々なインテリアを思い浮かべましたが
背景よりも彼にフォーカスを当てたいこと、
そして彼のなぜ?が身近にひしめいていることを
表したくてイスをインテリアの一種として設置しました。

イスから延びる影が、明るい露出設定ながらも
彼の感情(知らない=少しの不安も含まれると考え)、
それに寄り添うよう角度を綿密に調整し、
あとは彼のなぜを引き出すだけでした。

一緒に撮影に入ったPちゃんにはこの撮影時、
彼のほっぺを表現したい、ただその一言しか
事前に伝えていませんでしたが、
横からシャボン玉を吹き、
それもストローから直接ではなく
一度放してふーっと息で飛ばす
妙技を披露してくれました。
それが絶妙に彼の手の位置ではじけて
笑うでもなく、泣くでもなく、僕が求めていた
彼のなぜ?を引き出してくれました。

シャッターを切れた時の喜びは、
僕が求めていたものが撮れたからなのか、
Pちゃんが共感し、思いもよらぬ方法で
手助けしてくれたからなのか。
おそらくその両方だったように思います。

自分の成長、仲間の成長、彼の成長。
赤ちゃんの撮影に限った話ではないですが、
撮影を通して色々な経験を積ませてもらっています。

これからも足を止めることなく
自分と、仲間と、まだ見ぬお子様たちの
様々な成長にふれたり、成長し続けて
いきたいと改めて思います。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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